南極・北極旅行&クルーズ 株式会社クルーズライフ

みんなの探検旅行~ブログ~
2016.06.06

2016年1月 南極クルーズ11日間③

1月13日(水)10日目 クーバービル島 & ダンコ島

●クーバービル島 南緯64°41′西経62°38′

南極半島とロンジェ島の間のエレナ海峡に浮かぶ島です。

1897~99年のベルギーのジェルラシ探検隊により発見され、当時の仏海軍副提督の名が付けられました。

ヒゲペンギン

 

8:45上陸先発組が出発していきます。5階デッキより乗船風景をビデオに収める事が出来ました。

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9:15 ゾディアック・クルーズから始まります。

南極では日当たりのいいのは北斜面です。垂直に切り立った断崖には雪が積もらず、荒々しい地肌を見せています。苔類や菌類がついたり、鉱物資源(鉄・銅)が露出していたりします。

ヒゲペンギンのコロニーがありました。今回初めて見るヒゲペンギンの可愛い仕草や飛び込みシーンなどをボートから眺めています。

ゼンツーペンギンのルッカリーを見て本船に帰船。

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●ダンコ島 南緯64°44′西経62°37′

クーバービル島とアンドヴォード湾の間にある、長さ1.6km、高さ180mの小さな島です。

上陸地点の流氷にびっくりです。やっとソディアックが接岸できるだけのスペースしかない。

きっとスタッフが頑張ってくれた賜物ではないかと感謝したい。

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ダンコ島も少々の山登り! 本日は特に天候がよく、気温10℃位とのことですが、歩くと暑い。南極ではないみたいです。

「そんな寒いところへ・・」と言われたけど、私が経験した限りでは、寒すぎて困ったことはない。パルカの下には、上半身は大体2枚で、たまにクルージングのみの時、ダウンを着たことはある。

下半身は下着にタイツ、起毛付きのズボン、上に防水ズボン、結構暖かい長靴。

防水手袋は、ゾディアックに乗って、スピードが出ている時でも、右手は脱いでいた。写真を撮るためです。左手でゾディアックの縁についている綱を握りしめて・・

ホカロンなど付けたこともないし、貼りたいと思ったこともありませんでした。

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ナンキョクオオカモメでしょうか雲一つない青空を数十羽群れています。ゼンツーペンギンのルッカリーでは、「グワッグワッ・・ グワッグワッグワッ」と天に向かって一斉に皆叫んでいます。

子供をさらわれないように警戒しています。 一瞬のすきに子供を引っ掛けて大空に舞い上がりました。近くの岩場に置き、食いついています。

何という事でしょう・・ これが自然の摂理。

ヒョウアザラシはクジラまで襲うらしいし、そのヒョウアザラシはシャチに襲われるそうです。

最後に強烈で残酷な光景を目にしてしまいました。南極の自然でしょう。

上陸はこれで終わりと思うと名残惜しくて、感無量です。

 

後続組と交代でゾディアック・クルーズです。

南極の空は何処までも青く、グレーシャーブルーの氷山が紺碧の海に沈み込んで、ハッとするほど美しい。

ゾディアックで疾走する時の風も爽やかです。

こちらが南極大陸、あちらがヴィンケ島、ダンコ島にクーバービル島・・とエレナ海峡のクルーズは際限がないように思えます。

これが見納めと思うと、この美しい景色を目に焼き付けておかねば・・と、度々サングラスを上に持ち上げて観ていました。

青い空に海の藍、太陽に照らされた氷河はきらきらと輝いてこの上もなく白い! 氷山はブルーに透けて青く白い。切り立った断崖だけが黒々と太古の色合いを見せている。

ダイナミック・雄大・無垢・・ 形容しがたい風景でした。

もっとこの地にいたい。もっと観ていたい。願いは叶わず、クルーズも終わりました。

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●南極海 飛び込み大会

流氷が流れてくる中で「飛び込み大会」は行われました。

昼間あれほど気温が上昇したにもかかわらず、夕方ともなれば寒さも一入です。

水温1.2℃ 気温3℃ 52名の強者が飛び込んだようです。

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●写真撮影

18:30 6階プールデッキにて。参加者・日本人25名、アメリカ人大多数、スイス、中国、ドイツ、スペイン、中南米など

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クォーク社が「The International」という英字ニュース紙をレセプションのテレビの横に毎日置いている。

今日は“スマップ解散か・・“と出ている。日本も平和だなぁとRURIKOさんの感想。帰国して後、お騒がせしました。解散はしません。皆で頑張ります。 との会見を見た。

 

本当に日本は平和だ。私達のような者でもこうして南極まで出かけてこられる。なんと幸せなこと・・ 前にも書いたが、好奇心と気力・体力、それに少々の予算の都合が付けば、今は誰でも南極に行く事が出来る。幸せなことです。

 

●帰途

南極海飛び込み大会終了後、ダイヤモンド号はウシュアイアに向け航行中です。

ダンコ島―ウシュアイア間 663mile(663×1.61)約1067kmです。

ドレーク海峡を渡らねばなりません。。。

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1月14日(木)ドレーク海峡航海中

9:25 穏やかな海です。左舷9時に卓上氷山(これが最後の氷山で、見納めです)

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●チャリティーオークション

・エクスペディション・スタッフのサイン入り集合写真と特製ニット帽

・「南極の鳥」写真集

・ペンギンのコロニーの映像

・南極の氷河の融解水(ボトル)

・オーシャン・ダイヤモンド操舵権(15分)

・ワッペン付きリュックサック

・エクスペディション・フラッグ

・航路入り海図 など 合計$3,716の売り上げがあったそうです。

南極の自然保護を目的に活動している団体に寄付されるそうです。

オーシャン・ダイヤモンド号で行われたオークション最高値の2点、エクスペディション・フラッグと海図入り航路図

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1月15日(金)12日目 ドレーク海峡航海中

●揺れています !

7:45からオークション落札者による15分間の操舵権獲得者の操船が行われました。私は気づかなかったのですが、ドンといったような・・ その所為ではありませんよ。

本船にはスタピライザーという横揺れ防止機能が装備されています。昼過ぎには収まるとのことです。

(写真:15日07:25 結構穏やかでしょう)

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9:30 北極点へのお誘い  講師 保阪瑠璃子氏

北極は大陸ではないので北極点へは砕氷船(氷を割りながら)で行く事が出来る。

北極にはシロクマが生息しています。夏には美しい花が咲く(南極と違う)島々を巡るクルージングも用意されています。

次回は是非北極観光にお出かけください。

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10:30 ヨガ教室

ヨガ教室の空きがあるとのことで参加した。たまには体を動かすのもいいだろうと。

今回参加者で最高齢88歳女性(日本人ツアー参加者)もヨガに出席されて、よく熟しておられた。羨ましい限り。是非そのパワーを頂きたいものです !

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●長靴 返却

ランチ後、長靴の返却がコールされました。いよいよ探検クルーズも終わりに近づいてきました。

返却終了。本当に終わってしまったのだと思うと寂しい。

 

17:30 リキャップとブリーフィング

最後のリキャップです。映像で今までの経緯を映し出して説明がありました。

俳句や詩の投稿でこの探検の色々な情景や、思い出を曲(何の曲だったか忘れたがよく聞く曲)に載せて歌ってくれたグループが優勝でした。

この時例の私の俳句も「夢にみた 大地に足跡(あし)つく ペンギンと」発表されました。

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ブリーフィングでは本夜中にビーグル水道入口に到着する。

明朝ウシュアイアに帰港する。明日は下船予定である事。下船に際しての細々とした注意事項あり。

 

●19:00 キャップテン主催さよならカクテルパーティー

お世話になったエクスペディション・スタッフの皆さんが勢ぞろい。乗客の安全を第一に、上陸地点の確保をしたり、ゾディアックの操縦や乗下船時の介助、南極講座の講師も務めていただきました。感謝々々です。

 

● 夕焼け(22;10前後)

ドレーク海峡も終わりに近づいているようです。

ドレーク海峡にはしっかり前払いさせていただきましたから、帰路は穏やかでしたね。

そして、こんなに綺麗な夕焼けを見せてくれました

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2016年1月16日

毎日戴いたおかゆに高菜ふりかけ(持参)をかけて、野菜のサラダ、果物、ボーイが飛んできて「今日も目玉焼き?」と聞いてくれる。

2玉を所望。朝の卵料理はオーダーしてから作って運んでくれる。メニューは目玉焼き・オムレツ。 スクランブルやゆで卵は常備してある。

朝食時、目玉焼き、1つ玉だったり、2つ玉だったり・・注文している。

RURIKOさんが何時もテーブルをキープしていて下さるので、今日も指定席。皆と顔を合わすのも最後になってしまいました。

 

★南極へ行けなかった?

朝食時、RURIKOさんよりの情報。

桟橋向かいに停泊中のPLANCIUS号が南極へ行かないでフォークランド諸島へ行ってきた。

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去る6日、我ダイヤモンド号が方向転換している時、颯爽と出航していった姿を目の当たりにしていたあの船が・・・ドレーク海峡へ出た途端、大揺れして転倒者続出。ドレーク海峡はとても渡れないと判断して、引き返したそうです。負傷者2名を下ろして、行き先をフォークランド諸島に変更し、再出港。今朝帰港した。何という事! そんなこともあるんだぁ~。

それに比して私達はラッキーだったのですね。

揺れたには揺れたと思うのですが、私の場合、嘔吐はしましたが“突然”だったので苦しくはありませんでしたし、むかむかと気分の悪い思いもしませんでした。ただ眠っていただけです。

この程度ならもう一度経験しろと言われたら、OKというでしょう。

サウスシェットランド諸島へ行けなかった。ピーターマン島へ上陸出来なかった。の話ではない。南極へ行けなかった船だってあるのだから・・

ドレーク海峡では雨も雪も降ってなかった。厳密にいえばしょぼしょぼ、ちらちら程度はあったと思うけど・・、兎に角風が強烈だった。

南極の天候は“風”が左右する。大雨や大雪が降っても、曇りでも、風さえ吹かなければ、“天気がよい“というらしい。雨(余りないだろうが)や雪が降っていても、風がなければ波が立たずゾディアックが出せるから、クルーズも上陸も可能だからのようです。ドレーク海峡を突っ切ってくれたからこそ、あの感動を味わえたのです。

「ありがとう! ダイヤモンド号」

 

●下船

インフォメーションデスクでパスポートを受け取った。

支払いもクレジットカード登録時にサイン済みなので、昨夜受け取った計算書に誤りがなければ、何もすることはない。パスポート受領時にチェックアウトOKです。

送迎バスは空港行きが第1便。ウシュアイア駐車場へはその後から。

「空港へ行かれる日本人の方は3階下船口から降りて下さい」桟橋には日本人は私達夫婦のみ。ツアー2組は飛行機の時間まで観光があるらしい。

桟橋に瑠璃子さんの姿があった。

「お世話になりました。楽しかったです。」

「またお会い出来たら・・」

「次はスバールバル諸島くらいで・・」

とうとう終わってしまいました。11日間の南極探検 !

 

●マルビナス・アルゼンチン国際空港(ウシュアイア空港)

さぁ 気持ちを切り替えて。まだまだ大仕事があります。大阪まで辿り帰らなければなりません。

空港に着いたのが9:00。アルゼンチン航空1853便 ブエノスアイレス行14:05発です。

早めにチェックインをして、スーツケースから解放されたいと思います。

空港の外に出て写真を撮ったり、小さな売店を覗いたり、腹ごしらえをして時間を潰しました。

出発ロビーは2階で、こちらへも早めに移動(ボーディングパス必要)。

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●ミニストロ・ビスタリーニ国際空港(ブエノスアイレス・エセイザ空港)

ウシュアイアを発って3時間20分。うとうとしていたら到着です。

CターミナルからAターミナルへの移動はBターミナルが閉鎖中(改装中?)の為、戸外通路を移動しなければなりません。

暑いと聞いていたので下は半袖着ていますとツアーの女性が言っていたが、今日は案外涼しい。

昼間の移動は汗だくだったとネットで呟いているのを何度か読んだ。

今は夏のブエノスアイレス、30℃以上になるのも当然のこと。往路の夜着いた時のむしっと湿気の多い暑さに比べても、曇りがちながら涼しい。ラッキー!

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時間が経ちチェックインカウンターに行くと、大勢並んでいます。

入国と同様、顔写真と指紋採取の後、出国しました。

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QR774・ブエノスアイレス23:20発 ✈サンパウロ03:00着/04:15発 ✈ドーハ22:45着予定

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●ドーハ・ マハド新国際空港

QR774便はブエノスアイレスを発って、16時間40分位でマハドに着きました。(1月17日22時10分着)

つい先日通ってきたところです。長~い歩く歩道を何回も乗り継いでTransferに従って、セキュリティチェックを通過。大きな乗り継ぎ表示ボードの前でOSAKA行きのGateを探す。

メイン広場から GateE4に到着。

ヨーロッパ線からの乗り継ぎグループが賑やかにやって来ました。久しぶりに聞く日本語です。

お元気な皆さんでした。

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●関西空港無事帰国しました

長い長い冒険旅行も終わりに近づいています。

偏西風に乗って順調に飛行しています。淡路島が、明石大橋が、関空連絡橋が、段々高度を下げて今関空に着陸しました。

1月18日 16:30 日本に帰ってきました。

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清水の舞台から飛び降りる程の気持ちで臨んだ旅でしたが、何事も順調に進み、感慨深く、心に残る経験をさせていただきました。

地球最後のフロンティア南極! 手つかずの自然が残る南極! 我が目わが心を震わせた南極!

南極に魅了され、感動し、興奮したことは忘れられない思い出となりました。

                                        2016.3.24 記

- 完 -

 

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観光庁長官登録旅行業第2054号/一般社団法人日本旅行業協会(JATA)正会員
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