※このページはクォーク社のサイトより日本語に訳して公開しています。

「皆さん、カメラを持ってデッキにお越しください。南極半島が目の前に見ることができます。」

エクスペディション・リーダーによる船内放送で、ゆっくりくつろいでいる方、カードゲームや読書の途中だった乗客が屋外デッキを目指します。船内から鉄の扉を開けて屋外デッキへ出ると、雄大な景色に圧倒されます!

 

南極半島のポートシャルコーから望む氷山

ギザギザで雪をかぶった山々は、麓の凍った岩の上に長い影を落としています。想像を超えた白い世界、空は驚くほどの青色です。それは息を飲むほどの美しい景色が広がります。

この最初の感動はほんの始まりに過ぎません。これからの数日間は、人間を恐れることを知らないペンギン、アザラシ、クジラなど活き活きとした野生生物との出会いをお楽しみ頂けます。動物園では決して見る事ができない姿です。ゾディアック・クルーズ、未知の領域へのハイキング、カメラのレンズを通してあらゆるものを撮影する興奮など、胸が高鳴ります。

皆様は、南極旅行の計画中ですか?この記事では、どこに行くべきか、どのタイプの旅行が自分に最も適しているか、そしてどの活動に参加するかを決めるときに、よくある質問に対する答えをお伝えします。

 

 
  1.なぜ南極に行くのですか?
  2.南極と北極の違いは何ですか?
  3.南極のどこに行けばいいですか?
  4.南極では何が見られますか?
  5.南極では何ができますか?
  6.いつ南極に行くべきですか?
  7.なぜ南極旅行では小さな探検船を選ぶのですか?
  8.南極に行くにはどうすればいいですか?


★5~7は別ページに書いてあります。5~7はこちら

この記事を全文お読み頂くか、必要な情報を提供している項目にお進みください。始めましょう!

 

1.なぜ南極に行くのですか?

南極への旅行が自分にとって何を意味するのか明確な目的を持っている方や、南極旅行が生涯の夢という方もいることでしょう。また、荒野の冒険を探し求めて南極を目指す方もいます。
 

 

いろいろな動機はありますが、7番目の大陸は他とは違った経験を得ることができます。このような旅行は心身共に大きく癒され、日常のデジタルの世界から離れ、地球最後の秘境で手付かずの大自然を訪れることを楽しむことができます。探検旅行の予想外の本質は生活の中での恐怖を乗り越え、ストレスを減らし、経験に焦点を当てる機会を与えます。

 

2.南極と北極の違いは何ですか?

南極と北極は極砂漠の気温と降水量では類似していますが、非常に異なります。

 

緩やかな斜面を登る(ネコハーバー/南極半島)

北極は大部分が海で、その周りに多くの陸地で構成されていますが、南極は大陸そのものです。私たちが訪れる地域である西南極の南極半島は、島々が厚い氷の層によって覆われている群島です。実際南極大陸を覆う氷床は地球上で最大であり、季節にもよりますが300万から1900万㎢にもなります。

南極大陸には大型の陸上捕食者がいません。これは、ペンギンたちに好都合です。南極旅行ではペンギンの営巣地を訪れ、旅行が終わるまでには数種類のペンギンの区別がつくことでしょう。陸上の捕食者がいないことで、7番目の大陸で夜空の下でキャンプのような素晴らしい体験も可能になります。

 

岩の海岸に沿って歩くゼンツーペンギン(ダンコ島)

ペンギンにとってヒョウアザラシやシャチは特に脅威となる捕食者ですので、水中では特に注意が必要です。コースや条件によっては、ウェッデルアザラシや別のペンギンの種類、ユキドリなどを見ることもできます。

 

3.南極のどこに行けばいいですか?

南極クルーズでは、次に行くところがわかりません!各コースには大まかなルートはありますが、クルーズ中はエクスペディション・リーダーと船長が天候と海(氷)の状況を常にチェックしながら、最も安全で、最も魅力的な体験になるよう努めています。何十年もの間、この地域を案内してきた当社の経験豊富なスタッフは南極大陸の魅力的な歴史やユニークな野生生物を探索するための最大の機会を提供しています。

「進行を一気に伸ばし、ただそれに向かってください。南極を訪問することは、最も想像を絶する体験です。その広大さ、美しさ、そして平和を説明する方法は全くありません。あなたが世界についてのその好奇心を持ち、旅行をするのが好きなら、ただそれをしてください。後悔しないでください。」

 

南極に訪問したお客様が特に気に入った目的地をご紹介します。

 

クーバービル島

 

クーバービル島の凍った岩の上に営巣するゼンツーペンギン(クーバービル島)

エレラ海峡の中心部には、活発なゼンツーペンギンが営巣するクーバービル島があります。シーズン半ばには、営巣地は岩の多い露頭になり、ペンギン達は体をきれいにするために海へ行ったり来たりします。

 

ルメール海峡

 

ルメール海峡の入り口に暮れる夕焼け。南極
旅行の写真の中でも最も絵になるようなエリアのひとつです。

南極半島とブース島の間を通る壮大なルメール海峡を通航することは非常に素晴らしい体験です。厚い海氷に覆われ通航を妨げることもあります。海峡の南端には、驚異的な氷山が展示品のように並び、氷山横丁として知られている地域にプレノー島があります。

 

ゴーディン島

 

雪に覆われた丘を歩くヒゲペンギン(ゴーディン島)

何千羽ものアデリーペンギン、ヒゲペンギン、ゼンツーペンギンがゴーディン島に巣を作ります。

 

デセプション島

歴史的な遺物が多いデセプション島は美しい世界と同様に惹きつけられます。この360゜バーチャルリアリティビデオでは、歴史家のデイミアン・サンダースと一緒に過去の長い物語を探ります。
 

 

 

ポートロックロイ

 

ポートロックロイの美術館では初期の頃に南極に住んでいた研究者の生活がどのようなものであったのかが一目でわかります。

南極クルーズでポートロックロイに立ち寄った場合、郵便局(Penguin Post Office)からハガキを家に送るチャンスがあります。美術館を見学したり、ギフトショップを散策したり、外でゼンツーペンギンの営巣地で写真を撮ったりしましょう。

 

 

サウスシェトランド諸島とサウスオークニー諸島

南極へ向かう、または南極から戻る途中、サウスシェトランド諸島またはサウスオークニー諸島に立ち寄ることができます。氷河に囲まれた山岳地帯のサウスシェトランド諸島は、ドレーク海峡と南極半島の間の美しい入り口で、南極半島から約100㎞北のところにあります。バリエントス島のように、ゾディアックボートからの見学や、上陸して見学するペンギンの営巣地がたくさんあります。

 

ゼンツーペンギンは岩が多い屋根の上に巣を作ります(バリエントス島)

サウスオークニー諸島はさらに北に位置し、南極半島から約600㎞北東にあります。4つの主要の島からなっていて、年間平均280日の降雪量があり、非常に天候が厳しい場所です。

人間の居住地はなく、この島々にはペンギンや真っ白なユキドリを含む数多くの種類の海鳥が生息しています。

サウスオークニー諸島の空を舞う真っ白なユキドリ

 

 

フォークランド諸島(マルビナス諸島)

 

クォーク社の探検船に向かって急いで挨拶をするペンギンたち

生物学的に多様で歴史的に重要なフォークランド諸島は、アルゼンチンの海岸から483㎞沖に位置する778の島々からなる巨大な群島です。バードウォッチングが素晴らしく、63種の鳥類が繁殖し、23種の鳥類が永住しています。ポートスタンリーの歴史的な町の訪問や、ウエストポイント島の国際的に有名な重要な鳥類園への訪問、サンダース島の壮大な白い砂浜のビーチを訪れたりするかもしれません。

 

 

サウスジョージア島

 

キングペンギンの巨大営巣地(ゴールドハーバー/サウスジョージア島)

サウスジョージア島はかつてアザラシとクジラの狩猟の重要な前哨地であり、サー・アネスト・シャクルトンの最後の休息地でもありました。グリトビケンにはシャクルトンの墓地があり、偉大な南極探検家の壮大な冒険について学ぶことができます。

今日では、ミナミゾウアザラシ、キングペンギンの大規模な営巣地を含む野生生物の楽園「南極のガラパゴス」として多くの人に知られています。島は指定された重要鳥類保護区域であり、鳥の個体数を保護するための重要な生息地として国際的に認められています。

 

4.南極では何が見られますか?

 

ミナミオオトウゾクカモメがゼンツーペンギンの営巣地上空を旋回し、卵を探して急降下します。

南極では何が見られるかわからないかもしれません。

人々は様々な方法で南極について説明をします。ある人にとっては、それは時間を遡って行くようなもの、またある人にとっては、それは完全に異星人が住む惑星のように思えます。南極を訪問することは完全に個人的で信じられないほどやりがいのある経験です。

ここでは、見られるチャンスが高いものをいくつかご紹介します。

 

野生生物を見たいのなら

フォークランド諸島とサウスジョージア島は間違いなくあなたの目的地リストに載せるべき場所です。フォークランド諸島、サウスジョージア島、南極探検クルーズ20~23日間のような長い旅行は、多様な野生生物と出会い、あなたにとってかけがいのない十分なチャンスを得ることができます。
 

 

これらの島々を訪れると、オットセイやミナミゾウアザラシ、捕食性のヒョウアザラシ、大きな営巣地に様々な種類のペンギン、アホウドリや他の海鳥、サウスジョージアタヒバリなどの固有種を見ることができます。

南極半島では、ゾディアックボートからの非常に感動的なホエールウォッチングや、様々な上陸地点での巨大なペンギン営巣地の訪問まで、素晴らしい野生生物の観察をお楽しみ頂けます。

下記動画はネコハーバーの一例です。
 

 

野生生物の観察はゾディアックボートや上陸している間だけではありません。耐氷船にはオープンデッキとオープンブリッジがあり、クルーズ中に野生生物の観察のチャンスを継続的に作り出します。何時間も船と一緒に飛んでいる海鳥を見られるかもしれませんし、船の近くに出現するクジラを見つけることができるでしょう。南極半島の沿岸に浮かぶ氷山の上にいるペンギンやアザラシは素晴らしい写真にもなります。

 

氷山を見たいなら

 

巨大な氷河から崩れ落ちた氷山は海氷や太陽の光で様々な形に削られ、劇的な南極の空を背景に、刻々と変化する風光明媚な海の景色を作り出します。

南極半島の周辺の氷で覆われた海域での探検旅行は間違いなく氷山を見るでしょう。エクスペディション・リーダーと船長は、次の目的地への道筋を明確にしながら、素晴らしい氷山の展示物に近づきます。条件が許せば、経験豊富なエクスペディション・チームのメンバーは、ゾディアックボートでプレノー島、ウィルヘルミナ湾、ポーレット島など周辺に美しい氷山の見学へご案内します。

 

壮大な氷山の上で佇む3羽のペンギン(ポーレット島付近)

 

壮大な風景が見たい場合は

フォークランド諸島、サウスジョージア島、南極半島はそれぞれのユニークで壮観な場所で写真撮影に最適です。ガイド付きハイキング、スノーシュー、カヤックなどのアクティビティは違った視点から南極を体験するのに最適です。

 

スノーシューは南極半島の尾根の高いところから素晴らしい景色をお楽しみ頂けます

南極旅行で最高の風景写真を撮るためのポイントは2つあります。

●正しい機器を持ってくることを確認してください。

●あなたが行く前にあなたの写真の構図スキルとカメラ設定を練習してください。

 

史跡の見学をしたいならば

上陸地点は常に天候に左右されますが、エクスペディション・リーダーは旅行中に伝説的な南極探検の歴史に触れることができるように最善を尽くします。ポートロックロイのような素晴らしい場所を訪れるかもしれません。

サウスジョージアでは、グリトビケンを訪れ、アーネストシャクルトン卿の偉業について学ぶことができます。もちろん、デセプション島は歴史を愛する人にとっておすすめの場所です。様々なコースでも、上陸地や船内のライブラリー、船内の専門家による講義、そして経験豊富なガイドと一緒に、南極大陸の豊かな歴史を探ることができます。