クーバービル島(Cuverville Island) 
南緯64°41′西経62°38′

南極半島中部にあるアートフスキー半島とロンジ島の間にあるエレラ海峡の入り口にあるお椀をかぶせたような小さな島で1897~99年のゲーラーシェ隊(ベルギー)により発見され、当時の仏海軍副提督の名が付けられました。高い崖が南風をさえぎる北向きの斜面には豊かな太陽光線をあびてコケ類が増殖しており、岩の割れ目にはマダラフルマカモメ、ユキドリなどが巣を作ります。海辺近くの岩にはナンキョクアジサシやキバナウそしてミナミオオセグロカモメが巣を作ります。また南極一といわれる大規模なゼンツーペンギンの営巣地(1993年の調査で5,000番)があり、巣と海の間を忙しく出入りする親ペンギンの姿が見られます。 

ゼンツーペンギンの営巣地

また近くのオルネ島で子育てをしているヒゲペンギンが遊びに来ている事もあり,ペンギンの天敵であるトウゾクカモメやサヤハシチドリも周辺で巣作りをしています。 ゲーラーシェ海峡に臨む周辺の浅瀬には様々な形をした氷山が座礁しており、天気のよい日には海氷上のカニクイアザラシやヒョウアザラシ、ミンククジラ、ザトウクジラ、そしてシャチなどが見られるかもしれません。

大小様々な氷山

島を囲む半島側やロンジ島から氷河が海面に流れ込む大パノラマはパラダイス湾に匹敵するほどの雄大さです。

 

◆クーバービル島で見られる動物達◆

©Rlindblad150824