クォーク・エクスペディションズ社 2015年 北極旅行&クルーズ
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神秘のバフィン島とカナダ北極圏探検北極圏一口メモハドソン・ベイ会社とは?歴史的にカナダにおけるビーバーなどの毛皮交易のため1670年5月に設立されたイングランドの国策会社です。現在はカナダ最大の小売業を中心とする企業として発展。現存する北米大陸最古の企業でもあります。フューリー&ヘクラ海峡バフィン島とメルビル半島を隔てる海峡で、一年のうちのほとんどが氷に覆われています。ここは、北西航路最大の難所として知られており、開拓黎明期には数々の探検隊の夢をこの海峡が阻んできました。クルーズの見どころ●詳細日程トロントに到着後、クオーク社指定のホテルに宿泊します。第1日目カナダのトロント集合この岬にある小さな集落は、「イヌイット芸術の最高峰」と称賛されています。この集落では、1950年代から収入の多くを手工芸品の販売に頼っており、様々な彫刻や彫像、版画、絵画を目にすることができます。第8日目ドーセット岬観光ホテルにて朝食後、解散となります。第13日目モントリオールにて解散(帰国の途へ)トロント泊この日の予定ではブーシア湾を通過し、北西航路最大の難所といわれる氷に覆われたフューリー&ヘクラ海峡へ航路を進めます。この海峡の最も狭い箇所は幅が2kmしかなく、巧みな操船技術を必要とします。船内のデッキでクジラやアザラシを探したりしながら寛いでお過ごしください。かつてここは、英国海軍の北西航路開拓の夢と希望と努力を阻み続けた海でもありました。第5日目フューリー&ヘクラ海峡通航船中泊ホテルからトロント空港へ移動後、チャーター機にてカナダ・ヌナブト準州レゾリュートへ向かいます。レゾリュート到着後、港からゾディアック・ボートで、探検船「シー・エクスプローラー」に乗船します。探検クルーズが始まる前にデッキから北極の壮大な風景をお楽しみください。第2日目トロント発 B レゾリュート着/レゾリュートにて乗船/出港船中泊イグルーリク島は、ビーチー島と同様、カナダの国定歴史景勝地に登録されています。北西航路開拓を目指す最初のヨーロッパ人がここに辿り着くまでに、4,000年以上もの歳月がかかりました。1822年、ウィリアム・エドワルド・パリー卿の英国海軍探検隊のフューリー号とヘクラ号が初めてここに到着し、一年間の越冬生活を強いられました。続いてフォックス湾へと向かいます。時間が許せばメルビル半島を探検し、野生動物を探索します。フォックス湾の浅い水路は動物たちの格好の棲みかで、カナダ最大のセイウチの生息地をはじめ、アゴヒゲアザラシやワモンアザラシ、ホッキョクグマが生息しています。また、イッカクやホッキョククジラ、シロイルカなどが見られる事もあります。鳥類においては1万つがいのクビワカモメの繁殖地をはじめ、ハクガンやカナダガン、ゾウゲカモメ、セグロカモメ、キョクアジサシ等が見られます。第6~7日目イグルーリク島とフォックス湾観光船中泊また、集落の成り立ちそのものも興味深く、その歴史はイヌイット文化が興る3千年以上前のドーセット文化の時代まで遡ります。船中泊英国海軍将校フレデリック・ウィリアム・ビーチーの名を冠しビーチー島では、まず、小さな墓地を訪れる予定です。ここには1845~46年に行われたジョン・フランクリン探検隊による北西航路遠征で命を落とした3名の水夫の墓と、一行を祀った記念碑が建立されています。1903年に世界で初めて北西航路の横断に成功したロアール・アムンセンも、その栄誉ある航海の途上この場所に立ち寄りました。プリンス・レオポルド島では、ゾディアック・ボートで50万羽以上のウミガラスやカモメ、フルマカモメ、ミツユビカモメ等などの海鳥が営巣する断崖のそばまでクルージングを予定しています。第3日目ビーチー島とプリンス・レオポルド島観光船中泊第4日目フォート・ロス観光サマーセット島の南端フォートロスに上陸を予定しています。探検史にも登場するハドソン・ベイ社は、1935年にこの地に交易所を設けましたが、11年後に氷の状況が厳しくなったため閉鎖されました。その跡地が今も残っています。船中泊アンガヴァ湾と呼ばれるバフィン島の東端を引き続き航行します。次の上陸予定地は、海鳥やホッキョクグマの観察に最適なアクパトク島です。イヌイット語の「アクパト」はハシブトウミガラスを指し、この島の石灰岩の断崖はその世界最大の営巣地となっています。また、この島はホッキョクグマに出会える可能性のある場所です。モニュメンタル島は、アクパトク島と同様にホッキョクグマに遭遇できる可能性のある場所です。また、この島には、より近くからセイウチを観察できる絶好の場所があります。第9~10日目アクパトク島とモニュメンタル島観光船中泊バフィン島の南東の端にあるフロビッシャー湾の周辺は、小さな入り江や水路が複雑に入り組んでいます。この湾の絶景は、探検クルーズのラストを飾るのにふさわしい最高の場所でもあります。ゾディアック・クルージングやハイキングなどで島々の断崖や周辺海域に潜む未知の驚きを求めて心ゆくまで探検をお楽しみいただきます。第11日目フロビッシャー湾観光船中泊カナダ・バフィン島最大の都市イカルイットに入港します。探検船「シー・エクスプローラー」からゾディアック・ボートを利用して上陸します。チャーター機にて、イカルイット空港からモントリオール空港へ移動します。モントリオールで最後の夜をお楽しみください。モントリオール泊第12日目  イカルイット入港/下船/イカルイット発 B モントリオール着北極圏一口メモ北西航路ってなんですか!?19世紀、多くの探検家たちは、北アメリカ大陸の北方を通って、ヨーロッパからアジアへ続く幻の北西航路を探し求めました。ジョン・フランクリン(1786~1847)を隊長として総勢129名で組織された英国の北極探検隊は、北西航路開拓を目的としてエレバス号とテラー号の2隻で1845年5月英国を出発。以後全員の消息は不明となる悲劇の出来事がありました。26

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