エレファント・ポイント(Elephant Point) リビングストン島
南緯62°41’ 西経60°52

エレファントポイント
サウスシェトランド諸島で第二の大きさのリビングストン島南西部、大きなウォーカー湾の西の端にある広い砂浜海岸がエレファント岬で、背後に見えるロッチ氷冠(Rotch dome)が後退して残された終堆石地帯である事が明らかです。周辺の火山性の基岩台地、氷河の後退によって隆起した海岸段丘そして砂浜などがこの岬の地質学的歴史を物語っています。
名前はこの地を最初(1921-22年)に測量し海図に残した英アザラシ・オットセイ漁師ロバート・フィルデスが、ここでミナミゾウアザラシを多く見たことから付けられたようです。

ミナミゾウアザラシとゼンツーペンギンの営巣地
ここでは浜辺のあちこちで換毛期を過ごすゾウアザラシの群れ、ゼンツーペンギンやヒゲペンギンそしてキバナウの営巣地、すぐ近くで見られるミナミオオフルマカモメの巣、樹上地衣類やアカサビゴケ、そして南極に2種類しかない顕花植物であるナンキョクコメススキとナンキョクミドリナデシコなどを観察しながらのハイキングです。
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ゼンツーペンギンのヒナ
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ヒゲペンギン(2月中旬撮影)

ミナミオオフルマカモメの営巣地

ナンキョクコメススキ

ミナミゾウアザラシ

ミナミゾウアザラシの争い
島内には、アザラシ・オットセイ猟時代の猟師小屋跡が数か所残っています。鯨の背骨の一節を椅子に、裏返しにしたボートや鯨のあばら骨などを天井の梁に使い、手持ちのテント布を屋根に使ったと考えられ、一攫千金の為とはいえ命と引き換えの厳しい生活を窺うことができます。©Rlindblad20190112

漁師小屋跡

クジラの骨が残っています