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南極クルーズ・北極クルーズの手引き

セキレイ科

サウスジョージアタヒバリは南極地区固有で唯一の鳴き鳥(さえずる事が出来る鳥)です。スズメくらいの大きさで細く尖ったくちばしと長い尾を持っています。
羽根は赤みがかった茶色をしていて、お腹のあたりは独特の幅広い縞状になっています。地上で餌を食べ歩いたり走ったりします。
(普通見かける小型の鳴鳥のようにピョンピョン飛び跳ねたりはしません)またセキレイのように絶えず尾をひょいひょい振っています。

サウスジョージアタヒバリはおそらく今日では完全に絶滅した種と考えられているフォークランドタヒバリの子孫にあたります。
その先祖はたぶん偏西風でサウス・ジョージア島に運ばれてきたものと思われます。

これらの鳥はタソック草などの草の中にいると見つけるのがかなり難しいのですが、昆虫やカイアシなどの小さな獲物を探して海岸や川辺をうろついているときは簡単に見つけられます。サウス・ジョージア島沖のネズミのいない島では繁殖しますが、餌はサウス・ジョージア島でとります。その巣は草を編んだもので作られ、たいていタソック草の間に隠されています。この鳥は一年中サウス・ジョージア島で暮らしていて、特徴のある囀りでその居場所を特定することができます。

(南極旅行&南極クルーズ6-36)