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南極クルーズ・北極クルーズの手引き

ドーセット期

ドーセット文化はいくつかの興味をそそる謎を提起しています。
先ドーセット期の人たちが弓(ゆみ)、錐(きり)や弓矢を使っていたにもかかわらずドーセット期の人たちがこれら貴重な工具や武器を使った形跡が見られないのです。獣の骨がぎっしり埋まった貝塚は、手投げの銛や槍だけで狩りをしていたにもかかわらず猟師として成功していた事を示しています。
冬の家は長方形の半地下式になっています。通常、13~15戸で部落を造っていました。彼らの工芸は素晴らしいもので、なかには牙を彫刻した小さい動物や人間の像が多く含まれています。
それらは完全に写実的なものから象徴的なものにまで及んでいて、人々に魔力を与えるための彫り物であったと考えられます。

ドーセット文化の人口は西暦1000年ころまでは増え続け、範囲も西はヴィクトリア島、北はエルズミア島とグリーンランド北部に、そして南東はニューファンドランド島に接する巨大な三角地帯に及んでいました。

(北極旅行&北極クルーズ4-5)