ヘリテージ社 2021年 北極
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ドリ、ウミオウム、エトロフウミスズメ、シラヒゲウミスズメやラッコなどを観察できるでしょう。ベーリング島の南海岸に沿ってクルーズします。この海域は、ザトウクジラ、マッコウクジラ、ミンククジラなどのクジラ類が多く生息し、シャチやツチクジラなどにもよく出くわします。いつどこに上陸できるかは天候と海象によって決まりますが、近くには、メードヌイ島や1741年にヴィトゥス・ベーリングの乗っていた船が難破し死亡したコマンドルスキー湾など非常に興味深い場所が数多くあります。ヴェルホトゥロヴァ島には、いくつかの海鳥の巨大な営巣地があります。崖の頂上の営巣地へは、短い距離ですが、険しい道を崖の頂上まで登って近づいて観察する予定です。ヴェルホトゥロヴァ島には、エトピリカやハシブトウミガラス、ヒメウ、ミツユビカモメなどの海鳥の大きな繁殖地があります。また、崖の上からは素晴らしい眺めをお楽しみいただけます。ここではコケワタガモやケワタガモ、シノリガモも観察できます。また、沖合の岩場でトドを見られるかもしれません。一日の終わりにゾディアック・クルージングかコリャークスキー保護区のゴヴェナ半島に上陸を予定しています。ここには、沢山のヒグマが生息しています。上陸は、海岸にヒグマがいるかどうかにかかっています。水産加工場と毛皮動物飼育場の周りには、集落が出来ましたが、数十年前にブフタ・ラヴロヴァのフィヨルドシステムは放棄され、コベナ半島の南部は、国家保護区と宣言されました。今では、廃墟となり、自然の中に埋もれています。野生動物が豊富で滅多に訪れる事の無い場所は、ギザギザの峰々と崖に囲まれ、滝が谷に流れ込んでいます。ベーリングヒグマやオオワシ、ゴマフアザラシの生息場所となっています。朝のゾディアック・クルージングでは、数多くの野生生物との出会いを楽しみます。1978年に水産加工場の沖合で難破したソビ10エトの冷凍船「Kreche(シロハヤブサ号)」に向かう際、数多くの野生生物との出会いを楽しみます。そして水産加工場と毛皮動物飼育場の廃墟を見学します。今日の午後は、この地域で最も壮観なフィヨルドの1つであるティンティクン・ラグーンを探索する予定です。このフィヨルドは、氷河期の最後の期間に大きなターミナルモレーン(氷河の末端部に形成されたモレーン)によって塞き止められました。ギザギザの山々や氷河、森林に覆われた斜面に囲まれた川がモレーンを突き破り、最も美しい場所の1つにアクセスできるようになりました。ゾディアックボートでラグーンの数か所に上陸しながら、ホシガラス、ムシクイ類、ノゴマ、ヤマヒバリなどを見学します。また、ラグーンの上流に流れ込む河口周辺で採餌するヒグマの大きな個体群が生息しています。今日、ゾディアック・クルージングを予定していて、カムチャツカ半島東岸のノボリュートルカ(Novoolyutorka)近くの遠く離れた美しい景色のブフタ・ユジナヤ・グルボーカヤ海岸に上陸します。聳え立つ鋸歯状の尾根と壮観な峰々に囲まれています。それは私たちの探検に劇的な素晴らしい背景を提供します。ゾディアック・クルージング中に、ゴマフアザラシやシノリガモ、エトピリカ、ツノメドリ、カムチャッカヒグマを探索します。山からの滝と急流が流れ落ちる麓に上陸する予定です。標高の低い牧草地を通ってハンノキのある場所で、野生生物を探索します。小川の端を通り、道を上のほうに進むと、眼下には、フィヨルドのパノラマビューが広がっています。コリャーク海岸に沿って多くの美しいフィヨルド(ブフタまたは湾)がありますが、ブフタ・ナタリィよりも美しいフィヨルドはありません。このフィヨルドは、南から流れ出す2つのフィヨルドから成っています。この2つのフィヨルドの名前は、ヴィトゥス・ベーリングが、1740年秋、オホーツクから出発したカムチャツカ地方の首府として、カムチャツカ半島全体の行政の中心、ペトロパブロフスク・カムチャツキーに到着。出来れば、出港日より数日早くに到着して、この地域を探索される事をお勧めいたします。もし、数日間滞在するのであれば、世界的に有名なカイザーバレーなどのオプショナルツアーやホテルなどの手配を別途経費で承ります。ペトロパブロフスク・カムチャツキーは、歴史的な町で、美術館や記念碑がたくさんあります。午後、アカデミック・ショカルスキーに乗船。夕刻:ペトロパブロフスク・カムチャツキーから「カムチャツカ半島東海岸探検クルーズ」に出港します。朝、ズパノバ川でのゾディアック・クルージングを予定しています。目的はオオワシで、たいてい川の近くに巣をつくります。かなりの数のゴマフアザラシが川の砂州で休んで(ホールアウト)います。また、水鳥や渉禽類も観察できます。川は重要なサケの漁場で、近くのフィッシング・キャンプを訪れる機会があればと思っています。午後、コマンドルスキー諸島に向けて出港。船上からコアホウドリ、マダラシロハラミズナギドリやハイイロウミツバメなどの鳥類を探索します。カムチャツカ海溝は、クジラ類にとって素晴らしい環境で、前回の横断時にはシロナガスクジラを見ることができました。野生生物が豊富なコマンドルスキー諸島は、1741年、デンマーク生まれのロシア帝国の探検家ヴィトゥス・ベーリングの船が難破した際、初めて発見されました。私達は、上陸とゾディアック・クルージングでこれらの島々を探検する予定です。最初に訪れるのは、興味深い博物館のあるニコルスコエの村です。ゾディアック・クルージングでは、チシマウガラス、アカアシミツユビカモメ、ウミバト、ツノメ●詳細日程第2日目ズパノバ川観光第5日目ヴェルホトゥロヴァ島観光第7日目ブフタ・ユジナヤ・グルボーカヤ観光第8日目ブフタ・ナタリィ観光第3~4日目コマンドルスキー諸島観光第6日目ブフタ・ラヴロヴァとティンティクン・ラグーン観光 No.2カムチャツカ半島東海岸探検クルーズ 15日間ペトロパブロフスク・カムチャツキー発/アナディリ着第1日目ペトロパブロフスク・カムチャツキーにて乗船/出港11ページに続く

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