ONE OCEAN社 2020年 北極 (2019年6月改訂版)
19/24

●詳細日程朝、エドモントン発、空路チャーター機で、カナダ、ヌナブト準州のケンブリッジベイに向かいます。ケンブリッジベイは、ビクトリア島の南岸に位置し、狩猟と罠猟、漁業の中心地です。到着後、町のウォーキングツアーをお楽しみいただき、午後、客船に乗船します。北極旅行への期待と興奮が高まる中、ウエルカム・カクテルを楽しみます。夕刻、ケンブリッジベイから伝説の北西航路に出港します。北西航路に本船を進めると船内のプレゼンテーション・シリーズが始まり、ジョン・フランクリンと「消息不明の探検隊」の謎に迫ります。2014年9月にパークス・カナダと王立カナダ地理学協会の共同探検隊が捜索をし、消息不明だったフランクリン探険隊の英国海軍の軍艦エレバス号をビクトリア海峡で発見した時にフランクリン探険隊の謎は、一部解決しました。OOE社は、科学者や歴史家、研究者,高官、スポンサー、水中探査機の輸送を担当し、捜索に重要な役割を果たしました。ビクトリーポイントを訪れて、英国海軍の軍艦エレバス号が沈んでいる実際の場所の近くまで行き、北極を切り開いた探検の探求について学びたいと思っています。軍艦エレバス号の発見から2年後の2016年、フランクリン探検隊の2隻目の軍艦テラー号は、エレバス号から約80㎞離れた海底に沈んでいるのを発見しました。この事によって海洋考古学の謎の一部が解明されましが、それでもフランクリンと彼の隊員の運命に関して多くの謎を残しています。物語は解明し続けられます。朝、北西航路の中心にあたるプリンス・オブ・ウェールズ島のコニンガム湾に到着します。ここは、ホッキョクグマがベルーガを捕えにやってくるホットスポットです。しばしば湾の入り口の岩の多い浅瀬でベルーガを捕まえています。クジラの骨が散乱している海岸を見る事は珍しい事ではありません。健康的なホッキョクグマを探してみてください。サマーセット島とアメリカ大陸の北部を隔てる狭いベロー海峡を通航します。ピーク時には、7ノットもの速さの潮流が轟音をたてて流れる海流を避けるため、出来るだけ緩やかな潮流の航行を目指します。この海峡による海水の混合は、海洋哺乳類に豊富な栄養源を作り出しています。目を凝らして、タテゴトアザラシやヒゲアザラシ、ホッキョクグマを探して見てください。サマーセット島南端の歴史的なフォート・ロスは、以前、ハドソン湾会社の毛皮交易の前哨基地でした。その近くの考古学的な場所には、1000年以上もの間イヌイットとその祖先が住んでいたことを物語っています。ビーチー島は、北西航路において歴史的に重要な意味を持っています。ビーチー島は、1845年の冬、ジョン・フランクリン探検隊が、広大な氷の中に消息を絶つ前に最後の冬を過ごした場所です。その後、約30年に渡って信じられないほどの大捜索が行われました。ビーチー島の吹きさらしの海岸に建つ墓標を訪れた際、探検家達の勇敢さ、無謀さについて考え、凍てつく環境の中で苦闘した日々に驚きと悲しみを覚える事でしょう。歴史愛好家や多くの人にとって感無量の時でもあります。 北緯75度付近のデボン島沿岸を航行し、ランカスター海峡の海域に入ります。ここは、生物多様性が豊かな海域で、北極圏の野生生物の「スーパー・ハイウェイ」と言われています。バフィン湾から西への大量の潮流とボーフォート海から東への潮流、群島から北への潮流が混じり合って豊富な栄養源作り出し、北極の多くの野生生物を支えています。デボン島の南岸に位置する王立カナダ騎馬警察(RCMP)の前哨跡地を訪れる予定です。バフィン島の北海岸を望みながら、ネイビー・ブロード・インレットを航行します。周囲を広大なシミリク国立公園に取り囲まれた秘境のポンドインレットのイヌイット・コミュニティに入港します。海岸で歓迎を受けた後、極北で暮らす人々の生活や文化、歴史を知ることの出来るナティナック(Natinnak)センターを訪れます。また、ここには、イヌイットの彫刻、宝石、伝統的な工芸品などが展示されています。地元の職人から彫刻や工芸品などを購入する事によって地域社会を支援する事になります。朝、周囲を取り囲むように聳え立つ断崖のギブ・フィヨルドを航行します。暗いフィヨルドに沿ってゆっくり航海しながら、本船は巨大な山々や氷河と比較してとても小さく感じられます。かつて、乗客の方がギブ・フィヨルドは、「ロード・オブ・ザ・リングのスクリーンから出てきたような風景だ」とコメントされました。バフィン島の起伏の激しい海岸線を離れ、今迄、目にした雄大な自然や経験を思い出しながらバフィン湾を横断します。ナチュラリストがギンフルマカモメ、ヒメウミスズメ、ゴンドウクジラやシャチ(オルカ)を探索している間、船上では、引き続き、専門家チームによる地域の歴史や野生生物についてプレゼンテーションがおこなわれます。グリーンランドに近づくと、ナガスクジラやイワシクジラのような大きなヒゲクジラを見かけるチャンスが増します。本日の体験を一言で言うなら「氷」でしょう。北極と南極を何年も経験しているエクスペディション・チームでさえ、「本船が氷山に全方向から取り囲まれたことは、今だかつてかつて無いほどの経験」と語っています。世界自然遺産のヤコブスハブン・アイスフィヨルド(セルメック・クジャレック)からディスコ湾に流れ出る氷河は、一日に約40m流動し、年間50立方キロメートルもの氷河が作りだされています。イルリサットに近づくには、アイスフィヨルドからディスコ湾に流れ出す氷山の量によります。航海技術にたけた熟練の船長と航海士は、氷山に万全の注意を払いながら航行します。この美しいシシミウトの町を探索する前に、町の近くにあるフィヨルドをゾディアックボートで探索します。カラフルな家々が特徴的なこの町の背後には、花崗岩の山が聳えたっています。ここでは、カヤッカー達と出会い、グリーンランド伝統のカヤッカー達の熟練の技を見学する予定です。世界で一番長いフィヨルドの1つ、ソンドレ・ストローム・フィヨルドが本船の両岸に聳え立ちます。私たちの目的は、フィヨルドの終点ではありません。支流の小さなフィヨルドの中にゾディアックボートで入り、カヤックや徒歩で探検することです。大きな特徴の地質や地形に息を飲むような感動があります。フィヨルドの岸辺ではジャコウウシを見るチャンスがあり、頭上では、オジロワシが上昇気流に乗って堂々と高く飛んでいるでしょう。また、素晴らしいハイキングも予定しています。カンゲルルススアークの沖合に入港します。乗組員やエクスペディション・スタッフに別れを告げて下船です。ゾディアックボートを利用して上陸、港から空港まではバスで移動します。カンゲルルススアーク発、空路チャーター機でカナダの首都オタワに向かいます。オタワ到着後、解散。※オタワ空港から市内中心部までお送りいたします。第1日目エドモントン発 B ケンブリッジベイ着/乗船/出港第2日目ビクトリーポイント &キング・ウィリアム島観光第6日目ランカスター海峡 &ダンダス・ハーバー観光第10日目イルリサット &ヤコブスハブン・アイスフィヨルド観光第5日目ビーチー島とポート・レオポルド観光第11日目シシミウト観光第12日目ソンドレ・ストローム・フィヨルド観光第8日目ギブ・フィヨルド観光 第9日目バフィン湾横断クルーズ第4日目ベロー海峡 & フォート・ロス観光第7日目ポンドインレット観光第3日目コニンガム湾観光第13日目  カンゲルルススアーク入港/下船/発 B オタワ着、解散18伝説の北西航路とグリーンランド探検クルーズ(東行き) 13日間 No.6

元のページ  ../index.html#19

このブックを見る