ALE社 2018-19年 南極大陸への旅
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 チリのプンタ・アレナスから南極大陸に向けて出発する日の朝、宿泊ホテルに電話で、南極の最新情報をお伝えします。もし、天候状況が良ければ、バスでホテルに迎えに参ります。 プンタ・アレナス空港から南極のユニオン・グレーシャー・キャンプまでチャーター機で4時間15分のフライトです。ドレーク海峡を越え、南極半島の西側からエルズワース山脈の尾根に沿って飛行します。南極大陸に第一歩を踏み出すユニオン・グレーシャーのブルー・アイス滑走路に着陸します。 特別仕様の4輪駆動のバンに乗り込み、メインキャンプまで8㎞の道のりを移動、メインキャンプ到着後、スタッフがウエルカム・ツアーで施設とテントをご案内いたします。その後、天候が許せば、スキープレーンに乗り換えてブランスコン氷河の標高2,100mに位置するヴィンソン・ベースキャンプに移動します。※天候状況により、ヴィンソン・ベースキャンプに向かう前に、ユニオン・グレーシャー・ベースキャンプに1泊宿泊する事もあます。南極大陸/ヴィンソン・ベースキャンプ泊第1日目南極大陸への飛行 ヴィンソン・ベースキャンプは、ブランスコン氷河の標高2,100m位置しています。これからの登山の準備と南極旅行の疲れを癒しリラックスできる素晴らしい環境が整えられています。このベースキャンプでこれからの登山に同行する熟練した山岳ガイドと打ち合わせ致します。 初日は、南極の環境と高度順応、登山用の衣服や装備の点検のため短時間のハイキングにご案内します。少人数のチームで、ガイドが各自の強みや欠点を把握し、チームのメンバー全員が登頂を成し遂げられるようにプランを作成します。翌日は、各自の装備や食料、チームで使う物の荷造りをします。 ヴィンソン・マシフへは、標準的なブランスコン氷河のショルダールートを登ります。登山には、約5~9日かかりますが、天候に左右される中、チームメンバーがどれだけ早く環境に適応できるかにもよります。たいていのグループは、登頂に挑戦する前に、2回の中間キャンプを張ります。毎日の登山計画は、安全と成功を考慮してガイドが決定します。クレバスの危険性があるため、登山中は、参加者が一緒にロープを繋いで登山をすることになります。南極大陸/ヴィンソン・ベースキャンプ泊第2~3日目ヴィンソン・ベースキャンプ滞在(標高2,100m)■詳細日程フィールドキャンプ泊 ベースキャンプから、標高2,750mのローキャンプ地へ緩やかな斜面を進みます。この緩やかな上りには、ソリを利用します。ベースキャンプを出発する際は、約18~22㎏の荷物の約30%をバッグパックで運び、残りの約70%をソリで運びます。ローキャンプ地へは、4~6時間かけて高度650mを登ります。ローキャンプ地には、大きなダイニング・テントと就寝用のテントが用意されています。 ローキャンプ地は、朝遅くまで山影の中にあり、太陽がテントを照らすまでベッドの中で過ごすのが普通です。遅い朝食後、参加者のトレーニングや環境に順応するために、近くのビューポイントまでご案内します。体力のあるパーティーは、ローキャンプ地から往復5~6時間かけて、標高3,373mのクヌッツェン峰まで登るのも良いでしょう。第4~5日目ベースキャンプからローキャンプ地(2,750m.)へ※高度差650mの登山。ベースキャンプからローキャンプ地までの距離9㎞、所要約4~6時間フィールドキャンプ泊※高度差1,023mの登山、傾斜角度45度以上、所要約6~8時間 山の状況と天候が安定していれば、ローキャンプ地にソリを置いて、標高3,773mのハイキャンプ地へすべての装備を積み込んだバッグパックを背負って登ります。ローキャンプ地からハイキャンプ地へは1,023mの高度差があり、6~8時間かかります。 ブランスコン氷河の尾根北端のルートは、シン山や眼下に広がる氷河の素晴らしい眺めを楽しむことができます。固定されたロープのスタート地点までは約1時間です。傾斜40度の斜面を上ります。雪の状態は、ソフトからハードに変わりと氷交じりの風が吹き付けます。固定されたロープのあるエリアの登りは、4~5時間かかります。途中に大きな岩棚があり、そこで休憩し、食べ物や飲み物を口にする事ができます。固定されたロープのトップからハイキャンプ地までは約1時間30分、頂上の氷河の緩やかな坂を上ります。この区間では、強風で岩場が露出しており凍傷に注意が必要です。第6日目ローキャンプ地からハイキャンプ地(3,773m)へ※ハイキャンプ地から登頂、そして下山 高度差1,119m。所要約9~12時間フィールドキャンプ泊 チームは、出来る限り視界が良く天候に恵まれた日に登頂を試みます。ヴィンソン・マシフの山頂は、ハイキャンプ地との高度差が1,119mあり、往復で9~12時間かかります。ルートの大部分は、岩の多い頂上尾根に通じる雪や氷の急な坂道で、素晴らしいヴィンソン・サミット渓谷に沿って歩きます。 ルートの一部はむき出しのため、強風の所もあります。頂上のピラミッドへは2つの登頂ルートがありますが、大抵のグループは、より険しい右側(西側)ルートを上り、登頂後に左側(東側)ルートを下ります。ガイドが天候とチームの状況を考慮して最適なルートを案内します。 頂上からは、息を飲むほどの素晴らしい絶景が広がります。ガードナー山、タイラー山、エパリー山、シン山が目の前に見え、眼下には、山々に囲まれた広大な氷床が広がっています。南極大陸の最高峰の頂上で、大陸の威厳と壮大さに圧倒されます。写真を撮り、心ゆくまで登頂の喜びをかみしめてください。登頂の感動を満喫した後、ハイキャンプ地に戻ります。第7~8日目ハイキャンプ地からヴィンソン・マシフ(4,892m)の登頂 ハイキャンプ地の設備は、ローキャンプ地と比較して簡素なものです。ガイドがクッキングシェルターで簡単な食事を用意します。テントの中でお召し上がりください。天候が穏やかであれば外で食事をする事もできます。翌日は、登頂に備えて身体を休め、ハイキャンプ地の高度に順応します。22

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