ヘリテージ社 2021年 北極
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17れるヒグマなど、風光明媚な場所を散策しながら野生生物を探索します。午後、チャプリノ岬のすぐ北にあるアラカムチェチェン島付近のセニャヴィナ海峡を訪れる予定です。以前コククジラが餌を食べている様子を観察できましたので、海峡をゆっくりと航行する間、デッキにいることをお勧めします。アラカムチェチェン島では、緑豊かなツンドラを探検し、可能であればセイウチを探します。アナディリ湾を横切って、アナディリに向けて航行します。朝、アナディリ入港。朝食後、船のスタッフやエクスペディション・スタッフに別れを告げて下船です。下船後、アナディリの中心地のホテル及び空港まで無料送迎いたします。ノームへ戻るお客様は、正午頃にアナディリを出発するチャーター便に搭乗し、国際日付変更線を越え、前日の夕方にノームに到着します。ただし、チャーター便が遅れる可能性があるため、ノームから先のフライトは翌日以降にすることを強くお勧めします。モスクワに戻るお客様は、出発時間に応じて空港またはアナディリのホテルに移動することができます。ベーリング海峡を通過します。毎春、ベルーガ、ホッキョククジラ、コククジラ、セイウチ、ホッキョクグマ、ワモンアザラシ、リボンアザラシ、そして多くの海鳥が海峡を頻繁に訪れることが知られ、地球上で最大の野生生物の移動のひとつと言われています。ここでは、国際日付変更線をまたぐため、トゥモロー島とイエスタデイ島と呼ばれることもあるダイオミード諸島の間を通過します。ロシアとアメリカがたったの3.7km離れている場所です。島々を過ぎて南に航海します。1867年にアメリカがロシアからアラスカを購入したとき、ビッグ(ロシア)とリトル(アメリカ)のダイオミード諸島の間に新しい境界線が引かれ、ビッグダイオミード島がロシア最東端になりました。島にはもともとエスキモーのユピク族が住んでいましたが、第二次世界大戦後、先住民は本土に移動し、今日では永住者はいませんが、今でもロシア国境警備隊の基地が残っています。ここは膨大な数のミツユビカモメ、ハシブトウミガラス、ツノメドリ、エトピリカが生息する重要な島です。氷河の浸食によってできた長いフィヨルドでホエールウォッチングと人気スポットのペンキニー湾で上陸観光とゾディアック・クルージングを予定しています。ここは小さな網状河川で柳の茂みが点在し、ホッキョクジリス、ナキウサギ、カラフトライチョウ、カナダヅル、ベリーや川のサーモンに惹か1914年に氷に衝突したカールック号の生存者が岸によじ登り、救出されるまで耐え凌いだドラギハーバーを訪れるチャンスもあります。ウランゲリ島には、多くのホッキョクグマが生息しているため、ロシア連邦自然保護区の中でも国際的に重要な島となっています。毎年夏には、ハクガン、シロフクロウ、トウゾクカモメ、キョクアジサシ、ヒメクビワカモメ、クビワカモメ、ゾウゲカモメなど何千もの鳥が繁殖のために渡ってきます。衛星写真で見ることができるほど大きな入り江には、たくさんの水鳥や回遊性の渉禽類が繁殖しています。入り江の入り口近くにあるベラカ・スピット(Belaka Spit)を訪れる予定です。ここは荒涼とした景色ですが、不思議と美しい所です。ミカドガン、ヘラシギなどの野鳥を砂丘や潮のエリアで探索します。また、頻繁にコククジラがこの海域に現れ、時々近くで子育てをしています。北シベリア沿岸の観光は数か所の選択肢があり、セイウチの群れを観察できるチャンスがあるバンカレム岬や今でもセイウチやアザラシ、クジラの狩猟が行われている小さなチュクチの村の訪問、バレンカム岬の西にあるピンゴピキンラグーンの入り口に位置するチュクチ村の訪問です。早朝、太平洋と北極海間の唯一の玄関口であり、世界で最も栄養豊富な海域の1つである●詳細日程 No.4世界自然遺産ウランゲリ島と北極探検クルーズ 15日間第14日目アナディリ湾クルーズ第11日目コリューチン入り江と北シベリア沿岸観光第12日目ベーリング海峡とチュクチ沿岸観光第13日目ペンキニー湾とアラカムチェチェン島観光アナディリ発着第15日目  アナディリ入港/下船、解散

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