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南極クルーズ・北極クルーズの手引き

動植物(FAUNA AND FLORA)

植物相と植生(Flora and Vegetation)
ウランゲリ島の歴史、気候、地質学は、マンモスの残骸、大草原地帯、植物が保存されています。

島の400の植物種や亜種は、高緯度の草、地衣類、枯草、地衣類など植物相の豊かさを表しています。また、時折、低木、広葉草本などが島の下方から中央の山の斜面に生息し、sedge bog、ミズゴケ, ワタスゲ、Elfin willowなども生息しています。
島の中央の暖かい広い地域は、苔、草、低木、ツンドラなど亜北極の植物の群生が占めています。
他の自然のコミュニティーは、高山の極砂漠, 高緯度北極ミネラル湿地や極地牧草地を含みます。極地の珍しい固有種の動植物保護のリストに挙がっている24種類の維管束の植物は特別に重要です。

鳥類ハイライト(Birding Highlights)
ウランゲリ島とヘラルド島は、繁殖地を求めてベーリング地峡を通り、北に飛ぶ回遊性の渡り鳥の最後の経由地です。

島の鳥類相は、すべての北極圏の鳥のコミュニティーの典型で、その中で浜鳥や水鳥がスズメ目の鳥と比べて高い割合で生息しています。50種が定期的に島で巣を作り、110種は時々島にやってきます。
水鳥: ハクガンは、最も特記すべき鳥です。数は変動し、かつては全滅の危機に脅かされていました。しかし、地球の温暖化に後押しされ、現在では60,000番(つがい)が島で繁殖しています。

太平洋ブラック・コクガン(Pacific Black Brant Geese)がここに巣を作っていますが、あまり数はいません。ホンケワタガモが単独で内陸に栄巣地を作り、ケワタガモは低地の沼に巣を作ってたくさん生息しています。

ショアバード:極地のツンドラでは一般的に海岸に生息する鳥が一般的です。ダイゼン、キョウジョシギ、コオバシギなど36種は、最も一般的に広がり記録されています。

ハマシギ、アメリカウズラシギがよく生息していますが、湿気の多い湿地帯を生息地に好みます。一方、Asiatic Golden Ploverは、温かいくぼみを探します。ハイイロヒレアシシギは、ウランゲリ島のたいていの湿地で見られます。ヒメウズラシギやコモンシギは、保護地中でも珍しい鳥です。

海鳥:チュクチ海にあるいくつかの海鳥の大きなコロニーは、ウランゲリ島とヘラルド島は、東と西海岸に沿った所にあります。すべての栄巣地には、ミツユビカモメ、ハシブトウミガラス、ハジロウミバト、ヒメウが混在して繁殖しています。
種の構成や割合は、コロニーのある崖を形成する岩の構造によります。

少数のツノメドリ、エトピリカ、 ヒメウが領域の北限に生息し、キョクアジサシもいます。ミツユビカモメに加え、シロカモメ、ゾウゲカモメ、ヒメクビワカモメ、クビワカモメなど他の4種類のカモメも一般的です。

猛禽: 時々、ウランゲリ島とヘラルド島の海鳥のコロニーの近くにシロハヤブサが巣を作ります。ごくまれに北極ハヤブサ(Arctic Peregrine)やケアシノスリが島々に飛来します。ウランゲリ島の主要な捕食性の鳥は、シロフクロウです。3種類のトウゾクカモメ科の鳥が島に生息し、トウゾクカモメとシロハラトウゾクカモメは、寄生性の巣を作る最も一般的な鳥です。

鳴き鳥: 52種のスズメ目の鳥がウランゲリ島で特定されていますが、ツメナガホオジロ、ユキホオジロ、コベニヒワの3種類のみがよく見られます。

哺乳類:ウランゲリ島の陸の哺乳類は8種類のみです。そのうち5種類は固有種で、トナカイとジャコウウシの2種類は連れてこられました。10種類の海洋哺乳類は、島の海岸水域に生息しています。

ホッキョクグマ: ウランゲリ島はホッキョクグマで有名です。 ウランゲリ島は、ホッキョクグマの出産地と言われています。毎年平均で300~350の出産用隠れ家があり、ヘラルド島では最も密度が高くなっています。

セイウチ: ウランゲリ島は、太平洋セイウチの重要な場所の1つです。ほとんどの成熟したオスはベーリング海峡に滞在し、メスや未成熟の大多数は、7月中旬までにウランゲリ島とヘラルド島近くの浅瀬で餌を食べます。

レミング(ネズミ): カラードレミング(Collared Lemming)とシベリアレミングは、保護区にもともと生息しています。カラードレミングは固有種として認定されていて、極地の他の動物とかけ離れています。シベリアレミングは、固有亜種です。レミングは、シロフクロウ、トウゾクカモ、ホッキョクキツネの主なエサとなっているため、島の食物連鎖の非常に重要な構成要素で、レミングの数により捕食者の数が増減します。

ホッキョクキツネ: ホッキョクキツネは、たくさんの餌に恵まれ、良い巣があり、保護区で罠もないためウランゲリ島にたくさん生息しています。

クズリ:1970年代後半に、この地に歩いてやってきました。トナカイを狩猟したり、ガチョウを餌にしたりしています。

オオカミとアカギツネは、氷海を渡って島にやってきたことで知られています。オオカミが2000年頃にやってきて、トナカイは、1948~1952年に島に牧畜目的で導入されました。現在のトナカイの数は約1,500頭で、ピーク時には、今の約4倍の6,000頭以上いました。

ジャコウウシは、1975年にアラスカのヌニバク島から島に導入され、数は増え、現在では約600頭生息しています。

(北極旅行/極東ロシア8-4)