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南極クルーズ・北極クルーズの手引き

コリャーク管区(Koryak Autonomous Okrug)

コリャーク管区は、カムチャツカ半島の北部の3分の2を占め、本島に隣接したいくつかの島々があり、一番大きな島はカラギンスキー島です。総面積は301,500平方kmで、アメリカのアリゾナぐらいのサイズです。コリャーク管区の亜北極の気候は、オホーツク海と北太平洋の影響で温暖です。

1月の平均気温は約-25℃で、7月の平均気温は10~14℃です。この地域の年間降水量の平均は、300~700ミリです。北の内陸部は、大陸性気候で乾燥しています。オホーツク海沿岸地域は、太平洋沿岸地域と比べて冬は寒く、夏は涼しいです。

動植物(Flora and Fauna)
コリャーク管区の植生は、不毛の高山からグイマツの森林、海岸の牧草地、ケショウヤナギの河畔林まで大きく変わります。最も幅広い種類の植生は、よく日本カラマツの木立と一緒に見られる亜北極のツンドラや低木などの木々です。

オホーツク海とベーリング海沿岸には、セイウチやトド、キタオットセイ、アザラシなど多くの海洋哺乳類が生息しています。オホーツク海と太平洋の大陸棚は、特にカムチャツカ蟹の豊かな漁場です。川は太平洋サーモンのほとんどの種の産卵場所になっています。森とツンドラに生息する動物は、クロテン、クズリ、カワウソ、ヨーロッパオオヤマネコ、アカギツネ、アメリカミンク、ハイイロオオカミやヒグマなどです。

居住区(Population Centre)
最も大きな町はオソラ(Ossora)で、コリャーク管区で最も人口が多く経済的に発展しているカラギンスキー地区の中心です。
2001年時点で、コリャークには29,100人が住んでいて、3分の1がコリャーク人、イテリメン人、チュクチ人、エヴェン人などの先住民族です。ピーク時の1991年の人口は40,000人でしたが、現在では、減少し30,000人以下となっています。

天然資源(Natural Resources)
コリャーク管区の主な資源は、太平洋サーモン、ホワイトフィッシュ、ニシン、スケトウダラ、マダラやカニなど貴重な魚製品とプラチナ、金、銀などの金属、他の鉱物として水銀、アンチモン、ヒ素、硫黄、石炭、石灰岩やスズです。
石炭は品質があまり良くないため地元用として使用しています。森林資源や商業開発はごく僅かで、伝統的なトナカイの遊牧、狩猟や漁業などは、商業的に可能ではありません。限られた石油の埋蔵はオホーツク大陸棚のコリャーク管内内で発見されましたが、完全には調査されてない状況です。

(北極旅行/極東ロシア1-3)