南極の外来種

外来種とは、その地域において元々存在する種ではなく、故意または偶然に持ち込まれた種のことです。現在、様々な外来種が南極大陸または亜南極圏に存在しています。これまでに持ち込まれた種としては、微生物、藻類、菌類、維管束植物、無脊椎動物、魚類、鳥類、哺乳類などがあげられます。

 

責任ある訪問者になるために

南極は、外来種の侵入があるものの、比較的本来の環境を維持しています。人間の活動は、外来種を媒介する可能性があることから、科学プログラムやツアー催行者は、南極大陸の各地で、人間が外来種を持ち込む媒介となるリスクを最小限にするよう取り組んでいます。

 

どのような外来種が南極大陸に存在しているのでしょうか

●種子

●草類

●藻類

●ショウジョウバエ

●ミミズやゴカイなどの蠕虫

●蜘蛛

●小昆虫

●微生物

 

亜南極圏から学ぶ南極大陸への教訓

亜南極圏における人間の活動により、多くの外来種が意図的(食用ウサギやトナカイ)、非意図的(ネズミ、虫、植物など)の両面から混入し、およそ200種類もの外来種が亜南極の島々に存在しています。これらの種は陸上、淡水、海洋にて生存し、場合によっては有機を占めており、在来種を減少または絶滅させて、生態系の変化をもたらす一因となっています。