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南極クルーズ・北極クルーズの手引き

歴史に彩られたロス海域

ロス海は南極の中でも並外れて歴史的意味のある所です。ここは南極探検のいわゆる「英雄時代」に世界的に有名な探険の数々が繰り広げられた場所であるからです。後述の南極探検歴史の章でその詳細をお確かめください。この海域はまた極限の美しさがある所でもあります。

ロス海は、ジェームス・クラーク・ロス船長(後にサーの称号が与えられた)がエレバス号とテラー号を率いて1839年から43年にかけて行った、すぐれた航海の際に発見されたものです。二船はニュージーランドの南に広がる流氷群を通り抜け、現在ロス海と呼ばれている開水域に出ました。海岸沿いには雪で覆われた山々が見え、大きな火山が二つ(そのうちの一つは華々しく活動中でした)、 何百何千というクジラやペンギンの大群、そしてさらにそれまで見た事も聞いた事も無い光景を目の当たりにしたのです。 それは高さ60mで延々何百キロも目の前に広がっている氷の壁でした。
今ではロス棚氷として知られているものです。ロスの航海日誌に、「我々は名状しがたい喜びに満たされながら、今まで一度も見た事もなく、想像したこともない壮大で堂々とした自然の驚異を見つめ続けた。」と記述しています。

(南極旅行&南極クルーズ2-14)