■シロフクロウ(Snowy owl )

●体長:50~65cm、翼開長約140~165cm ●体重:1.6~2.9kg
●分布エリア:北極圏
●エサ:レミングなどの小型ねずみ
●寿命:10年
●学名:Bubo scandiacus

 

シロフクロウ/Heritage Expeditions

シロフクロウは北米位の緯度で冬を過ごします。オスは冬に放浪しますが、メスは鳴き声の誇示と視覚で自分の縄張りを護ります。オスはほぼ純白なのに対して、オスより若干大きいメスと若鳥は黒や褐色の細かいしま模様があり、フクロウとしては見分けがしやすい種類です。ツンドラの土手、丘、岩山など見通しの良い場所で繁殖します。巣は丘の上(とりわけ露岩が見える砂利の土手)、に穴を掘って作ります。普通中には何も敷きませんが、コケ、地衣類そして近くの小川から引き抜いて来た草などをわずかに敷くこともあります。通常1回に3~4卵を産みますが、餌であるタビネズミの量に大きく左右されます。好物であるタビネズミが少ない時は繁殖をしない事もあります。メスが抱卵しますが、オスは32~34日間の抱卵中メスに餌を運びます。孵化の時期はバラバラで、最初に孵化した雛の羽が生え揃う頃に最後の卵が孵化する事もあります。

シロフクロウ/Heritage Expeditions

親子は最低でも秋までは同一行動をとります。シロフクロウはタビネズミに加えて他のげっ歯類(ネズミ、リス、ウサギ類)も捕食します。食料が少ない時は他の物を、海生無脊椎動物など何でも食べます。他のフクロウと同様に、食べ物をほとんど丸のまま飲み込んで、消化されない骨、羽毛などをフェルト状の毛玉のようなペリットを獲物1匹ごとに1個吐き出します。

 

 

■ニシツノメドリ(Atlantic Puffin )

●体長:28~34 cm、翼開長約50~60cm ●体重:380g
●分布エリア:北極圏などの沿岸部
●エサ:魚類、甲殻類、イカ
●寿命:30年
●学名:Fratercula arctica

ニシツノメドリの学名Fratercula arctica は「北方の弟」を意味します。
魚、甲殻類やイカ等を常食とし、雛鳥にはほとんど魚のみがエサとして与えられます。
エサ漁りは通常コロニーの近くで行われますが、16km以上離れたところで行われる場合もあります。
ニシツノメドリは水に潜ることで有名ですが、通常は水深30m程度まで潜って猟を行い、稀に60m以上潜ることもあります。

 

 

■カオジロガン(Barnacle Goose)

●体長:69 cm、翼開長約130cm ●体重:1.7kg
●分布エリア:北極圏
●エサ:植物
●寿命:18~25年
●学名:Branta leucopsis

 

 

■キョクアジサシ(Arctic tern )

●体長:33~36 cm ●体重:85~125g
●分布エリア:北極圏、亜北極地域
●エサ:魚類、甲殻類
●寿命:20年
●学名:Sterna paradisaea

キョクアジサシは北極から南極まで17,600km以上移動する驚くべき行動パターンが特徴です。
2個の卵を産み20~24日間で孵化します。オス・メス共同で世話をし、巣には98%の時間を付きっきりで両親は精神的に巣を守ります。
家族は移動(渡り)の際もずっと一緒にいます。魚、甲殻類を常食として、頻繁に食べ物を漁ります。

 

 

■ハシブトウミガラス(Brunnich Guillemot)

●体長:46 cm、翼開長約74cm ●体重:1kg
●分布エリア:北極海やその周辺
●エサ:魚やイカ、甲殻類
●寿命:25年
●学名:Uria lomvia

 

 

■ゾウゲカモメ(Ivory Gull )

●体長:43 cm、翼開長約94cm ●体重:600g
●分布エリア:北極圏など
●エサ:魚類、死肉、哺乳動物の糞
●寿命:17年
●学名:Pagophila eburnea

ゾウゲカモメは険しい崖の上または氷ないし雪の近くにある岩だらけの小島で繁殖します。
巣はくずや海藻でできていて、浅いくぼみがあります。北極のカモメ類は場合によっては全く巣を作りません。
24~26日の抱卵期間中にも巣作りが続けられることもあります。1~2個の青がかったオリーブ色の卵の世話はほとんどメスが行います。
ゾウゲカモメはホッキョクグマが仕留めた獲物のあたりによくいますが、これは哺乳動物の糞に加えてクジラ、セイウチ、アザラシの死肉を漁ることが好きなためです。
しばしばミツユビカモメやクビワカモメと一緒にエサ漁りをします。雛は魚や甲殻類で育てられます。
繁殖していないときには、パックアイスや浮氷のふちでエサ漁りをします。

 

 

■ライチョウ(Rock Ptarmigan )

●体長:36cm、翼開長約58cm ●体重:0.5~1.1kg
●分布エリア:北極圏からヨーロッパやアジアなどの高山帯
●エサ:植物の芽や果実、昆虫
●寿命:平均4年
●学名:Lagopus muta 

 

 

■ヒメウミスズメ(Little Auk )

●体長:21cm、翼開長約38cm ●体重:170g
●分布エリア:北大西洋から北極海の高緯度地域
●エサ:オキアミ、プランクトン、小魚
●寿命:8年
●学名:Alle alle

 

 

■ハジロウミバト(Black Guillemot )

●体長:33cm、翼開長約58cm ●体重:425g
●分布エリア:北大西洋、北極海
●エサ:魚類、甲殻類
●寿命:12年
●学名:Cepphus grylle

 

 

■フルマカモメ(Northern Fulmar )

●体長:46 cm、翼開長約107cm ●体重:0.6kg
●分布エリア:北大西洋、北太平洋の亜寒帯地域
●エサ:魚類、甲殻類、軟体動物
●寿命:30年
●学名:Fulmarus glacialis

メスは1個の卵を産み、メスとオスが50~60日間抱卵し、孵化した雛が飛べるようになるまで両親が世話をします。
フルマカモメはその連れ合いと長期にわたる絆を有し、巣を粘り強く守ります。
魚類、甲殻類、イカ、クラゲ等の海洋無脊椎動物、それも特に油脂成分が高いものを常食としています。

 

 

■ハマシギ(Dunlin )

●体長:23 cm、翼開長約43cm ●体重:71g
●分布エリア:ユーラシア大陸と北極海沿岸
●エサ:貝類、甲殻類、昆虫類
●寿命:
●学名:Calidris alpina

 

 

■ミツユビカモメ(Black-legged Kittiwake)

●体長:43 cm、翼開長約90cm ●体重:400g
●分布エリア:北大西洋、北太平洋、北極海
●エサ:魚類、軟体動物
●寿命:10年
●学名:Rissa tridactyla

ミツユビカモメは島嶼の険しい海岸の崖で繁殖する習性のためカモメの中では最長の足指の爪を持っています。
集団で営巣し、多くは前年の相手と再度つがうため、新たに相手を得た繁殖カモメよりも繁殖の成功率が遥かに高くなります。
23~32 日の抱卵期間はメス・オス両方が世話をします。2個の卵を産みますが、たいてい最初の方が大きめです。
最初の孵化した雛が頻繁に餌をねだるため、成長も早く、より攻撃的でしばしば兄弟を巣から追い出してしまいます。
魚類、甲殻類、軟体動物を好んで食べますが、時々幼鳥のカモメから餌を略奪します。

 

 

■ホンケワタガモ(Common Eider )

●体長:61cm、翼開長約97cm ●体重:2.1~2.7kg
●分布エリア:北極海、亜寒帯の沿岸
●エサ:軟体動物、甲殻類
●寿命:20年
●学名:Somateria mollissima

 

メス

 

オス