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南極クルーズ・北極クルーズの手引き

ウエストマン諸島

北緯63度25分/西経20度17分
アイスランドではヴエストマンネイヤーと呼ばれているウエストマン諸島はヴァイキングによりここに連れてこられたウエストマンと言うアイルランド奴隷にちなんでつけられた名前です。5,000年から1万年位前の海底火山がこれらの島の源で、世界でも最も若い列島の一つでしょう。いくつかの火山から流れ出た溶岩がヘイマエイ島(家のある島)を作り上げました。その後も溶岩は流れ続けて1963年にできたスルトエイ島(スルトの島)が最新の島で、溶岩流出は1967年まで続きました。

15ある島のほとんどはごつごつした高い崖に囲まれています。人口約5,000のヘイマエイ島(家のある島)だけが人の住む島で、他はニシツノメドリ猟と卵収集のための臨時小屋があるだけです。
ウエストマン諸島はおそらく本島より早く人が住み始めたようで考古学者はヘヨルフスダール(Herjolfsdalur) 周辺で、多分9世紀初頭の頃にノルウェーで建てられた建物の入植地跡を発見しました。
それはアイスランド本島に入植する70年程前の事でした。

ウエストマン諸島の経済的命綱は漁業で、ヘイマエイ島の人口は全アイスランドの2%にも満たないのですがアイスランド全輸出額の15%を稼ぎ出しています。
網漁漁船とトロール船はオヒョウ、タラ、シタビラメ、モンツキダラ、タイセイヨウアカウオ、ロブスター、ニシン、ナマズ、ポラックなどを豊かな海から獲っています。ほとんどの収穫はヘイマエイ島で加工されますが、少しは冷蔵でヨーロッパに輸出されています。

ヘイマエイ島の村は明るい色に塗られた家の屋根が島の三分の一位にちらばっているのが特徴です。よく保護された港のすぐ背後に一方には急斜面の雄大な景色が、もう一方には赤い火の山(Eldfell)と緑の聖なる山(Helgafell)の丘が並んで見える素晴らし組み合わせです。
火山噴火は続いています。スルトエイ島は1967年までに14㍍の高さになり、水面上の面積も3㎢になりました。その内30%ほどは浸食作用で海中に戻りましたが火口の非常に高い温度は残りの他の噴出物をさらに固く変えています。現在、火山諸島の植物移入を研究している科学者たちは一般訪問者の立ち入りを禁止しています。

(北極旅行&北極クルーズ2-25)