アンタークティカ21社 2016~17年 南極旅行&クルーズ
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南極半島の見どころ記載した観光スポットは参考例であって、すべての観光スポットを案内するわけではありません。また、他の観光スポットをご案内する場合もありますので予めご了承ください。記載した観光スポットは参考例であって、すべての観光スポットを案内するわけではありません。また、他の観光スポットをご案内する場合もありますので予めご了承ください。●ポート・ロックロイポート・ロックロイは、ウイーンケ島の中央、ノイマイヤー海峡側に位置し、捕鯨時代には自然の良港として広く利用されました。ポート・ロックロイ湾内の小さなゴーティエ島には、1944年2月に設置されたイギリスの科学基地があり、戦後、史跡博物館となり、夏の間、英南極史跡信託財団の派遣員が駐在し、定期修理とその費用捻出のために郵便局と売店を開いています。 西に突き出たジュグラー岬には、ゼンツーペンギンの営巣地があり、海沿いの岩にはキバナウ、高い崖にはトウゾクカモメやミナミオオセグロカモメも営巣し、海氷の上にウェッデルアザラシやヒョウアザラシを発見することもあります。●パラダイス湾南極半島で最も美しいと言われるのがパラダイス湾です。周囲の山から大小様々な氷河が流れ込み、快晴の日はもちろんの事、曇天の日でも私たちを幽玄の世界に誘ってくれます。湾の中にはルメール島とブライデ島が浮かび、南極半島本土側にはチリのゴンザレス・ビデラ基地とアルゼンチンのアルミランテ・ブラウン基地が其々離れた入り江にあります。ここでは、ゼンツーペンギンの営巣地やミンククジラなどを見る事ができます。●ルメール海峡グレアム海岸北端とブース島の間に位置し、長さ11.2km、幅は最低450m、平均水深400mのルメール海峡は、南極半島西岸で最も風光明媚な海峡として人気があります。写真撮影には絶好のポイントです。ここでは、よくミンククジラが見られます。●南極圏南緯60度より南側を南極条約で南極地域と決められていますが、さらに南緯66度33分より南側を南極圏(なんきょくけん)と言います。南極半島を訪れる訪問者でも南極圏に足を踏み入れるお客様は僅かです。南緯66度33分以南の南極圏は、さらにダイナミックで感動的な世界が広がっています。●ホープ湾ホープ湾はスウェーデンのノルデンショルド探検隊(1901-3年)の3隊員が先の予想が付かないまま越冬せざるを得なかった際に付けられた地名です。湾の奥に流れ込む大きな氷河沿いに、強烈なカタバ風(斜面滑降風)が吹き降ろす事が多いため、上陸できない事も多々あります。ノルデンショルド隊の3人が越冬した石小屋の跡が一部修復されており、後ろに聳えるフローラ山と共に同隊の足跡をうかがう事ができます。●デセプション島サウスシェトランド諸島の南端、ブランスフィールド海峡の海底に口を開ける活断層部分にあるのが南極では珍しい活火山の島、デセプション島です。1万年程前に大きな火山の頂上部分が大噴火で陥没し、そこに海水が流れ込んだため、海面上は直径約15キロの馬蹄形をしています。1820年頃オットセイ猟船が嵐の中、避難所を求めて島をほぼ一周した後、思いがけず現在、ネプチューンズ・ベローズ (水神のふいご)と呼ばれる狭い水路を見つけ内海に入りましたが、入り口が無いと思っていたのに騙されたとしてデセプション(欺き)の名がついたと言われています。ホエラーズ湾には捕鯨基地跡が残っています。●ピーターマン島花崗岩からなるこの島は、独特の美しさと景観を成し、豊富な雪に恵まれています。ここは、ゼンツーペンギンの南限営巣地として知られています。アデリーペンギンやキバナウなど、時には、岩の上で日光浴を楽しむゾウアザラシも見かける事ができます。●ポーレット島南極半島の北端から少しウェッデル海側に入ったところにあり、丸いダンディー島に隠れるようにある小さな火山性の島が、ポーレット島です。直径1.6kmのこの島は英ジェームス・ロス隊(1839~43)により発見され、当時の英貴族であり、船長の資格も持つジョージ・ポーレットに因んで名付けられました。中央部の噴火口跡から海岸まで伸びる山肌におよそ10万番と言われるアデリーペンギンの大営巣地が圧倒的な迫力で広がっています。その中の、湖と海岸線の間にある丘の上に残っているのはアンタークティカ号が沈んだ後、スウェーデンのノルデンショルド隊(1901~03年)の乗組員が越冬した石小屋です。急斜面にはキバナウが営巣し、2月に入るとオットセイが続々と押しかけてきます。ポート・ロックロイデセプション島パラダイス湾ルメール海峡ピーターマン島8

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