クォーク社 2021年 北極
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ノルウェーの探険家フレデリック・ジョージ・ジャクソンとフレドリック・ヤルマール・ヨハンセンは、1895年から1896年までジャクソン島のノルウェー岬で越冬しました。条件は、驚くほど過酷でしたが、1896年の夏まで生き残る事が出来、その後、彼らは南への旅を続けました。今日、石造りの小屋は、そのまま残っていて記念碑となっています。フッカー島の放棄された気象観測所があったティハヤ・ブクタ(カーム湾)では、往時を偲ぶことができます。ロシアのポーラー・ヒストリーを考えながら遺跡の中を散策すると色々な発見があります。さらに郵便局からハガキを送る事ができます。ストリチキ島とアポロノフ諸島には、セイウチの大きな繁殖地があります。ここでは、多くのセイウチをご覧いただけます。もし、氷と天候状況が良ければ、ゾディアックボートで安全な距離を保ちながら、北極の自然環境の中でセイウチの行動を見学します。バレンツ海を航行します。この海域は、豊かな海で様々な海洋哺乳類を観察する事ができます。船内でプレゼンテーションを聞いたり、ラウンジでのんびり過ごしたり、デッキで野生生物を観察したり、図書室で読書を楽しんだりして自由にお過ごしください。朝、ロシア最北の都市、ムルマンスク入港です。午前、「驚異のフランツ・ヨーゼフ諸島とノヴァヤゼムリャ探険クルーズ」に別れを告げ下船します。午前、ムルマンスク港から空港へお送りいたします。午後、チャーター機でフィンランドのヘルシンキへ移動。午後、ヘルシンキ到着後は、最後の夜をお楽しみください。朝食後、解散となります。フィンランドの首都ヘルシンキに到着。クォーク社指定の空港ホテルにチェックイン&宿泊。空港ホテルは、空港からホテルまで徒歩5分の距離です。午前、ヘルシンキからチャーター機にてロシアのムルマンスクに向かいます。午後、ムルマンスク到着後、入国・通関手続。手続終了後、空港から港まで送迎します。港に到着後、乗船手続。夕刻、いよいよ待ちに待ったロシア北極圏探検クルーズにムルマンスクを出港します。1590年代にノヴァヤゼムリャへ2回の探検隊を率いたオランダの探検家ウィレム・バレンツにちなんで命名されたバレンツ海を航海します。エクスペディション・チームは、これからの探険の準備を始めます。地域の歴史と政治、野生生物、地質、生態、上陸予定地や観光スポットなどについてのプレゼンテーションを行います。エクスペディション・スタッフは、本船の周りを飛び交うミツユビカモメやトウゾクカモメ、フルマカモメなどの観測を続けています。この海域は、生物学的に豊かで、クジラやアザラシなども目撃できる可能性があります。ユーラシア北極諸島最大の島で、滅多に訪れる事の出来ないノヴァヤゼムリャは、ヨーロッパで3番目に大きな荒野です。一見、長くて細い島は、南北2つの大きな島から成っています。北島(セヴェルヌィ島)と南島(ユージヌィ島)は、幅2~3kmのマトチキン海峡で隔てられています。これらの島々は、巨大な死火山で雪に覆われた非常に険しい崖など北極独特の美しさを誇っています。バレンツ海で最も孤立した山岳地帯でもあります。私達がノヴァヤゼムリャを探検する際、毎日新しい冒険が待ち受けています。天候と氷の状況によりそれぞれの探険はユニークになりますが、私達が訪れようとする上陸地は次のような場所です。イノストランツェワ氷河(Inostrantseva)、オランスキー諸島(Oransky)、ジェラーニヤ岬、スポーリー・ナヴァロック岬(Cape Spory Navalok)およびルスカヤ・ガバン(Russkaya Gavan)などです。イノストランツェワ氷河は、列島全体の中で最も美しい氷河の一つで、素朴な荒野で息を飲むような美しいパノラマが広がっています。条件が許せば、海岸線の探険或いは、安全な距離を保ちながら、氷河の正面をゾディアッククルージングする予定をしています。おそらく崩落の瞬間を目の当たりにする事ができるかも知れません。また、断崖に小さな営巣地を持つハシブトウミガラスをご覧いただけます。北島(セヴェルヌィ島)の東側には、オランスキー諸島があります。ここは野生生物が豊富で様々な動物が生息し、植物が繁殖しています。過去の探険クルーズの際には、セイウチを目撃する事が出来ました。北極の巨大な鰭足類(ききゃくるい)は、騒々しく、海岸線にお気に入りの場所を確保しています。今回の探険クルーズでは、ホッキョクグマやクジラ、多くの海鳥をご覧いただける可能性があります。極地探検の重要な場所であるノヴァヤゼムリャには、有名な探検家の足跡が残っています。航海中、様々なアクティビティを予定しています。図書室で読書を楽しんだり、デッキでのんびり過ごしたり、海を眺めながら野生生物の探索などでお楽しみください。191の島から構成されている島嶼群は、その全てが北極圏に位置し、その殆どが氷で覆われ、ユーラシア大陸最北の群島を形成しています。フランツ・ヨーゼフ諸島の自然保護区は、ロシア北極国立公園の一部です。この地域での探検は、天候と氷の状況によって決定されますが、フローラ岬(ノルトブルグ島)、ノルウェー岬、ベル島、ティハヤ・ブクタを訪れ史跡や遠隔の海鳥の営巣地、セイウチのコロニーなどを探検したいと考えています。もちろんホッキョクグマとの遭遇も期待できます。36 No.9驚異のフランツ・ヨーゼフ諸島とノヴァヤゼムリャ探険クルーズ 16日間ヘルシンキ発着●詳細日程第1日目ヘルシンキ(フィンランド)に到着第8日目バレンツ海クルーズ第13~14日目バレンツ海クルーズ第9~12日目フランツ・ヨーゼフ諸島観光第3~4日目バレンツ海クルーズ第5~7日目ノヴァヤゼムリャ観光第2日目ヘルシンキ発 B ムルマンスク着/乗船/出港第15日目  ムルマンスク入港/下船/発 B ヘルシンキ着第16日目ヘルシンキにて解散(帰国の途へ)

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