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南極クルーズ・北極クルーズの手引き

キャンプ

フォークランドの語法では、スタンリー以外の場所は全て“キャンプ(Camp)”と呼ばれています。これは駐留地を現すスペイン語の“Campo”から派生したものです。
群島は420以上の島がありますがそのうちの二つの大きな島、東フォークランド島と西フォークランド島が陸地の殆どを占めています。
その他、ある程度の面積を持つ島が20ほどあります。往時にはハドソン商会や東インド会社に似たフォークランド諸島会社(FIC)が領土の大半を所有していました。
しかし今日では領土の全てが実質的にフォークランド政府およびその場所に住む個人の所有となっています。FICの持ち株は主にスタンレーにある商業会社数社に限定されています。

フォークランド諸島は、最も近い南米であるフエゴ島の北東400km余りの所に位置しています。面積はおよそ12,000平方kmです。天候は寒冷ですが過しやすく、夏の平均気温は10℃ですが、時には20℃に上ることもあります。
冬季に当る6月から7月の平均気温は7℃前後です。降雨量はそれほど多くなく、雪はほとんど降りません。しかしほぼ一年中強い風が吹く土地でもあります。

フォークランドの典型的な風景は低い潅木が這う起伏のある湿原(ムーア)です。
自生の樹木は無く、日陰を作る為や防風の為に数種の樹木やハリエニシダなどの潅木が移入されています。顕花植物の種類の豊富さには驚かされますが、大体は小さな花をつけるものです。
最も興味ぶかく重要な植物種はタソック草で、丈が2.5mにもなり耐寒性のあるイネ科の植物で、主に海岸近くに群生しています。タソック草の群生地はたくさんの鳥や、アザラシなどに大切なすみかを提供していますが、羊の移入以来その数は激減しています。

(南極旅行&南極クルーズ2-4)