ヘリテージ・エクスペディションズ社 2019-2021年 南極
9/12

クリイロコガモとムカシジシギが見られるチャンスもあります。水辺の渡り鳥がデリーキャスルリーフに集まりますので、オオソリハシシギやキョウジョシギが観察できるかもしれません。さらに探索を進めると、キタオオフルマカモメやオークランドウ、ヒタキ、タヒバリ、ハイイロアホウドリなどを見る機会があるしょう。他によく目にする種は、ゴシキヒワ、ウタツグミ、クロウタドリ、ホシムクドリ、ギンカモメ、ベニヒワです。カーンレイ火山のカルデラであるカーンレイ・ハーバーに到着します。アダムズ島とオークランド島を隔てるカルデラの壁は、東側、西側とも壊れていて、東側の入り口は、私たちの探検船のように小さな船は航行することが可能です。湾には、多くの歴史が秘められています。上陸については天候次第です。いろいろな選択肢の中で、サウス・ウエストケープのハジロアホウドリのコロニーに登る比較的難しいコースもあります。これができない場合には、ゾディアック・ボートでアダムズ島やウェスタン湾の手つかずの沿岸をクルーズするか、放棄された海岸監視人の小屋や第二次世界大戦中に使用された監視所まで簡単なハイキングをすることもあります。マッコーリー島に向けて航海します。船上でのレクチャーやプレゼンテーションを通して、亜南極諸島の歴史や生物についてさらに学びます。航海中には、ワタリアホウドリ、シロアホウドリ、ハジロアホウドリ、ハイイロアホウドリ、ハイガシラアホウドリ、マユグロアホウドリ、ノドジロクロミズナギドリ、マダラシロハラミズナギドリ、メグロシロハラミズナギドリ、マダラフルカモメ、モグリウミツバメ、ヒメアシナガウミツバメ、クロハラウミツバメなどの遠洋種を目にする機会があるでしょう。マッコーリー島は、亜南極に位置するオーストラリア領の島で、多くの野生生物が繁殖しています。この島には、キングペンギンやイワトビペンギン、ゼンツーペンギン、ロイヤルペンギンの4種類のペンギンが無数に繁殖しています。この島では、上陸が許可されているサンディー湾とバックルベイの2ヵ所で上陸を予定しています。また、天候が許せば、ルシタニア湾の海岸までへばりつくように営巣しているキングペンギンの大営巣地をゾディアッククルージングで海上からの見学を予定しています。サンディー湾のロイヤルペンギンの営巣地では、金色の冠羽(トサカ)をもつロイヤルペンギンが元気よく駆け回り、営巣地と海の間を行ったり来たりしています。世界中で約300万羽生息しているロイヤルペンギンのすべては、マッコーリー島で繁殖しています。膨大な数のキングペンギンの営巣地もあります。バックルベイでは、1940年代後半に創設されたANARE(オーストラリア国立南極研究遠征隊)基地のガイド付きツアーがあります。8ここには、さまざまな科学研究施設や戦略的にきわめて重要な測候所があります。ミナミゾウアザラシの集団は、ビーチや上陸地の茂みで眠っています。これらの巨大な生き物は、集団で横たわり体を絡めあって年に一度の換毛を行っています。ルシタニア湾のキングペンギンの営巣地は、まさに驚異と感動の世界です。キングペンギンはゾディアック・ボートの周りを泳ぎ回り、陸上では、25万匹ものキングペンギンが直立して歓迎してくれます。この島には、ペンギンやゾウアザラシに加え、3種類のオットセイと4種類のアホウドリ(ワタリアホウドリ、マユグロアホウドリ、ハイガシラアホウドリ、ハイイロアホウドリ)が営巣しています。キャンベル島に向けて北上します。キャンベル島訪問準備のために、ブリーフィングとレクチャーを行います。ニュージーランド領最南端の島で、亜南極諸島にあるキャンベル島は、ブラフ港の南660kmに位置しています。キャンベル島には、独特の植物や多くの野生生物が生息しています。錨を降ろすパーシビアランス湾では、子供を産みに来るミナミセミクジラを時々見かける事があります。ここには、放棄されたニュージーランドの測候所があり、ノドオビムナジロウ、ペンギン、数種のオットセイ、珍しいニュージーランドアシカが繁殖しています。キャンベル島でのハイライトは、6,000番(つがい)以上ものシロアホウドリの繁殖地がある丘の上を訪れ観察する事です。ブラフ港に向かう途中、のんびりと洋上ライフをお楽しみください。今回の驚異と感動の探検クルーズのハイライトを要約したリキャップを予定しています。夜、旅を振り返りながらフェアウェル・ディナーをお楽しみください。朝、ニュージーランド最南端のブラフに入港します。朝食後、エクスペディションチームに別れを告げて下船します。下船後、ブラフ港からインバーカーギルの市内中心部および、空港までお送りいたします。ニュージーランド最南端の町、インバーカーギルに到着します。町の中心にあるケルビン・ホテルにご集合ください。クルーズ代金には1泊の宿泊(夕食と朝食付)が含まれております。夜、マッコーリー島と亜南極の島々探検クルーズに参加のお客様が一同に会しての夕食を楽しみます。午後、ホテルからブラフ港に送迎します。客船に乗船。夕刻、スネアーズ諸島に向け出港します。スネアーズ諸島は、無人の保護区で2つの島といくつかの小島からなっています。ノースイースト島は、スネア―ズ諸島で最も大きな島で、多くの海鳥が繁殖しています。天候と海象状態が許せば、ゾディアック・ボートで東側の起伏の激しい海岸線のクルージングを予定しています(上陸は禁止されています)。保護区の湾では、この島固有のハシブトペンギンやスネアーズアイランドヒタキ、シダセッカ、マダラフルマカモメ、ナンキョクアジサシ、アカハシカモメなどかなりの数の鳥類を観察いただけるでしょう。スネアーズ諸島には、何十万羽ものハイイロミズナギドリの営巣地があります。毎年クリスマス頃には、ニュージーランドアホウドリが繁殖の為に巣に戻ってきます。スネアーズ諸島西部の島々では、ハジロアホウドリが巣を作っていることでしょう。オークランド諸島の島々の海岸は、聳え立つ崖やごつごつした岩柱が特徴で、過去にこれらの島々の周辺で多くの船が難破しました。エンダービー島は、亜南極で最も大きな島の1つです。島の北端には、低木地や苔類の低地などさまざまな景色が広がっています。キャンベル島人参やマッコーリー島キャベツなどの巨大植物を広範囲で楽しむことができます。ニュージーランドアシカの繁殖地であるサンディー湾に上陸を予定しています。ハーレムを占有する雄のアシカは終始ビーチで監視し、他の若いアシカが、雌に近づかないように縄張りを守っています。ニュージーランドアシカの個体数は少しずつ減っています。理由ははっきりしませんが、おそらくイカ漁との関係があるようです。さらに、島内を散策すると、アシカが風にさらされてゴツゴツしたラタの森でリラックスしているのに出くわすかもしれません。ビーチの背後の森には、ニュージーランドミツスイやアカボウシインコ、ヒタキが繁殖しています。キンメペンギン(ハイガシラペンギン)は、森の低木シダレ(ニュージーランド固有のヤナギ類)に巣を作っています。夜間には、一列になって巣に向かう様子が見られます。ラタの森を越えて開けた地形には、シロアホウドリとオークランド諸島固有のコバシチドリが営巣しています。また、オークランド諸島固有の●詳細日程 No.2世界遺産マッコーリー島と亜南極の島々探検クルーズ 13日間ブラフ または ダニーデン発/ブラフ着第3日目スネアーズ諸島、ノースイースト島観光(ニュージーランド領)第5日目カーンレイ・ハーバー、オークランド諸島(ニュージーランド領)第7~8日目マッコーリー島観光(オーストラリア領)第4日目オークランド諸島、エンダービー島観光(ニュージーランド領)第1日目インバーカーギル到着第2日目ブラフ出港第6日目終日航海第9日目終日航海第12日目終日航海(注1)(注2)(注3)2020年11月30日発コースの出港地は、ダニーデンとなります。航海中に、天候不良や予定外の探検を実施した場合、予定の旅程に変更が生じる場合があります。ニュージーランド領の亜南極諸島への上陸に関しては、ュージーランド政府の許可が必要となります。※スネア―ズ諸島は保護区のため、上陸はできません。マッコーリー島上陸には、オーストラリア・ビザ(ETAS)が必要となります。第10~11日目キャンベル島観光(ニュージーランド領)第13日目  ブラフ入港/下船/インバーカーギル送迎

元のページ  ../index.html#9

このブックを見る