南極・北極旅行&クルーズ 株式会社クルーズライフ

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南極クルーズ・北極クルーズの手引き

南極の魚類

南極の魚類は全ての海水魚と同様に体内の塩分を棲息する海水より僅かに低い値で保っています。理論上から言えば、これらの生物は海水より高い温度で凍結するはずです。(海水は-1.8℃で凍結する)
南極の魚の中には、大量のナトリウム、カリウム、塩化イオンあるいは尿素を体内の組織にためて凍結点を下げているものもいます。

南極の魚の酵素体系はとても効率がよく、大変冷たい水の中でも高いレベルで活動を続けることができるのです。ある種の魚は糖蛋白質を合成する事ができ、この糖蛋白質が不凍液のような働きをして、組織内に氷の結晶が成長するのをくい止めています。冷たい南極の海では溶存酸素の量がとても多く、多くの魚は細胞にほとんど、あるいは全く赤血球がなくても生存する事が出来ます。
このような理由で、これらの魚は色が白かったり、またはほとんど無色だったりします。面白い事にこれらの魚は長時間海氷に接しでもしようものなら組織が凍って死んでしまいます。

(南極旅行&南極クルーズ6-9)