ONE OCEAN社 2020年 北極 (2019年6月改訂版)
11/24

●詳細日程スピッツベルゲン島のロングイヤー・ビーエンで、耐氷船レゾリュートに乗船します。夕方、ロングイヤー・ビーエンを出港。アドヴェントフィヨルデンからイスフィヨルデンに向けて航海します。出港の際には、白夜のため屋外のデッキから景色を楽しんで頂けます。グリーンランド海に入りスピッツベルゲン島の南に向けて航行します。説明会とエクスペディション・チームの紹介を予定しております。夕食は、ウェルカムディナーをお楽しみください。バーボンハムナ(Bourbonhamna)近くの狭い海峡を航行する際、ベルーガ(シロイルカ)が頻繁に見られます。大人のベルーガは真っ白で、若い子供のベルーガ斑状の灰色です。スヴァールバル諸島には、約5千~1万匹ものベルーガが生息していると推定されています。ベルーガは、イッカクやホッキョククジラのような高緯度北極に住むクジラ種のような背骨がありません。これは氷で覆われた海域に棲息するには、氷上に出ることで背骨にダメージを受ける可能性があるため、進化して背骨が欠如したものと考えられています。ゾディアッククルージング中にベルーガを探索します。上陸観光でインゲブリグステンブクタ(Ingebri-gstenbukta)をハイキングする際、古い狩猟用の小屋や遺物をご覧いただけるでしょう。また、大量のベルーガの骨も目に留まります。骨やすべての遺物は、スヴァールバル諸島政府によって管理・保護されていますので、持ち出すことはできません。また、この地域に生息する多数のトナカイを見られる可能性があります。スピッツベルゲン島の最南端を巡って、広大なストーフィヨルデンに入ります。カップリーの近くにあるドルリットネセットを探索します。北緯70度に位置するこの地域の植生は素晴らしいものです。この地域には、トナカイの枝角が広く散乱しています。しかし、この探索で最も顕著なものは、昔のホエールボーン(クジラの骨)の多さです。時の流れが骨の構成要素を芸術作品のような彫刻へと変えました。スピッツベルゲン島の西岸に戻り、氷河に囲まれたホーンスンドに船を進めます。氷の状態が良ければ、氷河の近くを航行する予定です。スヴァールバル諸島は、氷河学の学習には最適な場所で、ここでは、ハイキングやゾディアッククルージングで素晴らしい氷河をご案内いたします。岩場の多いクロスフィヨルデンの海岸には、数多くの海鳥の繁殖地があり様々な種が生息しています。本船を湾に投錨し、7月14日氷河近くで多くの鳥類が繁殖する断崖に沿ってゾディアッククルージングをします。また、フィヨルドの暗い海でアゴヒゲアザラシやワモンアザラシをご覧いただける可能性があります。クロスフィヨルデンの北西端に位置するリリーフック氷河は、幅7㎞、高さ約80mと巨大で信じられないほどの素晴らしい光景です。本船または、ゾディアックボートからこの氷河を眺めるとその壮大なスケールに圧倒されることでしょう。クロスフィヨルデンとコングスフィヨルデンを出港し、ニーオレスンの科学コミュニティの近くで、歴史的な飛行船のアンカーパイロンを見ることが出来ます。この遠隔の基地は、北極点探査の前哨基地として航空開拓史の中でその地位を獲得しました。近くには400年の捕鯨の歴史を持つスミーレンブルグフィヨルデンがあり、スピッツベルゲン島の北西部を航海する際、最も人気の上陸地です。北に向けて北緯80度に達した後、東に航行する予定です。流氷の縁に近づくにつれ、本船の速度を落として野生生物の探索を開始します。乗客もブリッジや屋外デッキから野生生物の探索をお楽しみください。  流氷の縁でアゴヒゲアザラシやワモンアザラシ、セイウチ、ホッキョクグマなどをご覧いただける可能性があります。本船は、騒音対策を講じていますので、静かに野生生物に接近を試みます。北緯81度のフィプソーヤは北極点から約1千㎞の距離に位置していてパックアイスに覆われていることが多く、ホッキョクグマを見られる可能性があります。最近のシーズンこの地域でホッキョクグマとの出会いを楽しみました。北極点の近くに来ていることを示すものとして、操舵室のGPS、もしくは手持ちのGPSで緯度を確認してみてはいかがでしょうか?流氷の縁から、南に向かってスピッツベルゲン島と北東島を隔てるヒンローペン海峡に入ります。ヒンローペン海峡では、アルケフィエッレの断崖に10万羽以上ものハシブトウミガラスや何千羽ものミツユビカモメ、ハジロウミバトが営巣しています。近くのマーチソンフィヨルドは、カヤックやクルージングに最適な場所で雄大な景色もお楽しみいただけます。北極の野生生物に出会える可能性のある場所へのハイキングも予定しています。リーフデフィヨルデンに入るとゆっくりと航行しながらモナコ氷河に向かいます。幅7㎞以上もの大きな氷河をゾディアッククルージングで見学します。氷河の崩落は、多くのミツユビカモメに豊富な栄養源を提供しています。クルージングを楽しんだ後にハイキングを予定しています。イスフィヨルドの入り口にあるアルクホーネットは、スヴァールバル諸島の冒険を終えるにふさわしい場所で、素晴らしい景色とツンドラハイキングをお楽しみいただけます。ここでは、トナカイだけでなくホッキョクギツネも見る事ができます。聳えるような角型をした山には、ウミガラスとミツユビカモメが営巣しています。近づいて足を止めると、何千羽もの鳥が一斉に歌を歌うような鳴き声が聞こえてきます。朝、スピッツベルゲン島のロングイヤー・ビーエンに入港します。朝食後、エクスペディション・チームに別れを告げて下船します。下船後、町の中心地及び空港までお送りいたします。第1日目ロングイヤー・ビーエン集合/乗船/出港第10日目リーフデフィヨルデン & モナコ氷河観光第5~6日目リリーフック氷河 & クロスフィヨルデン、スミーレンブルグフィヨルデン観光第2日目バーボンハムナ観光第4日目ホーンスンド観光第9日目ヒンローペン海峡観光第3日目ストーフィヨルデン観光第7~8日目フィプソーヤ観光第11日目アルクホーネット観光第12日目  ロングイヤー・ビーエン入港/下船、解散スピッツベルゲン島探検クルーズ 12日間 No.210

元のページ  ../index.html#11

このブックを見る