クォーク社 2021年 北極
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 オーロラの光の色は、主に、赤、緑、青、ピンク色です。オーロラのカーテンの上の部分では赤、下の部分では緑になります。より激しいオーロラが出た場合には、カーテンの下の端が青やピンク色に輝きます。 オーロラの色は、オーロラ電子が衝突する大気と関係しています。オーロラ電子が大気の酸素と衝突した場合には赤や緑の色が発光し、窒素と衝突した場合には青やピンク色が発光します。 さらに、オーロラ電子のエネルギーにも関係しています。エネルギーが低いと赤であり、高くなるにつれ、緑、青、ピンク色となります。実際のオーロラは、様々なエネルギーの電子により、いろいろな高度で起こっていることから、その色合いは多種多様です。           (図5参照)オーロラの色文責 : 国立極地研究所名誉教授 佐藤夏雄◀オーロラの源は太陽であり、そのエネルギーは地球まで太陽風で運ばれてくる。 ◀遠く離れた人工衛星から特殊なカメラで撮影したオーロラオーバルの写真。地磁気の極や主な地域名も示した。 ◀オーロラが発光するメカニズムを示した模式図。▼北半球と南半球の地図上にオーロラ帯の位置を示す。地磁気の極と主な観測点の位置も示した。このオーロラ帯の地域に行けば、天気の良い夜には、オーロラを見るこのとのできる可能性は高くなる。▼様々な色をしたオーロラの例。緑色をしたオーロラが最も多く発生する。真っ赤なオーロラは太陽活動が高い時期に現れる。図1図2図3(オーロラ帯の位置)図4図5北極南極6

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