南極クルーズは、南極の観光シーズンである11月上旬(南極の春)から3月上旬(南極の秋)まで運航されます。南極では多くの野生生物との出会いや原始から続く雄大で素晴らしい大自然を満喫する事ができます。

 

■アーリーシーズン(南極の春)10月~11月

海氷が融け始め、見渡す限りの峰々の風景は、氷河と雪に覆われています。
春は、ペンギンや海鳥たちにとって子孫を残すために繁殖の季節でもあります。
ペンギン(アデリー、ゼンツー、ヒゲ)や他の鳥たちも繁殖地に戻ってきます。
そして求愛行動や巣作り、産卵、抱卵を行います。

 

ゼンツーペンギンの営巣地(11月下旬)/クーバービル島/南極クルーズ

 

上陸場所の風景(11月下旬)/クーバービル島/南極クルーズ

 

サウスジョージア島では、ゾウアザラシやオットセイが繁殖しています。
キングペンギンは、卵を抱卵嚢の中に入れ、立ったまま温めます。
卵の面倒は、雌雄交代で行い、一方が海に出て餌をたべている間は、片方の親鳥が卵の面倒を見るのです。

キングペンギンの親子/サウスジョージア島(11月下旬)/南極クルーズ

 

■ハイシーズン(南極の夏)12月~1月

1日の日照時間は、18~20時間と長くなります。
写真撮影には最高の時で、あらゆるものを撮影する事ができます。
ペンギンの卵は孵化し、雛が餌を運んで来た親鳥に餌をねだって追いかけ回す光景をご覧いただけるでしょう。
南極半島沿岸では、ヒゲクジラやハクジラが多く見え始まります。
サウスジョージア島の海岸では、オットセイの赤ちゃんを沢山ご覧いただけます。
孵化から約30日後、キングペンギンの雛たちは、疲れて飢えた両親を休ませるように雛だけの集団生活「クレイシ(保育所)」を始めます。
サウスジョージア島では、キングペンギンやミナミゾウアザラシ、オットセイ、大型のアホウドリなど多くの鳥類が活発に活動し、大迫力の光景をご覧いただけます。

パラダイス湾(12月上旬)/南極クルーズ

 

アデリーペンギンの抱卵(12月中旬)/ポーレット島/南極クルーズ

 

ミナミオオセグロカモメの雛(12月中旬)/デセプション島/南極クルーズ

 

ゼンツーペンギンの親子(1月上旬)/ポートロックロイ/南極クルーズ

 

ピーターマン島(1月上旬)/南極クルーズ

 

ヒゲペンギンの親子(1月上旬)/アイチョ島/南極クルーズ

 

 

■レイトシーズン(南極の秋)2月~3月

南極半島でクジラを観察できるピークを迎えます。
南極半島沿岸や沖合の島では、多くのオットセイをご覧いただけます。
サウスジョージア島では、多くの若いオットセイをご覧いただけます。
キングペンギンの営巣地は、とても忙しく賑やかです。ペンギンの雛の羽は、換羽が始まり、海に入れるよう防水の効いた羽に生え換わります。その頃になると両親は雛と別れ、換羽と栄養補給のために海に帰っていきます。サウスジョージア島の周りの海は、一年中凍る事が無いため、餌が豊富な海へのアクセスが可能なのです。

ゼンツーペンギンの雛(2月上旬)

 

ゼンツーペンギンの親子(2月上旬)

 

ピーターマン島(2月上旬)/南極クルーズ

 

ザトウクジラ(2月中旬)/ウィルヘルミナ湾/南極クルーズ

 

ミンククジラ(2月中旬)/ウィルヘルミナ湾/南極クルーズ

 

3月上旬、南極ではクジラが最も活動的で、研究者達はこの時期に南極を訪問します。
アデリー、ヒゲ、ゼンツーなどのペンギン達は、海へ帰り営巣地は空になりますが、近くの島や氷の上でうろうろしている幼島の群れを見ることができることもあります。
秋の到来とともに再び南極に静寂が戻り、観光シーズンは終わりを告げます。