南極・北極旅行&クルーズ 株式会社クルーズライフ

北極点と北磁極

北極の定義

地球の頂点、北極点とはいったい何か?

北緯90度。地球の頂点。
北極は何世紀ものあいだ人々の想像力を虜にしてきました。
だが実際のところ北極とはいったい何なのでしょうか?北極点(North Pole)は地軸という仮想の線が地球の表面を通っている数理上の地点です。その位置では太陽は一年のうち6ヶ月は沈むことなく地平線を巡るのが見られ、その後薄明りが没し夜の6ヶ月間が始まります。北極点から見ると地球上の地点は全て南にあります。極点自体には長さ、幅、広さがありあませんし、また、絶えず海水が移動しているため、その地点を示す銘板や標識などある筈もありません。従って旅行者は天体航法や人工衛星で計算して北極点の位置を割り出すしかないのです。

地球の目に見えない磁力線が全て集まる場所。

北極(North Pole)といった場合、普通は二通りあります。北緯90度の地理上の北極点(Geographical North Pole)は、一日中、天体が地平線上のほぼ同じ高さを回って場所です。北磁極(Magnetic North Pole)は、磁気コンパスの磁針の水平方向への牽引力が殆どゼロで、真下をさすように針が振動する場所です。この場所には、地球の目に見えない磁力線が全て集まってきます。北磁極の地理的位置は、カナダ北極圏の辺りを年々移動しています。今日では、ジェームス・ロスが1831年に発見した地点からだと約770km、地理上の北極点からだと約1,200kmの場所にあります。
科学者達はいわゆる地磁気北極(Geomagnetic North Pole)も認めておりますが、これは旅行者にとっては、何ら実利的意味を持たない地球物理学的一現象です。