- みんなの南極旅行
「またいつか極地へ」【お客様体験談】:2024年12月フォークランド、サウスジョージア、南極探検クルーズ
南極圏近くまで行くとまた違うのかもしれませんが、南極半島付近の景色と、フォークランド、サウスジョージアの景色は全く異なるものでしたので、ぜひ時間があればこの長いコースに参加することをお薦めします。
アホウドリのコロニー、見渡す限りのキングペンギンの群れ、機敏すぎるオットセイ、ペンギンの巣作りやかわいい雛、想像を超えるスケールの氷山、氷河が崩れる音、ザトウクジラの息遣い、などなど、とにかく新しい体験の連続でとても幸せな毎日でした。特にヒゲペンギンとその雛がとてもかわいかったです。2回ほど荒天によりアクティビティが中止になったものの、ほぼ当初の予定通り?にクルーズを終えることができてラッキーでした。
エクスペディションガイド:人によって技量が違う印象は受けました(目的地が微妙だったり、ゾディアックの揺れがすごかったり)。その中で日本人ガイドの林さんはゾディアックの運転も説明も写真や動物観察を皆が平等にできるような気遣いも素晴らしかったです(残念ながら1、2回しかご一緒できませんでしたが、私の周りのお客さんの評価も高かったです)。また、リーダーのWoodyの知識や人柄も素晴らしくてその雰囲気が船の雰囲気を良くしていたと思います。
船(オーシャンエクスプローラー):新しい船はとても快適でした。部屋のバルコニーのドアは激しい波にやられてだいぶ開けづらかったので、特に下の方の階の場合、バルコニーの有無はあまり気にしなくて良いのかもしれません。部屋は十分な広さがあったので、荷物の置き場所に困ったりすることもなく、快適に過ごせました。
一方で、3人相部屋と違い、2人相部屋はルームメイトとの相性が如実に出るので、快適さを取る(2人なのでシャワーなどは使いやすい)か、そこまで気を遣わなくて良い環境を取るか(3人だと話さなくても済むと言えば済むので)かと思います。
また、前回乗ったプランシウス号は狭くて古かったものの、共有スペースが少なかったこともあり、船の中の一体感がある感じがしましたが、きれいで新しい船は共有スペースが多いため、お客さんが散らばっていて、個人の時間を大事にしたい人は、良いかもしれません。
(今回少し広めの船に乗ってみて、狭い船も良いという意味が分かりました)。
船の揺れ:恐らくそこまで海は荒れていなかったのだと思いますが、スヴァールバル周辺とは異なり、毎日それなりに揺れていました。私は毎日日本から持参した酔い止めを服用していたら特に問題なく過ごせる程度でした。船内で医師からパッチなどを処方してもらっている方も多くいらっしゃいました。夜も結構波が荒い日がありましたが、船の構造のせいか割と安定しているような気がしました。
食事:たまたまシェフがインド人だったようで、お料理が全体的にイマイチでした。同じ部屋のオーストラリア人や欧米人のガイドさんはこの船の料理はおいしい方とおっしゃっていたものの、周りのアジア人達には不評だったので、もともとの食文化によるのかもしれませんが。。
下のレストランは夜はサーブにも時間がかかるので、結構上の階のレストランを利用していました(こちらだと料理の量も自分で選べる)
洗濯:部屋で手洗いをしても部屋がかなり乾燥していてすぐに乾くので、そこまで着替えを持参しなくても良いと思いました。外国人の中には機内持ち込みサイズの荷物しか持ってこられていない方もいらっしゃいました。
気温:私が行った時は亜南極はむしろ暑い日もあったりしましたが、ゾディアッククルーズの時や船上では結構寒い日もありましたが、冬の八ヶ岳ほどは寒くないイメージでした。
アドベンチャーオプション:パドリングエクスカーションに参加。
船内でも予約できるものの、結局クルーズ中に2回しかチャンスがなかったため、後から予約した方は参加できなかったようでした。事前に早めに予約した方が参加できる可能性が高くなるので良いと思いました。
また、カヤックは今回結構な回数アクティビティができていたようでしたが、パドリングエクスカーションは1回しかチャンスがないものの、南極で一度パドルを漕ぐ体験をしてみたいという程度であればパドリングの方で十分だと思いました。
カヤックは何度も同じメンバーでアクティビティをするのでカヤックメンバーだけで交流の機会があったり、ゾディアックでは見られない場所に行けるという利点がある一方で、速くは移動できないため見られないものもあるので、どちらに参加しても良しあしがあると思いました。カヤックは意外と経験があまりない方も参加されているようでしたが、そうするとペアの片方の方に負担がかかって大変な面もあるようでした。。
クルーズの長さ:長旅をしたことがない人、長い期間船に乗ったことがない人にとっては南極半島に辿り着く前に若干帰りたい気持ちになってしまうこともあるようです笑。人によりけりだと思いますが、事前にそのような経験をしている方がより楽しめるかもしれません。
またいつか極地への旅に出られると良いなと思っています。
KY