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南極クルーズ・北極クルーズの手引き

シロナガスクジラ

シロナガスクジラはナガスクジラの中最大で、実際クジラ目全ての中でも最大であり、また地球上に現存する最大の動物でもあります。体長は30mを超すこともあり、体重は80トンから130トンにもなります。記録に残っている最大体重は178トンという驚異的なものです。体色はかなり近寄らないとはっきりと判らないのですが青みがかった灰色で白色あるいは灰色の小さな斑点が散らばっています。
小さな三角形の背びれがあって噴気(潮吹き)の後、長時間水面上にとどまります。また潜るときはその巨大な尾ひれを水面上に振り上げます。

シロナガスクジラの噴気はナガスクジラの中でも典型的で、高く力強い、細い円柱になりますが、他のクジラに比べても大きなものです。南極海ではシロナガスクジラは殆どオキアミのみ食べているのですが、大型のクジラはこの細かなオキアミを1日に8トン以上も食べてしまいます。南極の夏の終わりにはクジラたちは北に向かって移動すると、体に蓄えた脂肪で生活しながら、小さな群れごとに集まって求愛と交尾を行います。雌はだいたい3年に一度出産します。

シロナガスクジラの個体群は北太平洋、北大西洋および南大洋に分かれて繁殖します。捕鯨漁者に危機的なほど乱獲され、なお思うように回復はなされていません。
通常1頭または3~4頭の小さな群れを作って泳いでいるのを見かけます。

(南極旅行&南極クルーズ6-50)