ONE OCEAN社 2020年 北極 (2019年6月改訂版)
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●詳細日程午前、オタワから空路チャーター機でグリーンランドのカンゲルルススアークに向かいます。カンゲルルススアーク空港到着後、空港からバスで港に向かいます。港に到着後、ゾディアックボートを利用してレゾリュート号に乗船します。夕刻、ウエルカムディナーを楽しみながら伝説の北西航路とグリーンランド(西行き)探検クルーズに出港します。シシミウトの町を探索する前に、町の近くにあるフィヨルドをゾディアックボートで探索します。カラフルな家々が特徴的なこの町の背後には、花崗岩の山が聳えたっています。ここでは、カヤッカー達と出会い、グリーンランド伝統のカヤッカー達の熟練の技を見学する予定です。本日の体験を一言で言うなら「氷」でしょう。北極と南極を何年も経験しているエクスペディション・チームでさえ、「本船が氷山に全方向から取り囲まれたことは、今だかつて無いほどの経験」と語っています。世界自然遺産のヤコブスハブン・アイスフィヨルド(セルメック・クジャレック)からディスコ湾に流れ出る氷河は、一日に約40m流動し、年間50立方Kmもの氷河が作りだされています。イルリサットに近づくには、アイスフィヨルドからディスコ湾へ流れ出る氷山の量によります。航海技術にたけた熟練の船長と航海士は、氷山に万全の注意を払いながら航行します。グリーンランドを離れ、今迄、目にした雄大な自然や経験を思い出しながらバフィン湾を横断します。ナチュラリストがギンフルマカモメ、ヒメウミスズメ、ゴンドウクジラやシャチを探索している間、船上では、引き続き、専門家チームによる地域の歴史や野生生物についてプレゼンテーションがおこなわれます。バフィン島の遥か北に近づくと広い海峡を航行し、遠隔のイヌイットのコミュニティ、ポンドインレットに向かいます。ここでのハイライトは、極北で暮らす人々の生活や文化、歴史を知ることの出来るナティナック(Natinnak)センターの訪問です。ここには、イヌイットの彫刻、宝石、伝統的な工芸品なども展示されています。ポンドインレットの地元の子供たちとのふれ合いを楽しみます。伝統的なイヌイットのゲームでは、彼らの運動能力の高さに驚かされます。ゲームから分かる技術や高い運動能力は、厳しい北極圏の環境で暮らすには日常生活に不可欠なものとして発達しました。北緯75度付近のデボン島沿岸を航行し、ランカスター海峡に入ります。ここは、生物多様性が豊かな海域で、北極圏の野生生物の「スーパー・ハイウェイ」と言われています。バフィン湾から西への大量の潮流とボーフォート海から東への潮流、群島から北への潮流が混じり合って豊富な栄養源作り出し、北極の多くの野生生物を支えています。デボン島の南岸に位置する王立カナダ騎馬警察(RCMP)の前哨跡地を訪れる予定です。デボン島南岸のマクスウェル湾では、素晴らしいハイキングやワイルドライフ・ウォッチングをお楽しみいただけます。ホッキョクグマだけでなく、ジャコウウシやカリブー、タテゴトアザラシやワモンアザラシ、アゴヒゲアザラシ、さらには、セイウチさえも湾の入り江で見られるかもしれません。ビーチー島は、北西航路において歴史的に重要な意味を持っています。 ビーチー島は、1845年の冬、ジョン・フランクリン探検隊が、広大な氷の中で消息を絶つ前に最後の冬を過ごした場所です。その後、約30年に渡って信じられないほどの大捜索が行われました。2014年9月、パークス・カナダと王立カナダ地理学協会の共同探検隊が捜索をし、長い間行方不明だったフランクリン探検隊の難破船エレバス号をビクトリア海峡で発見し、フランクリン探検隊の謎は、一部解決しました。その際、OOE社は、科学者や歴史学者、研究者、高官及びスポンサーだけでなく水中探査機器の運搬を担当し、捜索に重要な役割を果たしました。夜間にプリンス・リージェント海峡を横断し、朝、プリンス・レオポルド島の鳥類が営巣している聳え立つような断崖に近づきます。島には、ハシブトウミガラス、ハジロウミバト、フルマカモメ、ミツユビカモメが営巣しています。数十万羽もの鳥類が営巣しているプリンス・レオポルド島は、渡り鳥の重要な聖域となっていて素晴らしいゾディアッククルージングをお楽しみいただけます。プリンス・レオポルド島周辺の海氷では、ワモンアザラシが見られる場所です。ワモンアザラシが見られる場所では、通常ホッキョクグマを発見する事ができます。プリンス・レオポルド島は、1848年にイギリスの探検家ジェイムズ・クラーク・ロスが、消息を絶ったフランクリン探検隊を捜索中にここで越冬した場所です。ポート・レオポルドの歴史的な魅力に加えて、海岸線の浅い砂利層は、毎年、夏に脱皮するベルーガにとって魅力的な場所です。プリンス・リージェント海峡の南に航海を続け、ベロー海峡の東端に近づきます。サマーセット島の南端に位置するフォート・ロスの史跡は、昔、ハドソン湾会社の毛皮取引の前哨地でした。その近くの考古学的な場所は、1000年以上もの間イヌイットとその祖先が住んでいたことを物語っています。フォート・ロスを探索した後、ベロー海峡の狭いところを通行する事を試みます。ピーク時には、7ノットもの速さの潮流が轟音をたてて流れる海流を避けるため、出来るだけ緩やかな潮流の航行を目指します。この海峡での水の混合は、海洋哺乳類にとって豊富な栄養源を提供しています。目を凝らしてご覧ください。タテゴトアザラシ、アゴヒゲアザラシ、ホッキョクグマさえも見えるかも知れません。ベロー海峡を通行した後、ビクトリア海峡を横断し、プリンス・オブ・ウェールズ島の海岸にあるコニンガム湾に到着します。ここは、ホッキョクグマがベルーガを捕らえにやってくるホットスポットです。しばしば湾の入り口の岩の多い浅瀬でベルーガを捕まえています。クジラの骨が散乱している海岸を見る事は珍しい事ではありません。健康的なホッキョクグマを探してみてください。北西航路をさらに航海すると、ジョン・フランクリン卿と「失われた探検」の謎が解き明かされ始めます。2014年9月に英国海軍の軍艦エレバス号が発見されるまでは、フランクリン探検隊が凍結した北極で最後の月をどのように過ごしたかについてほとんど知られていませんでした。ビクトリア海峡の氷の中に放棄された船は、パークス・カナダと王立カナダ地理学協会の共同探検隊の継続的な努力のおかげで謎が解明されつつあります。救命艇が捨てられたビクトリー・ポイントには、銅や鉄屑、ナイフやフォーク、スプーンなどの金物類、ボタン、人骨などが散乱し、決して来る見込みの無い救助を求め、南への絶望的な旅が全てを物語っています。ビクトリー・ポイントとビクトリー海峡を訪れて、英国海軍の軍艦エレバス号が沈んでいる実際の場所の近くまで行き、北極を切り開いた探検の探求について学びたいと思っています。最後の夜は、この探検クルーズを振り返りながら、船長も出席してのスペシャル・ディナーをお楽しみいただきます。ケンブリッジベイのコミュニティの沖合に入港で、この探検クルーズは終了となります。この辺境の町は、狩猟と罠猟、漁業の中心地です。イヌイットは、何百年もの間、この周辺でサマーキャンプを行っていました。アムンセンは、この地域で2冬を過ごし、南極点到達を試みる前に地元のイヌイットから犬ぞりの操り方を学びました。ケンブリッジベイ発、空路チャーター機で、エドモントンに向かいます。エドモントン到着後、解散※エドモントン空港から市内中心部までお送りいたします。第1日目オタワ発 B カンゲルルススアーク着/乗船/出港第3日目イルリサット &ヤコブスハブン・アイスフィヨルド観光第10日目フォート・ロス観光 &ベロー海峡通航第12日目ビクトリー・ポイント &キング・ウィリアム島観光第6日目ランカスター海峡 &ダンダス・ハーバー観光第7日目マクスウェル湾観光第8日目ビーチー島観光第11日目コニンガム湾観光第9日目プリンス・レオポルド島観光第5日目ポンドインレット観光第4日目バフィン湾横断クルーズ第2日目シシミウト観光第13日目  ケンブリッジベイ入港/下船/発 B エドモントン着、解散伝説の北西航路とグリーンランド探検クルーズ(西行き) 13日間 No.516

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