ヘリテージ・エクスペディションズ社 2020年 北極クルーズ
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17この島を故郷と呼ぶチュクチ族の人々は、トナカイ遊牧民とハンターです。ソビエト時代には、2万頭ものトナカイがこの島で飼われていましたが、現在は4千頭ほどです。過酷な北極圏の気候にもかかわらず、遠く離れた島での生活について学ぶと同時に、地元の人々の温かいおもてなしを楽しみます。東シベリア海を航行中、専門講師が北東航路の豊かな歴史と野生生物についてのレクチャーをおこないます。この海は、西のニューシベリア諸島(ノボシビルスク諸島)と東のウランゲリ島によって囲まれており、その南岸に沿ってシベリアの3つの主要な河川、インディキルカ川、アラゼヤ川、コリマ川が東シベリア海に流れ込んでいます。平均的な水深は、僅か54mで、セイウチやクジラの生息地として理想的な海となっています。ウランゲリ島は、とても魅力的な島です。ここは、ロシア連邦自然保護区で、ユネスコの世界自然遺産にも登録されています。この島は、ホッキョクグマの繁殖地でもあります。最後の氷河期にもこの島は、氷河化されなかった北極の数少ない地域の一つです。実際、ここで生まれた子供の数が多いため、時には、ホッキョクグマの産科病棟と形容される事もあります。ホッキョクグマの他にも毎年、この島で繁殖するジャコウウシやホッキョクギツ流し、そして、氷に押しつぶされ沈没したところです。乗組員達は、救命ボートでコリマ川のデルタ地帯まで辿り着きましたが、そこで多くの乗組員が死んでしまいました。ジャネット号の残骸は、1884年にグリーンランドで発見されました。ジャネット号の発見は、1893~96年のフリチョフ・ナンセンの北極海を漂い北極点到達を試みたフラム号探検に重要なヒントを与えてくれました。今日、ほとんど知られておらず、めったに人間が訪れる事もない、花崗岩からなる5つの群島のメドヴェジイ諸島(ベア諸島)を探検します。名前が示すように、島には冬の間、これらの島々の岸辺に巣を作るホッキョクグマがかなりいます。チェティリョフストルボヴォイ島への上陸では、遠くから見るとモアイに似ている珍しい岩「ピローズ」へのハイキングを予定しています。永久凍土が解けてゆっくりと海に流れ落ちると同時に、永久凍土の上に建っている気象観測所が、ゆっくりと崩壊する様子が見て取れます。オストロフ・プシュカレヴァ島では、古い灯台の見学や広大なツンドラに咲き誇る北極の花々をお楽しみいただきます。コリマ湾の東側に位置するアイオン島は、比較的低地で肥沃なツンドラに覆われています。ニューシベリア諸島は、ラプテフ海と東シベリア海の境界に位置し、主に、南部(リャーホフスキー諸島)と中部(アンジュー諸島)、北部(デ・ロング諸島)からなる3つの主要なグループで構成されていて、ラプテフ海と東シベリア海の境界となっています。有名な極地探検家兼研究者フリチョフ・ナンセンが、北極海の流氷に閉じ込められて漂流しながら地理上の北極点に到達しようとした探検で、フラム号を流氷に浮かべたのはこの辺りでした。ニューシベリア諸島は、マンモスやサイ、その他の極北の更新世の動物の化石の宝庫として知られています。我々が島を探検している際に化石を発見する事は、決して珍しい事ではありません。この探検クルーズでは、めったに訪れる事のないニューシベリア諸島を探検するために2日間の時間をとりました。条件が許せば、3つの主要なグループの島々を訪れユニークな地質や風景などを探索する予定です。グループの中で最も標高の高い島は、群島の最も北にあるベネット島です。グレート・リャーホフスキー島の南岸には、活動中の気象観測所があり、僅かの職員が常駐しています。1879年、ジョージ・ワシントン・デロング船長のジャネット号は、東シベリア海で氷に捕まり、漂●詳細日程 No.4感動の北東航路探検クルーズ(東行き) 27日間第16日目東シベリア海クルーズ第19日目東シベリア海クルーズ第17日目メドヴェジイ諸島観光第18日目アイオン島観光第20~22日目ウランゲリ島観光ムルマンスク発/アナディリ着第14~15日目ニューシベリア諸島(ノヴォシビルスク諸島)観光

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