ヘリテージ社 2021年 北極
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11 No.2カムチャツカ半島東海岸探検クルーズ 15日間ペトロパブロフスク・カムチャツキー発/アナディリ着特に探しているのはセイウチです。野生生物は、定期的に場所を移動するため、過去に、この場所で見る事が出来ても、また、同じ場所で見られるという保証はなく、運次第です。午後には、メイニビリギノとナヴァリン岬の間にある有名なセイウチのホールアウトを訪れたいと考えています。ナヴァリン岬は、海面が現在より遥かに低かった時代に北米大陸への陸橋が始まった場所である事を示しています。岬の周りの強い潮のせいで、ここは餌が豊富で、この海域には、多くの海鳥とかなりの数のコククジラが集まっています。また、ブフタ・ガヴリイラへの上陸も予定しています。ブフタ(または湾)は、最初のカムチャツカ探検隊のヴィトゥス・ベーリング司令官の船であった聖ガヴリール号に因んで命名されました。広大なビーチの後ろには、水鳥やサギ・シギ・チドリなどの渉禽類を探索できるラグーンがあります。チュクチで最も古く、現在放棄されている北極圏最南端の気象観測所を訪れる事もあります。北のイティグラン島のホエールボーン・アレーに向けて航海する日は、レクチャーを聴講したり、デッキで時間を過ごしたり、バーでリラックスしたり、読書を楽しんだり、写真のダウンロードや編集などでお過ごしください。今日最初の上陸は、ギルミミル温泉です。海岸線から歩いてすぐの天然温泉に入浴する予定です。その際、ツンドラで鳥類や植物、野生生物などを探索する機会もあります。天然温泉に浸かった後、本船に戻り、チャプリノ岬の直ぐ北、チュクチ本島から幅8kmのセニャヴィナ海峡によって隔てられたアラカムチェチェン島に向かいます。以前、ここでコククジラが採餌するのが見られました。海峡をゆっくりと航行しますので、デッキに出てクジラを探索する事をお勧めいたします。アラカムチェチェン島では、緑豊かなツンドラを探索します。そして、セイウチが、ホールアウトにいるようであれば崖の上から見学します。午後、最も重要なイティグラン島の「北極圏の考古学遺跡」を訪れる予定です。この場所は、多くのクジラの骨が道のように海岸に沿って並べられている事から「ホエールボーン・アレー(鯨骨の小道)」と呼ばれています。この場所は、14世紀とその起源と目的にまで遡り、多くの議論の対象となっています。ほぼ確実に儀式用の場所で、肉の保管にも利用されたと推測されています。困惑しているのは、近隣に実質的な居住地がないことです。これは、近くに沢山のクジラがいるため、おそらく共同サイトであっただろうと考えられています。今日は、チュクチの南岸に沿って航海します。プレスブラゼニア湾に立ち寄る予定です。海象が許す限り、鳥類が繁殖する壮大な崖をゾディアックボートでクルージングを行い、素晴らしい写真を撮影するチャンスがあります。ヌンリグレンの近くの村で狩猟キャンプ場(ボート運搬エリア)に上陸するチャンスがあります。その後、ナチュラリストや生物学者などがレクチャーとプレゼンテーションを予定していますアナディリ湾を航行する際、ベルーガが見られるかも知れません。朝、アナディリ入港。朝食後、船のスタッフやエクスペディション・スタッフに別れを告げて下船です。下船後、アナディリの中心地のホテル及び空港まで無料送迎いたします。ノームへ戻るお客様は、正午頃にアナディリを出発するチャーター便に搭乗し、国際日付変更線を越え、前日の夕方にノームに到着します。ただし、チャーター便が遅れる可能性があるため、ノームから先のフライトは翌日以降にすることを強くお勧めします。モスクワに戻るお客様は、出発時間に応じて空港またはアナディリのホテルに移動することができます。2度目の探検の際に使用した探検船「聖ペトロ号」と「聖パウロ号」に因んで名付けられました。ブフタ・パヴラまでクルーズし、上陸をする予定です。これは、ある湾で本船を下船後、ハイキングしながら別の湾で再び本船に再乗船しますので、その間に内陸を探索する機会があります。壮大な山々の風景とツンドラの植生は、周辺でよく見られます。また、シベリアビッグホーンが見られる可能性があります。これらのフィヨルドの入り口を守るように位置しているボゴスロバ島には、セイウチのホールアウトがあります。40㎞の砂利浜に位置するメイニビリギノは、ヘラシギの繁殖地として世界的に最も重要な場所です。ヘラシギの回復タスクフォース・モニターのメンバーにより15番(つがい)が監視されています。もし可能ならば、そのメンバーが監視している巣の1つに案内してもらえるかもしれません。この地域には、他の野生生物も多く生息しているので、ミカドガン、シロエリオオハム、ハシジロアビやカナダヅルを目にできるかもしれません。ラグーンの河口には、ゴマフアザラシやコククジラ、ベルーガやクビワカモメが生息しています。地元のコミュニティは、私たちの来訪をアマチュア・ダンス・グループのダンスで歓迎してくれます。そのコミュニティには、小さいながら素晴らしい博物館もあります。今日一日は、ピカ川のデルタ地帯を訪れる事から始まります。ここには、セイウチが生息し、数千頭ものセイウチがビーチで休んでいる(ホールアウト)南部地域でも数少ない場所の一つです。川の崖に沿ってのゾディアック・クルージングでは、何千羽ものミツユビカモメを見る事が出来ます。また、シノリガモやヒメウ、シロカモメも見る事ができます。以前、訪れた際にコククジラに遭遇したことがあるので、私たちはコククジラの探索を続けます。この海岸線は、海洋哺乳類が豊富で、我々が、●詳細日程第11日目ピカ川とブフタ・ガヴリイラ観光第12日目ベーリング海クルーズ第14日目プレスブラゼニア湾観光第9~10日目メイニビリギノ観光第13日目ギルミミル温泉とアラカムチェチェン島、ホエールボーン・アレー観光第15日目  アナディリ入港/下船、解散

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