ヘリテージ・エクスペディションズ社 2020年 北極(2019年9月改定版)
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イオナ島タラン島オホーツクピルトゥン湾マジュニ岬ペトロパブロフスク・カムチャツキーヤムスキエ諸島カムチャツカ半島クリル列島オホーツク海サハリン島マガダンユジノサハリンスクユジノサハリンスクコルサコフシャンタル諸島6ユジノサハリンスク発/マガダン着No.1オホーツク海探検クルーズ12日間アシカ、海鳥と悲しみの遺産の旅北西太平洋に位置するオホーツク海に、ヨーロッパ人が訪れることは滅多にありません。オホーツク海は、ロシア大陸とカムチャツカ半島との間に位置し、北と西に接し、東にはクリル諸島とサハリン島が南の国境をガードするようにあります。沿岸部には、かつて、ニヴフ族、オロチ族、エヴェン族、イテリメン族などの先住民族が住んでいました。1725年と1733年にロシアの探検家ヴィトゥス・ベーリングは、ロシア帝国の東海岸を探検するためにオホーツク海西岸のオホーツクの町から2度の探険を行いました。長い間、オホーツクは、カムチャツカ半島とその先へのゲートウェイでした。オホーツクの近代的な町は、旧市街地の近くにあり、何世紀もの間、ほとんど変わっていません。住民は、今や航空機を利用していますが、彼らの生活は依然として海に頼っており、決して何も変わっていません。オホーツク海ほど人類が苦悩した海は、他の世界では、見られないでしょう。1932年~53年まで、350万人もの囚人が、オホーツク海を渡り、コルィマ金鉱山の史上最悪の強制収容所に移送され、その中で、僅か50万人のみが故郷に戻ったと言われています。マガダンの街と港は、これらの囚人によって建設されました。今日、この街に過去の悲劇的な痕跡はほとんどありませんが、思い出させるものは、1996年に街を見下ろす丘の上に建立された犠牲者を悼む大きな慰霊碑「悲しみのマスク」です。オホーツク海の北部地域は、一年中凍り付いたままで、冬の嵐は、非常に厳しいものがあります。しかし、豊かな漁業と、そして最近では、石油と天然ガスが発見され、この海がまだ利用されていることを意味しています。1854年頃には、アメリカとイギリスは、160隻以上もの捕鯨船で捕鯨を行っていました。この事実にもかかわらず、野生生物は、増え続けています。美しい模様のクラカケアザラシは、この海に豊富に生息しています。小さなイオナ島、そしてヤムスキエ諸島とチュレーニー島では、毎年、何百頭ものトドが繁殖しています。チュレーニー島には、ロシア極東最大のキタオットセイ繁殖地があります。また、オホーツク海には、数えきれないほど多くの鳥類が繁殖していて壮観です。ヤムスキエ諸島のマティキル島では、推定700万羽もの鳥類が繁殖しています。毎晩、エトロフウミスズメが島の沖合から海岸に戻る際、巨大な群れによって空が暗くなるタラン島のような島もあります。鳥類は、ウミスズメ科やツノメドリ属、ミズナギドリ科、ウミスズメ科など様々な種です。しかし鳥類は、遠洋の種だけではありません。オホーツク海には、極東ロシアのどこにでもいるオオワシが多く繁殖しています。水鳥は、渡り鳥の種と同じように一般的です。しかし、カムチャツカヒグマやホッキョクジリスは、なかなか見る事が難しい動物です。この探検クルーズは、あまり知られていないオホーツク海のユニークな旅です。最近まで抑圧されてきた歴史のある地域で、今まで語られる事のなかったスターリンの圧制的な強制労働収容所の悲劇の大きさが今明らかになりつつあります。陸上と海洋には、多くの野生生物が生息しています。この探検クルーズは、冒険的で感動に満ちた最高の旅です。ユジノサハリンスク集合空港及びホテルからコルサコフ港に送迎します。コルサコフ出港チュレーニー島(海豹島)観光サハリン島ピルトゥン湾(Piltun Bay)観光イオナ島(Iony)観光シャンタル諸島(Shantar)観光シャンタル諸島(Shantar)観光マルミンスキー諸島(Mal’minskie)観光オホーツク観光タラン島観光コニ半島観光ヤムスキエ諸島(Yamskiye)観光マガダン入港/下船下船後、市内のホテル及び空港に送迎いたします。朝昼夕午前午前夕刻終日終日終日終日終日終日終日終日終日終日午前午後日 程月日(曜)1日次宿 泊■スケジュール食 事○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○船中船中船中船中船中船中船中船中船中船中船中2345678910116/ 9 (火)6/10(水)6/11(木)6/12(金)6/13(土)6/14(日)6/15(月)6/16(火)6/17(水)6/18(木)6/19(金)126/20(土)(備考1) : 食事欄の「○」は 船内食を表します。●旅行開始日&終了日 ・ 期間 ・ 利用客船2020年6月 9日(火)~ 6月20日(土)旅行開始日~終了日期 間利用客船12日間スピリット・オブ・エンダービー●●集合地/解散地食事条件::ユジノサハリンスク/マガダン朝食11回、昼食10回、夕食11回●クルーズ代金(大人/お一人様)       ※単位 : 米国ドル(US$)利用客船旅行開始日旅行終了日日 数スピリット・オブ・エンダービー6月9日(火)6月20日(土)12日間6,5907,7508,2709,0009,42010,370500トリプルメインデッキスーペリアスーペリア・プラスミニ・スイートヘリテージ・スイート客室タイプランディング・フィー(備考)ランディングフィー(US$ 500)は、ご乗船後、米国ドルの現金でお支払いいただきます。

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