ドレーク海峡(Drake Passage)

ドレーク海峡は南アメリカ南端のホーン岬と南極との間に横たわる大海で、南極大陸を360度囲む南大洋の一部を成しており、世界最悪と言われるほどの荒海としても知られています。世界最悪と呼ばれるドレーク海峡ですが、常に荒れている訳ではなく波が穏やかな日もあります。
そんな日には甲板から飛び交う海鳥や延々と続く大海原を眺めることが出来ます。

 

◆ドレーク海峡で見られる海鳥達◆

ドレーク海峡は太平洋と大西洋を繋いでいます。ホーン岬と南極半島沖にあるサウスシェトランド諸島のスノ-島を結ぶ、約400海里(741km)の線は南極への最短距離となっており、この線を太平洋と大西洋との境目とする見方と、ホーン岬を通る経線(子午線)の延長線を境界線とする見方があります。

南大洋で最も狭い部分のドレーク海峡にもホーン岬の南西約100kmにある小さなディエゴ・ラミレス諸島以外に陸地がないため、偏西風に乗って、アマゾン河の600倍と言われる水量を運ぶ時計回りの南極周極海流が世界で唯一どこにもぶつからずに地球を一周する地域でもあります。

 

©Rlindblad191226