何が見たいか?南極の観光エリアについて

南極大陸は日本の約37倍もの面積があり、自然環境が非常に厳しい場所です。
主な観光エリアは南極沿岸地域または南極内陸、亜南極の島々です。
南極沿岸地域は耐氷船を利用して効率よく観光をすることができます。
もちろん南極にはホテルやレストランはありませんので、船内で宿泊や食事をします。
南極大陸の内陸観光は飛行機を利用しベースキャンプに滞在します。
観光するエリアによって見どころや旅行日数が変わってきます。

●南極半島沿岸、南極圏

数ある南極旅行の中で9割以上のツアーがこの地域です。
南米から南極まで約1,000kmと距離が近く、大変人気の高い南極クルーズです。

ゼンツーペンギン/南極クルーズ

 

ゾディアックボートからアザラシを観察/南極クルーズ

 

ゾディアックボートからクジラを観察/南極クルーズ

ペンギンやアザラシ、クジラなどの野生動物の観察や南極の美しい風景もお楽しみ頂けます。

 

南極圏まで到達する南極クルーズ

 コースによっては、南緯66°33′以南の南極圏に突入し、さらにダイナミックな氷や景色を堪能するコースもあります。
全行程で約8~12日間と比較的短い日数で観光することができます。

<代表的な野生動物>
ゼンツーペンギン、ヒゲペンギン、アデリーペンギン、カニクイアザラシ、ヒョウアザラシ、ゾウアザラシ、ウェッデルアザラシ、ナンキョクオットセイ、ザトウクジラ、ミンククジラ、シャチ、海鳥など
 

●サウスジョージア島、フォークランド諸島

キングペンギン/サウスジョージア島

 

ミナミゾウアザラシ/サウスジョージア島

 

ゾウアザラシとキングペンギン/サウスジョージア島

 

アホウドリ/フォークランド諸島

 

イワトビペンギン/フォークランド諸島

南極半島地域では見ることができない、キングペンギンの大営巣地やゾウアザラシの群れを観察できるコースです。

サウスジョージア島は周りの海が1年中凍らず、餌が豊富なため、多くの野生動物が観察できます。

南極旅行の憧れの地として世界中の旅行者から注目されています。
この地域と南極半島を訪れるクルーズがほとんどのため、旅行日数は15~20日間と長めになります。

<代表的な野生動物>
・サウスジョージア島 キングペンギン、ゾウアザラシ、ナンキョクオットセイ、

           マカロニペンギンと大型アホウドリなどの圧倒的多種類の海鳥

・フォークランド諸島 イワトビペンギン、マゼランペンギン、アホウドリほか

●ロス海地域
ニュージーランドから約3,000km南下すると南極ロス海です。

キングペンギン

この旅行は極めて希少価値が高く、かつての探検家ゆかりの地や野生動物が多く生息する地域も訪れます。

 

ロイヤルペンギン

マッコーリー島でのみ繁殖するロイヤルペンギン

また南極までの間にオークランド諸島、マッコーリー島、キャンベル島、スネアーズ諸島など 亜南極の島々へ訪れることもあります。
ニュージーランドの亜南極の島々はペンギン目の発祥の地と言われており、その島でしか繁殖しない種類のペンギンが見られるという最大の特徴があります。

 

ここではアホウドリをはじめとする数多くの海鳥や数種のペンギンを観察します。 南大洋の孤島で驚くべき生態系を目の当たりにします。 亜南極のマッコーリー島とキャンベル島は世界自然遺産に登録されています。 全行程は約30日にもなります。

<代表的な野生動物>
・亜南極の島々 キングペンギン、イワトビペンギン、ゼンツーペンギン、ロイヤルペンギン、ゾウアザラシ、オットセイ、クジラ、アホウドリの他、多種の海鳥
・ロス海地域 アデリーペンギン、アザラシ



●南極大陸内陸

ユニオングレーシャー・ベースキャンプ

チリのプンタアレナスから専用の航空機を利用し、特設のユニオン・グレーシャー・キャンプに滞在し、その間に南極点やコウテイペンギンの営巣地、ビンソンマッシフ登山などに分かれて観光します。料金も非常に高額となりますが、少人数制のツアーのため毎年キャンセル待ちになるほど人気が高い地域です。

<代表的な野生動物>
コウテイペンギン(コウテイペンギンの営巣地を訪れるツアーのみ)

 

南極点

 

コウテイペンギンの営巣地を訪れる旅

 

ヴィンソンマシフ登山