ヘリテージ社 2021年 北極
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7ながら年間を通じて凍結する事はありません。この遅い時期の氷は、時々、探険出来る範囲を制限する事になります。一方、島の周囲に氷があればこの海域で繁殖するアゴヒゲアザラシやワモンアザラシ、ゴマフアザラシ、クラカケアザラシなどのアザラシを見られる機会が増えます。この海域は、美しい模様のクラカケアザラシを観察するには最高の場所で、素晴らしい写真撮影をお楽しみいただけます。シャンタル諸島周辺の海域は、ホッキョククジラが見られることでも有名です。これらの野生生物を見るチャンスは、氷次第です。目撃された大部分は、シーズンの後半からですが、私達は、それほど難しい事とは思ってはいません。もし、上陸出来れば、乗船しているナチュラリスト達による案内で植物や写真撮影をお楽しみいただけます。ここには、2日間滞在しますので、上陸などで野生生物の観察を最大限にお楽しみいただきます。沖合の3つの小さな島からなるマルミンスキー諸島に近づくと鳥が見え始まります。鳥は、空や海、陸上のいたる所で見えます。膨大な数のケイマフリなど多くの鳥類が繁殖しています。これらの鳥類は、オホーツク海だけで見られ、最大の営巣地となっています。それ以外にウミスズメ、ウトウ、ウミオウム、ツノメドリ、エトピリカ、エトロフウミスズメ、ウミガラス、ハシブトウミガラスなどが繁殖しています。鳥の数の豊富さには驚きです。さらに島と隣接する本土には、オオワシが繁殖しています。島への上陸は、狭い砂利海岸で歩く場所は限られています。しかし、本土では、足をのばし、タイガの森を探索する事ができます。ルニアではなく南シナ海のどこかを回遊するであろうと考えていました。ピリトゥン湾は、コククジラにとって重要な生息地であるため、多国籍開発者には、厳しい環境基準が課されています。研究者は、夏の間、ピリトゥン湾の使用されなくなった灯台でコククジラの個体数を調査しています。今日、石油とガスのプラットフォームがあるピリトゥン湾を訪れます。この海域に生息しているコククジラを探索するために、コククジラが採餌する浅い海域でのゾディアック・クルージングを予定しています。状況が良ければ、多くのゼニガタアザラシが生息する河口も探索します。イオナ島は、オホーツク海のほぼ中央にあり、最も近い陸地から220kmほど離れています。イオナ島は、ただの岩の様な小さな島ですが、野生生物にとっては重要な場所なのです。それは壮観で、ほんの僅かな人間しか見たことはありません。この島は、トドの繁殖地としても知られています。島には小さな放棄された研究小屋がありますが、この研究小屋は、資金があった時代の遺跡となっています。島には、鳥の生息地もあり、利用可能なスペースをすべて占有しているように見えます。ウミガラス、ミツユビカモメや様々な種類のウミスズメが生息しています。Whiskered ParakeetやLeast Parakeeは最も目立つ鳥です。島の平地には、トドが生息しています。岩場の多い島に上陸する事は、不可能ですが、島の周囲をゾディアック・ボートで見学する予定です。このあまり知られていないシャンタル諸島は、大小約15の島々で構成されています。群島は、ロシア大陸に近いオホーツク海の西側にあります。また、この群島は、オホーツク海にあり午前、参加者全員がユジノサハリンスク市内のメガパレス・ホテルにご集合頂き、市内から南に約40分のコルサコフ港までバスでご案内いたします。コルサコフ港での手続は、かなり面倒でセキュリティチェックに長時間を要します。(この手続の際には、ロシア語を話すスタッフがヘルプします。)手続終了後、アカデミック・ショカルスキー号に乗船します。乗船後、荷物を整理し、船内を探検してみてください。その後、船内の説明やスタッフや乗組員の紹介があります。夕刻、待ちに待った、オホーツク海に向けて出港します。サハリン島南東部の沖合にある、あまり知られていないチュレーニー島に到着します。この小さな島は、キタオットセイの営巣地となっていますが、1990年以降は、トドの数が増えています。この島のキタオットセイは、1900年代初頭までに数千頭が捕獲されました。当時、サハリン島を占領していた日本人も多くのオットセイを捕りました。 1911年に署名されたオットセイの研究と管理に関する国際会議は、捕獲を禁止としました。以来オットセイの数は徐々に回復しつつあります。1950年代には、約12万頭を記録しています。1990年代には、トドがこの島で繁殖し始め、現在約2,500頭が生息しています。海象状況が良ければ、この島への上陸を予定しています。研究者と話しをすると同様にアザラシとオットセイの写真をとるチャンスがあります。サハリン島のこの地域で石油とガスが発見されました。最初の商業用井戸は、論争と抗議の末、ピリトゥン湾に建設されました。生物学者たちは、長い間、コククジラはカルフォ●詳細日程第1日目サハリン島、コルサコフ出港第2日目チュレーニー島観光第4日目イオナ島観光第5~6日目シャンタル諸島観光第3日目サハリン島ピリトゥン湾(Piltun Bay)観光 No.1オホーツク海探検クルーズ 12日間コルサコフ発/マガダン着第7日目マルミンスキー諸島観光(Mal’minskie)

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