ヘリテージ・エクスペディションズ社 2020年 北極(2019年9月改定版)
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24その名前は、ビーチ沿いに配置された多数のホッキョククジラのあごの骨から来ています。 この小路は14世紀につくられたものと推測されています。その起源と目的、さらにはそれを作った人々のアイデンティティさえも不明で現在でも議論が続けられています。近くの海域はクジラにとって豊富な餌場となっていて、天候が許せば、ゾディアッククルージングでコククジラとセイウチの探索を予定しています。午後、チュクチ半島東部の丘の奥深くに位置するギルミミル・ホットスプリングスへの上陸を予定しています。ツンドラの大地を探索しながら、豊かで美しい植生とこの地域で繁殖するカナダヅルを観察する予定です。午前、アナディル湾を横断する際、野生生物に遭遇するチャンスがあります。午後、ゾディアッククルージングでプレオブラジェニヤ湾沿岸の崖を探索する予定です。これらの崖には、ハシブトウミガラスやエトロフウミスズメ、ウミオウム、エロピリカ、ツノメドリなど多くの海鳥が繁殖しています。朝、アナディリ入港で北東航路探検クルーズは、終了となります。朝食後、下船。午前:下船後、アナディリ空港及び市内中心部のホテルまで無料送迎バスでお送りいたします。デジニョフ岬の西、数海里(数キロメートル)には、ロシア最北東のウエレン村があります。午前、チュクチを中心とした地元の人々のおもてなしをお楽しみください。この村は、世界で最も伝統的なチュクチとイヌイット芸術の中心地です。文化的なパフォーマンスの鑑賞とセイウチの牙彫刻のスタジオと博物館の訪問を予定しています。このスタジオで制作された作品は、ロシアの主要な美術館で見ることができます。午後、アジアの最東端で、ユーラシア大陸の最東端でもあるデジニョフ岬に到達します。デジニョフ岬は、ベーリング海峡を航行した最初のヨーロッパ人でコサック探検家セミョン・デジニョフに因んで名付けられました。晴れた日には、デジニョフ岬から僅か93㎞しか離れていないアメリカ大陸の海岸線を見る事ができます。陸上では、セミョン・デジニョフに敬意を表して建てられた記念碑を訪れます。また、1950年代に住民が再定住した伝統的なチュクチのナウカン村遺跡も探検します。ベーリング海峡は、渡り鳥にとって重要な飛翔ルートで、ケワタガモやホンケワタガモ、メガネケワタガモの群れが南に向けて飛翔するのをご覧いただけるかも知れません。北極で最も興味深い遺跡の一つでもあるイティグラン島のホエールボーン・アレー(クジラ骨小路)を訪れます。ネ、ハクガン、シロフクロウなどを観察する事ができます。ウランゲリ島は最終氷期最盛期にも氷河化されていないので、ツンドラの植物相の多様性は、優れており、上陸中に夏の最後の花々をご覧いただけるでしょう。ウランゲリ島で3日間の探検を予定しており、地元のレンジャーとエクスペディションチームが協力してこのプログラムをカスタマイズしてこの最高の旅を提供いたします。早朝、スウェーデンの探検家、アドルフ・エリック・ノルデンショルドが1878年に越冬した場所の近くを通過します。今日、ロシア本土のすぐ北に位置し、何千羽もの海鳥が営巣する長さ4.2㎞のコリューチン島に上陸する予定です。繁殖期のピーク時を過ぎてから訪れることになりますが、エトピリカやツノメドリ、ハシブトウミガラス、ウミガラス、ミツユビカモメはまだ沢山見られるはずです。ゾディアックボートで崖の周囲のクルージングを予定していますので素晴らしい写真撮影のチャンスがあります。ウエレン村に向けて出港する際、海洋哺乳類を観察できるチャンスがありますので、屋外デッキからエクスペディションチームと一緒にご覧ください。以前、この海域でザトウクジラとホッキョククジラを観察する事ができました。第27日目  アナディリ入港/下船、解散第23日目コリューチン島観光第24日目ウエレン村とデジニョフ岬観光第26日目プレオブラジェニヤ湾観光第25日目ホエールボーン・アレーとギルミミル温泉観光 No.6感動の北東航路探検クルーズ(東行き) 27日間ムルマンスク発/アナディリ着

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