ワン・オーシャン・エクスペディションズ社 2018-19年 南極
35/48

この南極旅行は、チリのプンタ・アレナスから始まります。朝、プンタ・アレナス市内の中心地にご集合頂き、空港に送迎致します。プンタ・アレナスからは、空路フォークランド諸島のスタンリーに向けて出発します。90分程の飛行でスタンリー空港に到着、出迎えを受けて、港に送迎いたします。人口約2,000人のスタンリーは、明るくカラフルな色彩の建物や花々が咲き誇る庭園、大聖堂、パブが数軒あり、英国やスコットランドの海岸線の田舎町を思わせる風情があります。ウォーターフロントには、1980年代初頭のフォークランド紛争で戦死した兵士を追悼する記念碑が建っています。客船に乗船する前に町を散策する時間があります。乗船後、客室にお入り頂き、船内を見学。そしてエクスペディション・スタッフや他のお客様とお会いします。南極への期待と興奮が高まる中、ウエルカム・カクテルそして、夕食をお楽しみいただきます。夕刻、待ちに待った南極に向けて出港します。フォークランド諸島のシーライオン島に到着します。フォークランド諸島の最南端に位置し、吹きさらしのシーライオン島に上陸を予定しています。ゾディアックボートで海岸に上陸し、野生生物の営巣地を見学します。付近の海岸には、3種類のペンギン(ゼンツー、マゼラン、イワトビ)とゾウアザラシ、オットセイが生息しています。また、キバナウやフォークランド・カラカラも繁殖しています。天候状況が良ければフォークランド諸島の南東部に位置し、集落があるブリーカー島を訪れる事が出来るかも知れません。サウスジョージア島に向けて南東方向に航路を進めます。サウスジョージア島に向けて航行する際、多くの海鳥が飛び交いながら本船を追い続けてきます。船上では、専門家によるプレゼンテーションが始まります。今回の南極クルーズは歴史がテーマで、アーネスト・シャクルトンのエンデュアランス号での南極探検の物語がサウスジョージア島の旅行のテーマとなります。専属のプロカメラマンから画像合成、イメージや極地の光、カメラの基礎知識など貴重なヒントを得る事が出来るかもしれません。ワン・オーシャン・エクスペディション社のガイドや乗組員が特に大切にしている極地の保護についても学びます。サウスジョージア島は、しばしば「南大洋のセレンゲティ」と呼ばれます。本船は、ごつごつした岩場の深い入り江に近づきます。そして、エルスフル湾付近の島をゾディアックボートで探検します。黒砂の海岸は、多くのオットセイと巨大なミナミゾウアザラシに占拠されています。ソールズベリー平野やセント・アンドリューズ湾、ゴールドハーバーには、約10万羽以上ものキングペンギンとそのヒナたちがタソックグラスの中で営巣しています。また、この島には、多くのアホウドリが繁殖していて、巣を往復しながら上空を飛びかっています。雪と氷河に覆われた峰々の風景は壮大です。今から約100年前の1916年、シャクルトンと疲れ果てた隊員が、サウスジョージア島の南岸、キング・ハーコン湾から島の険しい山岳地帯を横断してストロムネスの捕鯨基地に到着し、南極のエレファント島にいる他の隊員の救援を求めたのでした。かつて誰もが経験した事のない険しい山岳地帯を横断した事に深い畏敬の念を覚えることでしょう。サウスジョージア島は、歴史にあふれたスリリングな場所です。初期の捕鯨産業の錆びた遺物が残っています。リース港とフスビク、ストロムネスに残る捕鯨基地跡の保存が望まれます。ハイライトは、カンバーランド湾の先端に位置する最大の捕鯨基地であったグリトビケンの訪問です。ここには、偉大な探検家アーネスト・シャクルトンが眠る墓地があります。また、サウスジョージア・ヘリテージ・トラストよって運営されている博物館と美しく復元されたノルウェー・ルーテール教会(もともとは、ノルウェーの捕鯨漁師によって建てられました)があり、過去を偲ぶことができます。サウスジョージア島から南極に向けてスコシア海を航海します。天候と氷の状況が良ければサウスオークニー諸島かエレファント島に立ち寄ります。日程は、時々の状況に応じてエクスペディション・リーダーと船長が協議して決定します。サウスオークニー諸島は、サウスジョージア島やサウスシェトランド諸島と繋がるスコシア・アークと呼ばれる海底山脈の峰にあたります。一年の殆どは、海氷に閉ざされ、霧に覆われています。この諸島の訪問は、とても難しいかと思われます。雪と氷河に覆われた南極大陸の端に近づくと、大きな氷山が見え始め、南極海域に到達したことを告げてくれます。状況が良ければ、水平線にエレファント島の暗い断崖が見え始めるでしょう。1915年、ウエッデル海の遥か南で、分厚い氷のため、エンデュアランス号を失い、シャクルトンとその隊員達は、数ヶ月の間、このエレファント島で野営をして生きながらえました。ワイルド岬の小さな海岸からシャクルトンと5名の隊員達が小さな救命ボート(ジェイムズ・ケアード号)でサウスジョージア島に救援を求めて船出しました。今日、スコシア海の凍てつく荒海を横断した事は、歴史的にとても偉大な事であると考えられています。もし、状況が許せば、エレファント島のワイルド岬に上陸を試みます。南極大陸の沿岸から約100km沖合にサウスシェトランド諸島の島々が連なっています。上陸可能な場所は、キングジョージ島、ハーフムーン島、ヤンキーハーバー或はハナ・ポイントです。天候状況が良ければデセプション島の火山のカルデラに海水が流れ込んだ湾に船を進めます。このデセプション島には、すばらしいハイキングコースと古い捕鯨基地跡、過去の探検で使用した飛行機の格納庫があります。その後、南極半島からの流氷に覆われたミケルセン・ハーバー或はシェルバコーブに上陸を予定しています。雪に覆われた山々が暗い海面からそそり立っています。南極半島沿岸の湾や入り江には信じられないほど多くの野生生物が生息しています。南極半島の沿岸に沿ってヒゲペンギンやゼンツーペンギン、アデリーペンギンの大きな営巣地や氷に寝そべるアザラシ、カモメ、トウゾクカモメ、キバナウなどがご覧いただけます。ゾディアッククルージングの探検や陸上でのすばらしいアクティビティが用意されています。上陸予定地は、ウィルヘルミナ湾、オーンハーバー、クーバービル島、エレラ海峡などです。専属のプロカメラマンの同行で、ペンギンの写真やブルーに輝く氷の撮影をしてみては如何ですか? あるいは、アドベンチャーガイドの同行で雪山の鞍部までハイキングを楽しんでは如何ですか? もし、機会があれば、観測基地や歴史的な小屋の訪問が出来るかもしれません。シーカヤッカー達は、本船から数キロメートルの範囲で活動します。とても思い出深い体験となります。毎日、毎回、お好みの活動にご参加いただけます。南極半島沿岸の探検で数日間過ごした後、南米大陸に戻る時がやってきました。プレゼンテーションが引き続き行われます。エクスペディション・リーダーによる思い出深い航海のリキャップも予定しています。マルチメディア・ルームで専属のプロカメラマンと一緒に写真のダウンロードやバックアップなどを行ってはどうでしょうか。天候状況が良ければ、ホーン岬の周航を予定しています。探検と初期の航海に出てくる伝説的ドレーク海峡の横断は、地球の遠隔の地まで旅した最終章に相応しい海域です。夕刻、ビーグル水道の入り口に到達します。夜、船長も出席してのスペシャルディナーを楽しみます。朝、ウシュアイアに入港します。朝食後、乗組員やエクスペディション・スタッフに別れを告げて下船です。下船後、ウシュアイア空港及び市内のホテルまで送迎いたします。フォークランド諸島とサウスジョージア島、南極探検クルーズ 19日間●詳細日程第1日目プンタ・アレナス集合/発B  フォークランド諸島、スタンリー着/出港第2日目フォークランド諸島観光第5~8日目サウスジョージア島観光第3~4日目南大西洋 & 南極海クルーズ第9~11日目スコシア海横断クルーズ第17~18日目ドレーク海峡横断クルーズ34第19日目ウシュアイア入港/下船、解散第12~16日目サウスシェトランド諸島と南極半島観光 No.14

元のページ 

page 35

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です