ワン・オーシャン・エクスペディションズ社 2018-19年 南極
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この探検旅行は、チリのプンタ・アレナスから始まります。朝、プンタ・アレナス市内の中心地にご集合頂き、空港に送迎致します。プンタ・アレナスからは、空路フォークランド諸島のスタンリーに向けて出発します。90分程の飛行でスタンリー空港に到着、出迎えを受けて、港に送迎いたします。人口約2,000人のスタンリーは、明るくカラフルな色彩の建物や花々が咲き誇る庭園、大聖堂、数軒のパブなどがあり、英国やスコットランドの海岸線の田舎町を思わせる風情があります。ウォーターフロントには、1980年代初頭のフォークランド紛争で戦死した兵士を追悼する記念碑が建っています。客船に乗船する前に町を散策する時間があります。乗船後、南極への期待と興奮が高まる中、ウエルカム・カクテルそして、夕食をお楽しみいただきます。夕刻、待ちに待った南極に向けて出港します。サウスジョージア島に向けて、南東に航海します。南大西洋のこの辺りは、驚くほど野生生物が多様で、野生生物のショーケースとも言われています。ワタリアホウドリやオオフルマカモメ、マダラフルマカモメなど多くの海鳥が、南に向かう本船の周りを飛び交い私達と一緒に旅をします。南極クルーズ中、専門家による環境や野生生物、歴史、上陸予定地などについて教養のプレゼンテーション(南極講座)を予定しています。是非ご参加ください。この旅行の鍵となるテーマは歴史で、シャクルトンの壮大な南極探検の物語が中心となります。これからの数日間は、想像を超える旅になります。4日目の午後にサウスジョージア島に到着すると雪と氷河に覆われた壮大な峰々が出迎えてくれます。サウスジョージア島の南部沿岸から探検を開始します。キング・ハーコン湾の歴史的な場所へと本船を進めます。約100年前、シャクルトンとその隊員たちは、手漕ぎの救命ボート、ジェイムズ・ケアード号でエレファント島を出発。凍てつく荒波のスコシア海を横断してサウスジョージア島のキング・ハーコン湾に辿り着きました。現在、この劇的なキング・ハーコン湾を訪れる客船は、年にほんの数隻しかありません。ここから、北東端沿岸の保護水域へと向かい、サウスジョージア島の湾や入り江などを徹底的に探検します。エルスフル湾は、シー・カヤックを楽しむのに最適な場所です。サウスジョージア島で期待できる上陸地は、ソールズベリー平野です。黒砂のビーチとタソックグラスに覆われたビーチの砂浜は、キングペンギンの親鳥とヒナで埋め尽くされています。この営巣地には、最大10万羽ものキングペンギンとヒナが繁殖しています。サウスジョージア島には、このような営巣地が数か所ありますが、ここもその一つです。キングペンギンだけがこの島の唯一の野生生物でありません。険しい海岸線に沿って航海すると、水の中で遊ぶオットセイやビーチで寛ぐミナミゾウアザラシ、空を飛び交うトウゾクカモメやオオフルマカモメ、私達の航海にいつも寄り添って旅をするアホウドリたちが生息しています。次に私達は、長さ約5km、幅1.6kmの広さのフィヨルドにあるフォーチュナ湾を訪れます。フォーチュナ湾は、サウスジョージア島で最初に捕鯨基地が建設されたグリトビケンのノルウェー・アルゼンチンの捕鯨船「フォーチュナ号」に因んで名付けられました。フォーチュナ湾では、キングペンギンとミナミゾウアザラシをご覧いただけます。サウスジョージア島は、まさに「地球上でもっとも驚異的な野生生物のショーケース」と呼ばれています。1912年から1930年代までストロムネス(及びリースとフスビク近く)は、捕鯨基地として稼働していましたが、これらの古い錆びついた幽霊のような建物は、自然環境の中に場違いのように佇んでいます。この地域は、1916年のシャクルトンの物語の鍵となる場所でもあります。シャクルトンとその隊員のワースリーとクリーンがサウスジョージア島の南岸、キング・ハーコン湾に到着後、山岳地帯を越えてたどり着いた地でした。シャクルトン達は、エレファント島から手漕ぎのジェイムズ・ケアード号(救命艇)で、凍てつく荒波のスコシア海(1,287km)を約2週間かけて横断し、サウスジョージア島南部のキング・ハーコン湾に到着。その後、上陸地点にマクニッシュ、ヴィンセント、マッカーシーを残して、シャクルトンとワースリー、クリーンの3名は、山脈地帯を36時間かけて横断し、やっとたどり着いた所がストロムネスの捕鯨基地でした。もし、天候が許せば、シャクルトンとその隊員達の足跡を訪ね、ストロムネスと隣のフォーチュナ湾を隔てる山の鞍部(あんぶ)まで数キロメートルのハイキングを予定しています。南東へ向けて航海を続け、広いカンバーランド湾に入ります。湾の入り口には、サウスジョージア島最大の捕鯨基地グリトビケンがあります。ここでのハイライトは、アーネスト・シャクルトンと彼の右腕であったフランク・ワイルドの墓を訪ねる事です。フランク・ワイルドの生涯の願いは、彼の死後、シャクルトンの傍に埋葬される事でしたが、彼が南アフリカで亡くなった一週間後に第二次世界大戦が勃発し、その願いは叶いませんでした。ワン・オーシャンエクスペディション社の客船でフランク・ワイルドの遺灰をサウスジョージア島に運び、シャクルトンの墓の右側に埋葬しました。そして、今年は、フランク・ワイルドが1921年にシャクルトンと最後の航海をしてから97年目になります。次の数日間は、キングペンギンの巨大な営巣地やオットセイ、ゾウアザラシなどの多くの野生生物が生息するセントアンドリューズ湾とゴールドハーバーを訪れます。すべての上陸地では、経験豊富なガイドが同行し、徒歩で見学します。朝と夕刻に太陽の光が崖を黄色に染める事からゴールドハーバーと呼ばれていて、とても爽快な場所です。サウスジョージア島の最東端のドリガルスキー・フィヨルドは、サウスジョージア島で最も壮観な場所の一つです。耳を澄ませば氷河の割れる音が聞こえてくるかも知れません。また、昔の捕鯨やアザラシ猟の船は、細心の注意を払ってここを航海した事でしょう。サウスジョージア島の北部沿岸に戻ります。ゴドスルの捕鯨海岸などの見どころを訪れます。ここでは、美しい湖までのハイキングをお楽しみいただく予定です。サウスジョージア島での最後の上陸予定地は、ベイ・オブ・アイルに位置するプリオン島です。プリオン島には、ワタリアホウドリの繁殖地があるため、政府によって特別保護区に指定されています。ワタリアホウドリの翼は、平均で2.5~3.5mあり、一生の殆どは、海上を飛行して過ごし、繁殖と子育ての時のみ陸上で翼を休めます。毎年の飛行距離を測定する事は難しいのですが、あるアホウドリが僅か12日間で、6,000kmを飛行したという記録があります。11月から1月中旬には、海岸がオットセイで埋め尽くされてしまうため、客船の訪問は、禁止されますが、私達の客船は、例外的に上陸の許可を得る事ができ、とても幸運です。ワタリアホウドリの繁殖地を近くから観察できるいくつかの観察プラットホームへの遊歩道があります。プリオン島への上陸は、サウスジョージア島の探検を終了するにあたりとても相応しいものです。夜、フォークランド諸島に向けて出港します。フォークランド諸島に向けて航行中、写真をダウンロードしたりしてお過ごしください。船内では、専門家が教養プログラムのプレゼンテーションやリキャップを引き続きおこないます。目覚める頃、フォークランド諸島のシーライオン島が見えてきます。シーライオン島は、ドレーク海峡の影響を受け、吹きさらしの不毛の地です。ゾディアックボートで上陸し、野生生物を見学します。この島には、3種類のペンギン(ゼンツー、マゼラン、イワトビ)やミナミゾウアザラシ、ミナミアメリカオットセイ、キバナウ、フォークランドカラカラなどが生息しています。野生生物を見学した後、フォークランド諸島の沿岸に沿って、スタンリーに向けて出港します。夜、この地球の遠隔地への素晴らしい旅行を振り返りながら、船長も出席してのスペシャルディナーを楽しみます。朝、狭い水路を経てフォークランド諸島のスタンリーに入港します。下船後、空港に送迎いたします。フォークランド諸島のスタンリー発、空路チリのプンタ・アレナスに向かいます。約90分の飛行でプンタ・アレナス到着後、解散。写真シンポジウム サウスジョージア島徹底探検クルーズ 15日間●詳細日程第1日目プンタ・アレナス集合/発B  フォークランド諸島、スタンリー着/出港第6~7日目フォーチュナ湾、ストロムネス、グリトビケンと中央北部沿岸観光第8~9日目セントアンドリューズ湾、ゴールドハーバーと東部沿岸観光第2~3日目南大西洋 & 南極海クルーズ第4~5日目キング・ハーコン湾と北西部沿岸観光第11~13日目南極海 & 南大西洋クルーズ第10日目ゴドスルとプリオン島観光第15日目スタンリー入港/下船/発B  チリのプンタ・アレナス到着、解散第14日目フォークランド諸島観光 No.1026

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