• エリア： 北極
• スヴァールバル諸島（ノルウェー領）

ブルガーブクタ（Burgerbukta）

北緯77.04度　東経15.95度
ホルンスンの中ほどの北岸に切り込んだブルガー・ブクタは奥が東西の二手に枝分かれしていて、いずれにも幅2kmほどの壮大な氷河が流れ込んでいます。名前は1872年にノヴァヤゼムリヤ島やスピッツベルゲンを探検したオーストリア・ハンガリー帝国探検隊のウィルチェックがこの湾の測量を行った同隊のウィルヘルム・ブルガー（画家兼カメラマン）にちなんでつけたものです。時々崩落してできる青い氷山や砕氷がぶつかり合う音や、氷が融けて解放された気泡が水面ではじける時のピチピチ言う音を聞いてみましょう。天気が良ければフィヨルドの対岸にそびえるホルンスン山（1,431m）の雄姿が望めるでしょう。その他、湾を取り巻く切り立った断崖ではフルマカモメ、ミツユビカモメ、ハシブトウミガラスが、そして急斜面の瓦礫の間ではヒメウミスズメが繁殖活動をしています。
©Rlindblad20170411