ONE OCEAN社 2019年 北極
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●詳細日程午前、エドモントン発、空路チャーター機で北極圏のレゾリュートに向かいます。コーンウォリス島の南海岸に位置するレゾリュートの町の名前は、1850年に亡くなったフランクリン探検隊の捜索に来て氷につかまり放置された英国海軍艦船レゾリュート号に由来しています。冷戦時代、レゾリュートには気象観測所と滑走路があることから戦略上重要な場所でした。到着後、海岸に移動し、ゾディアックボートを利用して本船に乗船します。夕刻、レゾリュートを出港します。デボン島の南海岸のマックスウェル湾では、ハイキングやゾディアッククルージングなどで野生生物を観察する機会があるでしょう。また、ここには、ホッキョクグマやジャコウウシ、トナカイ、タテゴトアザラシ、ワモンアザラシ、アゴヒゲアザラシ、セイウチが生息しています。デボン島の南海岸線に沿って、ランカスター海峡を東に進みます。デボン島とバフィン島を隔てるランカスター海峡は、北極の野生生物の「スーパー・ハイウェイ」にたとえられます。また、バフィン湾から西への大量の潮流とボーフォート海から東への潮流、群島から北への潮流が混じり合って豊富な栄養源作り出し、北極の多くの野生生物を支えています。私たちは、デボン島の南岸に位置する王立カナダ騎馬警察(RCMP)の前哨跡地を訪れる予定です。クローカー湾には、多くのジャコウウシが生息地しており、海岸線をハイキングする際に奇妙な姿をしたジャコウウシをご覧いただけるかもしれません。極彩色の山頂と青色の氷山が素晴らしいコントラストをなしています。海に流れ込む巨大なクローカー氷河をゾディアッククルージングで見学する予定です。 午後、1924年にダンダス・ハーバーに設立され約10年間運営されていた王立カナダ騎馬警察(RCMP)の前哨跡地を訪れる予定です。1940年代には、再び、王立カナダ騎馬警察がこの地域に定期的なパトロール隊を設置して約10年間運営をしました。王立カナダ騎馬警察の古い建物を背景にした記念撮影は思い出に残ることでしょう。ニルジュティクアビック(Nirjutiqavvik)国立野生物保護区の地域には、カナダの人口の11%相当のハシブトウミガラスと16%相当のフルマカモメなど約40万羽もの海鳥が生息しています。崖に沿ってのゾディアッククルージングでは、空を舞うたくさんの海鳥に圧倒されることでしょう。ホッキョククジラなどの海洋哺乳類にもよく出会います。グリスフィヨルドはカナダ最北のコミュニティで、地球上で最も遠隔の地にあります。グリスフィヨルドに住んでいる約100名の住民は、冷戦時代の1953年にカナダ政府が北ケベックに住んでいたイヌイットの8家族を移住させたその子孫です。ここには、素晴らしい景色があり、多くの野生生物が生息しています。グリスフィヨルドのコミュニティでは、村人たちが温かくむかえてくれます。クレイグハーバーの近くには、放棄された王立カナダ騎馬警察(RCMP)の建物があります。王立カナダ騎馬警察は、北の警備とイヌイットにサービスを提供するために1922年に創立されました。王立カナダ騎馬警察のオフィサーや警官や彼らの家族らは、クレイグハーバーが閉鎖されるまでの約10年間ここで活動しました。1950年代初期の冷戦の間、再び王立カナダ騎馬警察の運営が開始されました。この歴史的な場所を訪れ、クレイグハーバーの丘や湾でハイキングや探検しながら、重要な歴史について学びます。バイロト島の北海岸とシミリク国立公園の境界に位置するケープ・ヘイの崖にはハシブトウミガラス、ハジロウミバト、ミツユビカモメが繁殖しています。この場所には、数十万もの鳥類の営巣地があります。また、ツンドラの遥か遠くに聳える山々の景色は、とても感動的です。本船をエルウィン入り江の近くに進めると、ゾディアッククルージングやハイキングに最適で息を呑むような美しいフィヨルドがあります。チャールズ・ヨーク岬では、何か所かでウォーキングを予定しています。海岸線沿いにたくさんいるホッキョクグマを探索します。夜間にプリンス・レジェント入り江を横切ります。朝、プリンス・レオポルド島の聳える崖に近づきます。ここは、重要な回遊性の鳥類保護区で、ハシブトウミガラスやハジロウミバト、フルマカモメ、ミツユビカモメなどの繁殖地です。プリンス・レオポルド島の周りの海には、多くのワモンアザラシが生息していますので、観察するのに最適な場所です。また、ホッキョクグマもよく見かけます。ポート・レオポルドの近くは、1848年にイギリス人探検家、ジェームズ・クラーク・ロスが行方不明になったフランクリン探検隊の捜索中、越冬した歴史的な場所です。ポート・レオポルドの歴史的な魅力に加え、この海岸線には、北極の夏にやってくるホッキョククジラが見られる魅力的な場所です。ビーチー島は、北西航路の物語で歴史的に重要な場所です。ビーチー島は、ジョン・フランクリン探検隊が広大な氷の中で消息を絶つ前の1945年に最後の冬を過ごした場所です。その後、30年間に渡って信じられないほどの捜索が行われました。北西航路を通る船旅では、歴史的に重要な意味を持っています。フランクリン探検隊の謎は、2014年9月にパークス・カナダ(カナダ国立公園管理局)とカナダ王立地理学協会が合同で捜索をし、行方不明だったフランクリン探検隊の英国海軍の艦船エレバスをビクトリア海峡で発見した時に謎の一部は、解決しました。ワン・オーシャン・エクスペディションは、本船で水中探査機器の運搬と科学者、歴史学者、研究者、要人、支援者の輸送を担当し、捜索に重要な役割を果たしました。ビーチー島の吹きさらしの海岸に立つ墓標への訪問では、探検隊の苦難が偲ばれるでしょう。本船に戻り、北極圏の野生生物や歴史、劇的な景色など振り返りながら船長主催のスペシャル・ディナーを楽しみます。朝、レゾリュートに入港します。エクスペディション・スタッフや乗組員に別れを告げて下船します。ゾディアックボートで上陸します。レゾリュート発、空路チャーター機にてエドモントンに向かいます。エドモントン到着後、解散。※エドモントン空港から市内中心部までお送りい たします。第1日目エドモントン発 B レゾリュート着/乗船/出港第10日目 レゾリュート入港/下船/発Bエドモント着、解散第2日目デボン島観光第9日目ビーチー島観光第5日目グリスフィヨルド観光第6日目シミリク国立公園観光第7日目エルウィン入り江観光第8日目プリンス・レオポルド島観光第3日目クローカー湾観光第4日目コバーグ島国立野生生物保護区観光高緯度カナダ北極圏探検クルーズ 10日間 No.720

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