ダンコ島(Danco Island)
南緯64°44′ 西経62°37′

クーバービル島とアンドヴォー湾までの間にあって南極半島とロンジェ島に挟まれた狭い海峡がエレラ海峡ですが、その南の端にあるのが長さ1.6km高さ180mの小さなダンコ島です。この島を最初に測量したゲーラーシェ探検隊(1897-99ベルギー)の一員で探検中病死した地球物理学者、エミール・ダンコの名前を付けたものです。

ダンコ島

島の斜面を頂上まで登れれば南極半島やクーバービル島そしてゲーラーシェ海峡まで360°の景色が見渡せます。目の前の美しいエレラ海峡には大小の氷山が浮かび、ミンククジラやシャチの群れが見られる可能性の高い海域ですから、上陸中も時々は海に気を配りましょう。島の背後には南極半島の氷河群が迫っています。

氷河

斜面には推定1600番のゼンツーペンギンの営巣地が点在し、ナンキョクアジサシやミナミオオセグロカモメなども近くの岩山で子育てをしています。

ゼンツーペンギン

この島には第二次大戦直後に英国が南極半島部分に設置したO基地が1959年まで使用されましたが、南極条約に基づく環境保護の取り決めにより、使用していない基地は原状回復することになっている為解体され、現在はコンクリートの土台と記念盤だけが残っています。

記念盤

 

◆ダンコ島で見られる動物達◆

©Rlindblad191215