南極・北極旅行&クルーズ 株式会社クルーズライフ

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南極クルーズ・北極クルーズの手引き

訪問者

サウスジョージア政府は、島の動植物そして文化的遺産などのユニークな環境を保護しながら訪問者を増やすよう目指しています。
そのために、全ての上陸が安全かつ秩序ある方法で行われて、環境へのインパクトをできるだけ少なくするべく、上陸は許可制にしています。

サウスジョージアには毎年約50隻のクルーズ船が大体6,000名の乗客を乗せて訪れます。その他ヨット、個人所有のボート、貸切営業用のヨット、その内いくつかは内陸探検のサポート隊としてやって来ます。
さらに、いくつかはサウスサンドイッチ諸島まで行きます。

グリトヴィケン以外の上陸を意図している全ての観光船は国際南極旅行運航会社協会(IAATO)に所属する必要があります。
政府は全ての訪問者が、環境にインパクトを与えたりワイルドライフを殺めたりしないように規則に従うよう求めています。
全てのIAATO所属船舶は組織の高度な運航規範に従う事により、例外的に多数の場所への上陸が認められています。
政府はこの運航規範準拠が継続するようにIAATOと密接な連携をしています。
政府はいくつかの上陸地点で観光客をモニターすると共に、初めての船の最初の便には政府オブザーバーが乗り組む規則になっています。

サウスジョージアを訪れる船舶の収容人数にも制限があり、定期的に見直しをしています。これは人里離れた場所での環境保護と事故の際の救援活動の可能性を考慮してのことです。

サウスジョージア政府は、最も多く訪問者が集まる場所や影響を受けやすい場所の訪問者管理方法を常に見直し、かつ発展させています。
現在、43ヶ所が上陸許可されており、加えて3か所はクルージングだけが可能な場所です。これらの上陸が許可されている場所は多彩なワイルドライフ体験、そして世界中を見てしまった人でさえ息をのむような素晴らしい海岸線の美しさを提供してくれます。その他の場所、グリトヴィケンなどは歴史上興味のある所です。また、サー・アーネスト・シャクルトンがフランク・ワースリーとトム・クリーンと共に島を横断してストロムネス基地に着き、エレファント島に取り残された仲間の救援を求めた、あの英雄的な足跡を訪ねてフォーツナ・ベイからストロムネスへの踏破も可能です。

プライオン島などの何か所かはワタリアホウドリが営巣する非常に傷つきやすい場所です。島は多くの訪問者が歩き回った影響が見えたので、2006年には木道が敷設され、オットセイの繁殖全盛期を過ぎた期間に訪問できるようになりました。
これにより、島中の巣穴にいる何千と言う数のモグリウミツバメなどの巣の邪魔をしたり害を与えたりせずに、ワタリアホウドリの優雅な姿とその苦境を学ぶことが出来ます。さらに鬱蒼としたタソック草の間に分け入って、タヒバリやキバシオナガガモの繁殖も見る事が出来ます。

ワタリアホウドリはサウスジョージアから遠く離れた海域での規制されていない漁場による数の減少が続いており、それ故世界的な保護のシンボルと見なされています。同じ理由から、サウスジョージア政府もプライオン島などを訪れる事が特に重要と考えています。

サウスジョージア政府は、皆様が素晴らしい経験と共に、啓発されて島を離れる事を願っています。そして、サウスジョージアからの知識ある親善使節ならびに、南大洋保護の大切さを知るチャンピオンとなってご自宅に戻られる事を願っています。

(南極旅行/サウスジョージア島31)