ワンオーシャン社 2018年 北極
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●詳細日程午前、エドモントン発、空路チャーター機で北極圏の秘境の地であるレゾリュートに向かいます。レゾリュートは、コーンウォリス島の南海岸に位置し、町の名前は、1850年に亡くなったフランクリン探検隊を捜索に来て氷に閉じ込められ放置された英国海軍の軍艦レゾリュート号に因んでいます。レゾリュートには、気象観測所と滑走路があるため冷戦時代、戦略上重要な場所でした。到着後、エクスペディション・スタッフが待つ海岸に移動します。海岸からゾディアックボートを利用してアカデミック・ヨッフェ号に乗船します。乗船後、エクスペディション・スタッフや一緒に旅する乗客とウェルカムカクテルお楽しみください。夕刻、レゾリュートを出港します。ビーチー島は歴史的にとても重要な場所です。ここは、ジョン・フランクリン探検隊が北西航路を探索中、南の広大な氷の中に消える前の1845~46年に最後の快適な冬を過ごしたところです。フランクリン探検隊と2隻の軍艦に何があったのか永続的な謎は、2014年9月にパークス・カナダ(カナダ国立公園管理局)とカナダ王立地理学協会が合同で捜索をし、行方不明だったフランクリン探険隊の英国海軍の軍艦エレバス号をビクトリア海峡で発見した時にフランクリン探険隊の謎は、一部解決しました。ワン・オーシャン・エクスペディションズ社は、科学者や歴史家、歴史の研究者、高官、スポンサー、水中探査機の輸送を担当し、捜索に重要な役割を果たしました。ビーチー島の吹きさらしの海岸に立つ墓標を訪れた際、検家達の勇敢さ、無謀さについて考え、凍てつく環境の中で苦闘した日々に驚きと悲しみを覚える事でしょう。歴史愛好家や多くの人にとって感無量の時でもあります。探検クルーズ中、船上の歴史家や極地の専門家からフランクリン探検隊の物語を学びます。午後のラドストック湾の訪問では、考古学的な場所として知られる巨大な岩の岬、キャスウェル・タワーを訪れます。岩と芝壁と皮の屋根に覆われ、岩とクジラの骨で出来たチューレ・カルマット(qarmat)の遺跡がこの周辺で見られます。この事は、800年以上もの間、ここに人間が居住していた事を物語っています。広大なランカスター海峡を横断します。ブリッジや屋外デッキなどで野生生物を探索しながら洋上ライフをお楽しみください。この海峡は、北極圏の野生生物の「スーパー・ハイウェイ」と言われています。バフィン湾から西への大量の潮流とボーフォート海から東への潮流、群島から北への潮流が混じり合って豊富な栄養源作り出し、北極の多くの野生生物を支えています。バフィン湾北部に近づくと、永遠に広がるように見える壮大な北極の風景に感動されることでしょう。チャールズ・ヨーク岬では、素晴らしいウォーキングをお楽しみいただけます。この沿岸では、ホッキョクグマを見られるかもしれません。本船をエルウィン入り江に移動します。息を呑むように美しいフィヨルドは、ゾディアッククルージングや沿岸でのハイキングには、最適な場所です。夜通しプリンス・リージェント・インレットを航海して、朝、プリンス・レオポルド島の聳え立つ断崖に近づきます。プリンス・レオポルド島は、ハシブトウミガラス、ハジロウミバト、フルマカモメ、ミツユビカモメなどの渡り鳥にとって重要な安らぎの場所です。北極圏全体の生態系の中でも、数十万羽もの鳥類がプリンス・レオポルド島で繁殖しています。プリンス・レオポルド島周辺の海氷では、ワモンアザラシがいたるところで見られます。また、ホッキョクグマも見ることができます。近くのポート・レオポルドは、1848年に、英国の探検家ジェームス・クラーク・ロスが行方不明のフランクリン探検隊の捜索中に、ここで越冬した歴史的な場所です。ポート・レオポルドの歴史的な魅力に加えて、海岸沿いの浅瀬の砂利は、毎年、北極の夏にベルーガにとって川底に激しく体をこすりつけ、“脱皮”を行うのにとても魅力的な場所でもあります。本船は、プリンス・リージェント・インレットに向けて南に航行し、ベロー海峡の東端に近づきます。サマーセット島の南端にあるフォート・ロスの歴史的な遺跡は、以前、ハドソン湾会社の毛皮交易の前哨基地でした。その近くの考古学的な場所は、1000年以上もの間イヌイットとその祖先が住んでいたことを物語っています。フォート・ロスを探索した後、サマーセット島とアメリカ大陸の北部を隔てる狭いベロー海峡を通航します。ピーク時には、7ノットもの速さの潮流が轟音をたてて流れる潮流を避けるため、出来るだけ緩やかな潮流の航行を目指します。この海峡による水の混合は、海洋哺乳類に豊富な栄養源を作り出しています。目を凝らして、タテゴトアザラシやヒゲアザラシ、ホッキョクグマを探して見てください。北極海航行の一日、船長や航海士の操船技術と本船の能力をご理解いただける事でしょう。ベロー海峡を通航した後、フランクリン海峡を横断し、北西航路の中心にあたるプリンス・オブ・ウェールズ島の海岸にあるコニンガム湾に到着します。ここは、ホッキョクグマがベルーガを捕らえにやってくるホットスポットです。干潮の際、しばしば湾の入り口の岩の多い浅瀬でベルーガを捕まえています。クジラの骨が散乱している海岸を見る事は珍しい事ではありません。非常に健康的なホッキョクグマを探してみてください。さらに南に向かうと、ジョン・フランクリン卿の「失われた探検隊」の謎が解明し始めています。2014年9月の軍艦エレバス号の発見前までは、フランクリン探検隊が凍結した北極圏で最後の月をどのように過ごしたかは、殆ど知られていませんでした。ビクトリア海峡の氷の中に放棄された軍艦は、パークス・カナダ海洋考古学チームと最近のビクトリア海峡探検の継続的な努力のおかげで発見できました。救命艇が捨てられたビクトリー・ポイントには、銅や鉄屑、ナイフやフォーク、スプーンなどの金物類、ボタン、人骨などが散乱し、決して来る見込みの無い救助を探し、南への絶望的な旅が全てを物語っています。ビクトリア海峡を横断する際、ビクトリー・ポイントを訪れ、英国海軍の軍艦エレバス号が沈んでいる実際の場所の近くまで航海します。その間、私たちは、北極についての知見を明らかにしてくれた探検について学びます。北極に極寒の冬が近づくにつれ、食料が不足し、健康が害されていく中、フランクリン探検隊の絶望的な日々を誰もが想像することができるでしょう。この小さなロイヤル・ジオグラフィカル・ソサエティ諸島は、歴史的にとても重要です。2014年9月、英国海軍の軍艦エレバス号は、この諸島の海底で発見されました。2016年の夏、姉妹船である英国海軍の軍艦テラー号がエレバス号の近くの海底で発見され、注目に値する発見は終わりを告げました。フランクリンと隊員達は、まったく救助の希望がないことを知りながら船を放棄したことに非常に感銘を受けます。私たちは、この島に上陸し、フランクリン探検隊が歩いたかもしれない島の横断を予定しています。北西航路で非常に歴史的な場所のビクトリア海峡南部を探索し、クイーン・モード湾に入ります。今日の日程は、歴史にあふれた地域で、野生生物の探索を行いますが、天候と氷の状況によって活動が左右されます。この海域は、帆船や動力付きの船で航海する前までは、海氷の上を歩いて移動したのです。私たちは、最後の見学(エクスカーション)を終える頃、探検家達が持っていたに違いない冒険の感覚に驚かされるでしょう。本船に戻り、プレゼンテーションルームでエクスペディション・リーダーによる思い出深い航海のリキャップ(旅のおさらい)を楽しみます。夕食は、船長も同席し、伝説の北西航路の旅を振り返りながらスペシャル・ディナーを楽しみます。ケンブリッジベイは、ビクトリア島の南岸に位置する遠隔の地で、この地域の狩猟と罠猟、漁業の中心地です。乗組員に別れを告げて下船です。本船からゾディアックボートを利用して上陸します。ケンブリッジベイ発、チャーター機にてエドモントンへ向かいます。エドモントン到着後、解散。※エドモントン空港から市内中心部までお送りい たします。第1日目エドモントン発 B レゾリュート着/乗船/出港第3日目チャールズ・ヨーク岬 & エルウィン入り江第6日目コニンガム湾(プリンス・オブ・ウエールズ島)第7日目ビクトリー・ポイント &キングウィリアム島、その周辺第8日目ロイヤル・ジオグラフィカル・ソサエティ諸島第9日目ビクトリア島 或は、キングウィリアム島第10日目ケンブリッジベイ入港/下船/発 B エドモント着、解散第2日目ビーチー島 & ラドストック湾第4日目プリンス・レオポルド島第5日目フォート・ロス & ベロー海峡フランクリン探検隊の足跡を訪ねる北西航路探検クルーズ 10日間 No.722

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