ONE OCEAN社 2020年 北極 (2019年6月改訂版)
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●詳細日程この探検クルーズはノバスコシア州のシドニーから始まります。団体送迎バスで歴史的な港町ルイスバーグへ向かいます。18世紀、ルイスバーグは北米で3番目に繁忙な港でした。午後に乗船します。夕刻、ラブラドル半島北部とトーンガット山脈国立公園、グリーンランド探検クルーズに出港します。朝、グロスモーン国立公園に接するトラウト川の小さな漁村の沖に投錨します。ゾディアックボートで上陸し、バスに乗り換えて世界遺産に登録されているテーブルランズを訪れます。この場所は、地質学的にユニークで格別な景色が広がっています。ここは、構造プレートの活動により、数百年にもわたって押し上げられた地球のマントルが地面にさらされています。迫力のある岩の尾根や食虫植物、ホオジロ科のノドジロシトドなど、北方の湿地帯を散策します。園内ではヘラジカに出会うかもしれません。公園を北に進み、雄大なボン湾に位置するウッディーポイント到着前に、ディスカバリーセンターを訪れます。午後、本船に戻り、北に向けて出港します。1,000年前に、バイキングが船で海岸に沿って航海したと同じように、ゾディアックボートで岩場の多い海岸線をクルージングします。ランス・オ・メドーは、カナダの世界遺産の1つです。紀元1,000年頃、ノルマン人の航海者レイフ・エリクソン(赤毛のエイリークの息子)がヴィンランドを発見したと言われています。再現された芝小屋や古代スカンジナビア人遺跡に居住している考古学者と共に探検し、バイキングがクリストファー・コロンブスより500年も前に北アメリカを発見していた証拠を目にします。夜、ニューファンドランド島の海岸線を離れ、夜間にベルアイル海峡を横断します。ワンダーストランドと名付けられた歴史的な海岸線に到着します。この場所は赤毛のエイリークのサガに出てくる場所です。岩が多いカナダの東海岸では珍しく、約50kmの長さのビーチがあります。ゾディアック・クルージングやシーカヤックで、この地域を探索し、海岸線や後背地では、ハイキングもお楽しみ頂けます。この付近に生息する野生生物は、アメリカグマやタイリクオオカミです。海岸を歩いているときに良く足跡が見えます。パフィン、オオハシウミガラス、ウミバト属、シロカツオドリ属も生息しています。1782年に建てられたと言われている東ケベックで一番古いホープデイル・モラビア・ミッションを訪れます。初期のモラビア人の宣教師が北ラブラドルのイヌイットに影響を与えたことを学べる魅力的な場所です。ここはカナダの国立史跡に認定されています。地元の博物館を訪れ、理解を深めます。トーンガット山脈国立公園保護区の南の玄関口のサグレック・フィヨルドを航行します。この公園保護区は、2005年に設立され、北ラブラドルに約1万平方㎞の敷地面積を有しています。片側はケベック、もう片方はラブラドル海岸との境界にあります。カナダ最高峰のロッキー山脈の東で、フィヨルドや氷河など素晴らしい風景に圧倒されます。イヌクティトゥト語で「トーンガット」は、魂の場所という意味で、トーンガット山脈はイヌイットにとって7500年以上前から続く祖先の故郷です。これらの山々は、イヌイットの神々と強い精神的なつながりがあります。ホッキョクグマが海岸でアザラシを捕まえ、トーンガット山脈とジョージ川では、トナカイの群れが出産の場所に往来しています。イヌイットは年間を通して、狩猟や漁業、旅をする際に使い続けています。素晴らしいハイキングやゾディックボートで海岸線に沿ってクルーズする予定です。野花が開花した時は素晴らしく、クマがベリーを求めてやってくる姿が、スゲや草の間やフィヨルドの沿岸で見受けられます。ナックバック・フィヨルドの美しさは、格別です。フィヨルドは深く、入り組んでいて長さ20㎞以上あります。フィヨルドの岩の壁が900m程に聳えたっている場所も数か所あります。短い北の夏の間、たくさんの野生生物がここを移動します。ワモンアザラシ、ズキンアザラシ、タテゴトアザラシ、ゼニガタアザラシなどたくさんのアザラシ類が見られるかもしれません。ミンククジラがフィヨルドで長居することでよく知られていますが、大型種のナガスクジラやザトウクジラは沖合で見受けられます。ここは、絶好の写真スポットで、限りないほどの被写体があります。ラブラドル半島の海岸線の遥か北に到着すると、マーティン湾での驚くべき出来事を学びます。第二次世界大戦当時、ドイツ軍の潜水艦Uボートで武器を持った兵隊がこの地に上陸しました。1943年、U537がここに錨を下し、兵隊たちは自動気象観測所を作りました。1970年代後半にドイツの歴史学者が、ドイツ海軍の記録保管所で参考文献を見つけるまで、自動気象観測所は発見できませんでした。その気象観測所の機器は、1980年代初期にカナダ沿岸警備隊によって回収され、オタワの戦争博物館に展示されています。夕刻、ダビス海峡の南に向けて航海する際、1612年にこの地域を発見したトーマス・バトンの名前に由来するバトン諸島を訪れます。大陸棚にある諸島は、栄養物が豊富なため、何千もの海鳥や海洋哺乳類がやってきます。カナダとグリーンランドを隔てる広大なデービス海峡を航行します。専門家たちによる環境や野生生物と歴史、これから訪れる場所についてのプレゼンテーションが行われます。この海峡は鳥やクジラにとって重要な通り道です。船上のデッキから野生生物の観察をお楽しみください。様々な形をした巨大な氷山がデービス海峡上を漂っています。これらの氷山は、グリーンランドの巨大な氷河から崩落しバフィン湾に流れ出たものです。ヌークはグリーンランドの首都で、人口は約18,000人です。これは国全体の人口のほぼ3分の1です。美しいフィヨルドを見下ろす町は、1728年にデンマーク人によって設立されました。今日では町の周りに多くの歴史的建造物が見られ、過去の歴史と現代が魅力的に融合しています。港近くのグリーンランド国立博物館には、魅力的な工芸品、伝統的な衣装、織物、その他伝統的なボート、カヤック、犬ぞりなどの品が展示されています。カフェやレストランでは郷土料理やクラフトビールをお召し上がりいただけます。ヌークは徒歩で散策することができ、様々な観光が楽しめます。地球上で最も長いソンドレ・ストローム・フィヨルドを航海します。フィヨルドを見上げるとグリーンランドの西海岸の重要な前哨基地、ガンゲルルススアークの町が見渡せます。専門ガイドがグリーンランドの広大なアイスキャップ(氷帽)に案内してくれるエキサイティングな1日となります。グリーンランドの大地のおよそ80%を覆う氷床は、約170万平方キロメートルで南極大陸に次いで2番目の大きさです。この観光では素晴らしい景色の中を通ります。途中、ジャコウウシやトナカイ、鳥類をご覧いただけるかも知れません。専門ガイドは、皆様を実際に氷床の上にご案内します。私たちにとってはスリルと感動です。夕刻、本船に戻ります。夕食は、船長も同席し、今クルーズの旅を振り返りながらスペシャルディナーを楽しみます。カンゲルルススアーク入港で探検クルーズが終了します。乗組員やエクスペディション・スタッフに別れを告げて下船です。下船後、空港に向かいます。カンゲルルススアーク発、空路チャーター機でカナダのオタワに向かいます。オタワ到着後、解散。※オタワ空港から市内中心部までお送りいたします。第3日目ランス・オ・メドー観光(ニューファンドランド島)第6日目トーンガット山脈国立公園観光(ラブラドル州)第7日目トーンガット山脈国立公園観光(ラブラドル州)第4日目ワンダーストランド観光(ラブラドル州)第5日目ホープデイル観光(ラブラドル州)第2日目グロスモーン国立公園観光(ニューファンドランド島)第11日目アイスキャップ観光(グリーンランド)第1日目シドニー集合/乗船/出港第8日目バトン諸島観光(ヌナブト準州)第9日目デービス海峡クルーズ第10日目ヌーク観光(グリーンランド)第12日目 カンゲルルススアーク入港/下船/発 Bオタワ着、解散ラブラドル半島北部とトーンガット山脈国立公園、グリーンランド探検クルーズ 12日間 No.414

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