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南極クルーズ・北極クルーズの手引き

ホッキョククジラ

ホッキョククジラ(Bowhead Whale)
Greenland Right Whaleと言うクジラにとってありがたくない英語の別名がありますが、これは捕鯨漁師たちがセミクジラ(Right Whale) に良く似ていて、泳ぎが遅く、死んでも沈まず、鯨油とクジラヒゲも大量に採れる事から、捕鯨に最適な(Right)クジラと呼んだ事によります。
結果として20世紀初頭までには絶滅瀬戸際まで獲られてしまいました。
数十年に渡る保護を経た今日でも群れの数は増えていますが個体総数は少ないままです。ホッキョククジラの主な群れはカナダ北極海東部の群とベーリング海、チュクチ海、ボーフォート海一帯の群れの2群です。
さらに、スヴァールバル諸島とオホーツク海に小さな群れがいます。現在ホッキョククジラの猟はアラスカのイヌイットの先住民生存捕鯨のみが許されています。

英語名のBowhead(Bow = 弓+head = 頭)は湾曲した上あごと体長の40%位を占める頭部の形から付けられたものです。2つの小さな噴気孔は頭頂部にあり、おそらく氷のために水面への浮上が限られている場所での呼吸に適応したものと考えられます。(ホッキョククジラは厚さ60㌢の氷も突破する事で知られています。)
たくさんの細長いヒゲ板と湾曲した下唇は狭い嘴を包んでいます。
胸ビレは短くへら状をしています。昔からイヌイットの狩人が珍重するのはムクトック(表皮)で、究極の珍味です。狩人の現在の目的はこれを獲るためです。
ホッキョククジラの体色は黒で下あごに白いパッチがあります。
個体によっては尾ひれの柄が白いものもあります。

ホッキョククジラは中小のカイアシ類、オキアミ類、ヨコエビ類などの動物プランクトンを主食にしています。
口を開けてこれらの大群の中を泳ぎまわり、1日に1,400㌔も食べます。
夏の4ヶ月に食べるものが1年間を支える備蓄となると考えられます。
冬の捕食は年間食物摂取の大きな部分ではありません。

ホッキョククジラは12~20歳で繁殖年齢に達します。
雌は3~7年毎のおそらく4~5月に1子を産みます。
交尾もこの頃行われ、妊娠期間は12~16ヶ月です。授乳期間はだいたい1年です。

(北極旅行&北極クルーズ6-46)