ONE OCEAN社 2020-21年 南極
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No.822●詳細日程チリの首都、サンティアゴに到着後、OOE社指定のホテルにお客様ご自身で移動をお願いいたします。夜、ホテルのロビーに設置されているOOE社のウエルカム・デスクで担当者から乗船用荷札をお受け取りください。午前、サンティアゴから空路、チャーター機にてフォークランド諸島のスタンリーに出発。スタンリー空港到着後、出迎えを受けて空港から港へ送迎バスで移動。スタンリー港到着後、近くのジプシーコーブをガイド付きで訪れマゼランペンギンや海鳥などの野生生物を観察します。午後、レゾリュート号に乗船、乗船後、キャビンにお入り頂いた後、船内を探検。エクスペディション・チームや他の乗客を会い、ウエルカム・カクテルを楽しみます。夕刻、スタンリーを出港します。南極に向けて南寄りのコースを航海します。南大西洋は、海洋生物が豊富で野生生物のショーケースとも言われています。南に航行する際、ワタリアホウドリやオオフルマカモメ、マダラフルマカモメなど多くの海鳥が飛び交いながら本船を追い続けてきます。船のデッキからこの素晴らしい海鳥の写真撮影などをお楽しみください。写真の専門ガイドが海鳥の撮影テクニックをお教えいたします。また、ブリッジで最新設備の操船をご覧ください。南極クルーズ中、専門ガイドによる環境や野生生物、歴史、上陸予定地などについてのプレゼンテーションをおこないます。水平線にエレファント島の黒い断崖が見え始めてくると興奮が高まります。ここは、南極で最も重要で歴史的な場所です。1915年、ウェッデル海の遥か南で、分厚い氷のため、エンデュアランス号を失い、シャクルトンとその隊員達は、数ヶ月間、このエレファント島でキャンプ(野営)をしながら生きながらえました。ワイルド岬の小さな海岸からシャクルトンと5名の隊員達が小さな手漕ぎの救命ボート(ジェイムズ・ケアード号)でサウスジョージア島に救助を求めて船出したのです。救命ボートで嵐の海を転覆の危険に襲われながらも横断してサウスジョージア島の南岸に到着。その後、シャクルトンとワースリー、クリーンの3人は、不可能と思われたサウスジョージア島の山岳地帯を36時間かけて超え、ストロムネスの捕鯨基地に無事辿り着いたのです。今日に至るまで、この荒海と山岳地帯の横断は、極地史上最も偉大なものの一つと考えられています。状況が許せば、エレファント島のワイルド岬に上陸を試みます。ここは、歴史愛好家にとってはスリリングな場所で、刺激的な探検クルーズとなります。長さ約46Km、幅約19Kmのアンタークティック・サウンドは、南極半島の北端とジワンビル島を隔てています。アンタークティック・サウンドに入ると、壮大な南極の氷帽をご覧頂けるでしょう。ウェッデル海に本船を進めると海氷と巨大なテーブル型氷山の数が増えてきます。これらの氷山は、南にある棚氷から欠け落ちたもので、海流によって北に漂流しています。この変わらぬ光景は、いつ見ても感動的です。南極の柔らかな明りの中で素晴らしい写真をお撮り頂けます。ここは、遠隔の原始の地で、これまでに訪れた場所とは全く異なる景観をなしています。ウェッデル海海域には、驚くほどの数のアデリーペンギンが生息する大きな営巣地があります。ある営巣地には、10万羽以上ものアデリーペンギンが生息していて、見る者を圧倒します。天候状況が良ければ、ホープ湾やポーレット島、ブランブラフでの上陸を予定しています。本船が航行する際、浮氷を良く観察してください。近年この付近で、コウテイペンギンを度々、目撃しています。ナチュラリストは、コウテイペンギンの大きさと羽から、若いコウテイペンギンが餌を摂りながら探検に出かけて来たのであろうと推測しています。実際、スノーヒル島の南側には、コウテイペンギンの営巣地があることで知られています。この地域は、探検の歴史がとても豊富です。1901~04年のスウェーデンのノルデンショルド探検隊の遺物が数箇所で発見されています。また、100年前のシャクルトンとエンデュアランス号の壮大な歴史物語ともつながりがあります。シャクルトンとその隊員達は、海氷によって船を失った後、大きな浮氷の上でキャンプをし、北に漂流する事を期待したのでした。本船は、ウェッデル海域を離れ北に向けて航行します。夕日が空をベランダー・ピンク色に染める素晴らしい景色の中を航行する際、100年前にこの海域を航海した初期の探検家達の勇気に思いを馳せる事でしょう。天候状況が良ければデセプション島のカルデラの中を航行します。ここは、ドラマチックで歴史的な場所です。錆びた古いボイラーや老巧化した木造小屋がある捕鯨基地跡を探索します。ここでは、ビーチの外れには、古い格納庫があります。これは、1928年にオーストラリア人のサー・ヒューバート・ウィルキンスがデセプション島から南極半島へ最初の飛行をおこなった際のものです。ここでは、クレーターの縁までのハイキングもお楽しみいただけます。デセプション島を離れた後、晴れた日には、リビングストン島の沿岸をクルージングするのは思い出に残る経験です。ハーフムーン島やヤンキーハーバーの広い小石のビーチなど、周辺には他にもいくつかの上陸場所があります。ここは、ハイキングやゾディアッククルージングには、素晴らしいスポットです。ゾウアザラシのコロニーとナンキョクフルマカモメの巣があるハナ・ポイントも可能性のある上陸場所です。私たちは、素晴らしい環境の中で活動プログラムを楽しみますが、科学調査チームは、ゾディアックボートで移動するクジラの行動を観察と記録を行います。この調査は、吸引パッドを使用して動物に約12~24時間付着する非侵襲性のタグによって行われます。いくつかのクジラ種の採餌行動、潜水記録、移動パターンなどのデジタル化された記録データは、今後の研究に大いに役立ちます。科学調査チームは、本船に戻った後、彼らの観測と結果をお客様と共有し、重要な作業について話し合う事ができます。これは現在、南極で行われている科学的なフィールド研究についての魅力的なものです。さらに南下していくつかの壮大な場所を探検します。パラダイス湾では、南極大陸に上陸する事ができます。アルゼンチンの観測基地の裏手の丘に登ると絶景が広がります。この崖の下でのゾディアックルージングでは、キバナウの営巣地を観察いただけます。そこから僅かの距離にスコントープ・コーブがあります。この湾の3方は、壮大な氷河に囲まれています。さらに南方を目指します。氷の状態が良く、風光明媚なルメール海峡の通航が出来る事を願っています。雪に覆われた峰々に囲まれた狭い海峡を船で通航するのはとてもスリリングな体験です。プレノー島では、かなりの数のゼンツーペンギンをご覧いただけます。ペノラ海峡のちょっと沖合の浅瀬には、多くの巨大な氷山が座礁しています。ペノラ海峡でのゾディアッククルージングは、この旅行のハイライトともなります。この近くの活動中の南極観測基地を訪問して、南極での生活などについて話を聞く予定です。基地の隊員を本船に招待し船内を案内した後、研究中の重要な気候変動について説明を受けます。近くのウィンター島では、歴史的な小屋がある雪の積もった鞍部までのハイキングを楽しむ予定です。本船に戻る際、視線を北に向けると聳え立つシャクルトン山とスコット山の素晴らしい風景をご覧いただけます。この印象的な景色を楽しんだ後、南米大陸に向けて航海を始めます。ドレーク海峡を横断します。教養プログラムのプレゼンテーションが引き続き行われます。エクスペディション・リーダーによる思い出深い航海のリキャップも予定しています。マルチメディア・ルームで写真の専門ガイドと一緒に写真のダウンロードやバックアップなどを行ってはどうでしょうか。天候状況が良ければ、ホーン岬の周航を予定しています。探検と初期の航海に出てくる伝説のドレーク海峡は、地球の遠隔の地まで旅した最終章に相応しい海域です。夕刻、ビーグル水道の入り口に近づく頃、船長も出席してのスペシャルディナーをお楽しみいただきます。早朝、アルゼンチンのウシュアイアに入港します。午前、乗組員やエクスペディション・スタッフに別れを告げて下船です。※市内のホテル或いは、空港に無料送迎バスでお送りいたします。第1日目チリのサンティアゴ到着/宿泊第2日目サンティアゴ発 B フォークランド諸島のスタンリー着/乗船/出港第5~6日目アンタークティック・サウンドとウェッデル海観光第3~4日目南極半島とエレファント島に向けて航海第12~13日目ドレーク海峡横断クルーズ第7日目サウスシェトランド諸島観光第8~11日目ジェルラシ海峡南部観光第14日目  ウシュアイア入港/下船南極の海棲哺乳類探検クルーズ 14日間サンティアゴ発/ウシュアイア着

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