北極旅行のデスティネーション
北極旅行や北極クルーズには、主に次のデスティネーションがあります。
・野生生物の王国、スヴァールバル諸島(スピッツベルゲン島)
・北緯90度、地球の頂点、北極点到達
・北西航路の探検の歴史と野生生物の宝庫、カナダ北極圏
・2,000頭ものベルーガを見学する、北緯74度のカナダ北極圏サマーセット島への旅
・手つかずの大自然と野生生物が生息するロシア北極
がありますが、ここではスピッツベルゲン旅行の流れをご紹介します。
スピッツベルゲン(スヴァールバル諸島)の旅
※クォーク・エクスペディションズ社の場合
スピッツベルゲンクルーズのスタートは島内最大の都市ロングイヤービーエン(ノルウェー)です。ここの玄関口はノルウェーのオスロとなりますので、スピッツベルゲンクルーズに参加するためには、必ずオスロを経由する必要があります。
●日本~オスロ間の航空機
日本からオスロまでは、スカンジナビア航空やフィンランド航空、KLMオランダ航空、エールフランス航空など多くの航空会社が運航していますので、ご希望の航空会社をご利用ください。但し、直行便はありませんので、ヨーロッパ内都市で乗り換えが必要です。
●オスロでの宿泊
オスロ空港に隣接する、ラディソン・ブル・エアポートホテル・オスロ。翌朝便の出発に便利です。
通常、オスロ到着は夕方から夜になりますので宿泊が必要です。曜日によってはロングイヤービーエンまで接続することができます。
オスロ空港にはラディソン・ブル・オスロエアポートとパークイン・バイ・ラディソン・オスロエアポートが空港より徒歩で行くことができます。他にも空港周辺のホテルがありますが、送迎バスの利用が必要です。
●オスロ~ロングイヤー・ビーエンまでの航空機
ロングイヤービーエンまでは直行便かトロムソ経由便のいずれか
オスロからロングイヤービーエンまでは、スカンジナビア航空の直行便かトロムソ経由便を運航しています。スヴァールバル諸島は法的には完全なノルウェー領土の一部ですが、スヴァールバル条約によって法制度や行政機構は本土と異なるため、ノルウェーにて出国手続が行われます。
・直行便の場合:オスロにて出国手続
・トロムソ経由便の場合:トロムソにて出国手続
※復路も同様に、直行便はオスロで、経由便はトロムソで入国手続が行われます。
●ロングイヤービーエンでの宿泊
立地条件もよく一番人気の高い、ラディソン・ブル・ポーラーホテル・スピッツベルゲン。早めの予約が必要。
メインストリートに位置するスヴァールバル・ホテル。立地条件がよいため人気があります。
スピッツベルゲンクルーズ出発当日にオスロからロングイヤービーエンに向かわれる飛行機をご利用の場合、飛行機のトラブル等で到着時間が遅れても、出港を遅らせることはできませんので、前日にロングイヤー・ビーエンにご到着することをお勧めいたします。尚、その場合、宿泊はお客様負担になりますが、安心して北極旅行をお楽しみ頂けます。
お客様がスピッツベルゲンクルーズ出発の前日にロングイヤービーエンで前泊される場合、ロングイヤービーエン空港到着後、運航会社の現地係員が到着ロビーにお待ちしておりますので、お客様のお名前をお知らせください。空港から予約しているホテルまで送迎いたします。
※所要時間は約20~30分です。クルーズ運航会社により送迎を行っていない会社もございます。
●ロングイヤービーエン
ロングイヤービーエンのメインストリート。レストランやアウトドアショップ、スーパーが並んでいます。
北緯78度の高緯度に位置する人口約2,000人の町で、人口1,000人以上の町として世界最北です。
小さなメインストリートにはホテルやスーパー、アウトドアショップやお土産屋、郵便局、銀行が並んでいます。博物館や大学、小学校などもあります。
4月下旬から8月下旬までは白夜となり、1日中太陽が沈まないので、真夜中でも明るいです。一方、10月下旬から2月中旬は1日中太陽が昇らない極夜となります。
●出港日当日
ロングイヤービーエンに宿泊のお客様は、スーツケース等の荷物に乗船用荷札を付け、午前10時までにホテルのロビーにお持ちください。係員が回収し、船の客室までお運びします。その後、集合時間まで自由行動となります。
出港当日、宿泊されたホテルおよび町の中心地から港まで送迎いたしますので、いずれかのバスにお乗りください。
午後3時30分頃にお客様の宿泊ホテルに送迎バスがお迎えに参ります。
午後3時45分頃に町の中心地にあるCOOP(コープ)横の大きな駐車場に送迎バスが待機しています。
町の中心地にある唯一大きな駐車場が集合場所です
バスに乗車し、約10分ほどで港に到着します。
いよいよ北極クルーズ船に乗船。胸が高鳴ります。
●スピッツベルゲンクルーズに出港
参加者全員が集まり、北極観光に関する説明が行われます
野生生物の王国、スヴェールバル諸島のスピッツベルゲン島の探検クルーズは、ロングイヤービーエンから始まります。乗船後、救命避難訓練やスタッフ紹介、ゾディアックボートの利用方法、北極観光の注意事項についての説明会を予定しています。
乗船翌日から観光が始まり、下船の前日まで行われる予定です。
●スピッツベルゲン島観光
1日平均2回の観光が行われ、1回の観光時間は2~3時間です。
探検船からゾディアックボートに乗り換え、上陸観光やゾディアッククルーズで北極観光をいたします。
1.上陸観光
眺望を楽しみながら大自然の中のハイキングは格別です。平坦な場所や斜面を登ることもあります。
ツンドラの大地をハイキングしていると可憐な花々が点在しています
ご自身の足で徒歩観光をします。砂場や岩場、ツンドラのやわらかい土などを歩きます。健脚な方は、さらに長い距離を歩くコースもあります。
2.ゾディアック・クルーズ観光
エンジン付のゴムボートでクルーズ観光。氷河の目の前で美しい景色を眺めます。
夏の時期に断崖で子育てをする海鳥たちを観察。営巣地と海を往復する無数の海鳥たちがボートの上を舞っています。
ゾディアックボートは機動力があり、海からの観光に最適です。氷河や氷山、野生生物の見学をお楽しみ頂けます。
氷上のホッキョクグマを観察。スピッツベルゲンクルーズ中、ホッキョクグマを発見すると船内放送で案内されます。
●下船日
朝、ロングイヤービーエンに入港し、北極観光に別れを告げ午前8時頃下船します。
送迎バスを用意していますので、ご利用ください。
(1)午前の飛行機を利用されるお客様は、下船後空港にお送りします。
(2)午後の飛行機を利用されるお客様は、町の中心地までお送りいたしますので町の散策等でお楽しみください。午後、町の中心地から空港まで送迎いたします。
(3)下船日に宿泊するお客様は宿泊のホテルまでお送りいたします。
●ロングイヤービーエンからオスロまでの航空機の移動
感動のスピッツベルゲンクルーズに別れを告げロングイヤービエン空港からノルウェー本土に戻ります。
(1)直行便をご利用の場合
オスロにて入国手続と税関検査が行われます。
(2)トロムソ経由便をご利用の場合
トロムソ空港で降機し入国手続、預けた荷物の受取り、税関検査が行われます。手続終了後、スーツケース等の荷物を航空会社のチェックインカウンターまで持参し、再度預けます。その際、ロングイヤービーエン空港で付けてもらった「行先札(クレームタグ)」がスーツケースについているかご確認ください。
荷物を預け終えた後、2階に移動し、セキュリティチェックを受けて同じ航空機便名の搭乗ゲートから搭乗します。
オスロでは国内線に到着します。預けた荷物をお受け取りください。
トロムソ空港で搭乗者全員が荷物を持って降機し、入国手続をします
入国手続終了後、飛行機に預けた荷物を受取ります
荷物を持って税関審査を通過します
通関後、再度航空会社のカウンターで荷物を預け、2階に上がりセキュリティーチェックを通り搭乗ゲートへ進みます
オスロ到着後、荷物を受取ります。