クォーク社 2020-21年 南極
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南極の氷 棚氷の前面から欠け落ちた天辺が平らな氷の塊を一般的にテーブル型(卓状)氷山と呼び、驚くほど巨大なものがあります。氷山は生まれた場所から大海原を漂っていき溶解するか割れて2、3個に分かれるまでに期間の長いものだと10年以上同じ形を保っているものもあります。 巨大な氷山はおおむね、ロス棚氷やウェッデル海に氷を吐きだしている大規模な棚氷から生まれます。ウェッデル海の氷山の多くはイースト・ウィンド・ドリフトに運ばれ、ほとんどがサウスジョージア島方向に移動していきます。他にウェッデル海の西側で北西の方向に押しやられ、南極海峡(南極半島の北端)を通り抜けていくものがあります。このような理由から南極海峡は「氷山小路(Iceberg Alley)」のニックネームがつけられています。 南極の氷山全てがテーブル型氷山のように大きいものとは限りません。もっと小型の氷山が沢山あります。氷山というのは単に大小を問わず氷床、棚氷、氷河、浮氷から「分離」した海にある氷片を示します。 しかしながら、定義上氷山と呼べるものは、面積が100平方メートル以上あって5m以上海面上に出ているものと考えられています。これより小さな塊は「氷山状の氷塊」と呼ばれています。殆どの氷山は、体積の6分の1から4分の1しか水面に姿を見せていません。Ice of Antarctica11

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