サウスジョージア島(South Georgia Island)

 

〇人口:約30名の科学者・研究者

〇面積:3,528km²

〇最高標高:パジェット山(2,935m)

〇地形:山岳地帯、長い尾根、多数のフィヨルドと湾

 

概要

フォークランド諸島には約2,900人の永住者がいるのに対し、サウスジョージア島にはほんの一握りの一時的な住人しかおらず、主に研究者や科学者です。
わずかに三日月形をした山の多いこの島は、多様な野生動物や氷河、フィヨルドなどで知られています。サウスジョージア島はソールズベリー平原にある巨大なキングペンギンのコロニーや、何千頭ものオットセイやゾウアザラシなどの野生動物が生息していることから「極地のガラパゴス」と呼ばれることもあります。極地の歴史が好きな人は、特にサウスジョージア島を訪れたいと思っています。
1916年イギリスの探検家アーネスト・シャクルトン卿が、不運な南極探検隊のために救助を求めて初めてこの島を横断しました。シャクルトンの死後、元・帝国南極横断探検隊員が遺体をイギリスへ持ち帰ることを申し出ました。しかし彼がモンテビデオに寄港中、シャクルトンの妻エミリーから遺体をサウスジョージア島のグリトビケンに埋葬してほしいとのメッセージを受け取り、サウスジョージア島のグリトビケンの墓地に埋葬されました。

 

目的地のハイライト(Destination Highlights)

●サウスジョージア島、グリトビケン(Grytviken, South Georgia)

サウスジョージア島で最も歴史的に重要な場所の一つがグリトビケンです。かつてはサウスジョージア島最大の捕鯨基地でした。グリトビケンには毎年夏にサウスジョージア博物館を管理するためにやってくる数人のスタッフを除いて定住者はいません。グリトビケンを訪れる人の多くは、偉大な南極探検家アーネスト・シャックルトン卿の埋葬地を訪れるためにやってきます。シャックルトンの遺体はグリトビケンの墓地に埋葬されており、毎年多くの観光客や極地の歴史愛好家が参拝に訪れます。

 

●サウスジョージア島フォーチュナ湾(Fortuna Bay, South Georgia)

サウスジョージア島の北岸に位置するフォーチュナ湾は険しい山の地形と豊富な野生動物が特徴です。長さ5km、幅1.6kmの比較的小さな湾で、氷山を観察するのに適しています。フォーチュナ湾には何千羽ものキングペンギン、ナンキョクオットセイ、ゾウアザラシ、チャイロオオトウゾクカモメ、オオフルマカモメ、ナンキョクアジサシなどが生息しています。

 

 

 

見所(Top Things to See)

●キングペンギン(King penguins)

サウスジョージア島、ソールズベリー平原のキングペンギン、グレース氷河の前に広がる広大な緑のソールズベリー平原は、イギリスの有名なキャプテン・ジェームズ・クックが1772年から75年の航海中に発見しました。

現在では、25万羽のキングペンギンが繁殖している営巣地として知られています。ソールズベリー平原の営巣地はサウスジョージア島で2番目に大きいキングペンギンの営巣地です。また、ゾウアザラシやオットセイも繁殖、出産、脱皮のために近くの海岸にやってきます。

 

 

注目ポイント(Points of Interest)

サウスジョージア島、ゴールド・ハーバー(Gold Harbour, South Georgia)

ゴールド・ハーバーは柵のない動物園と言われています。繁殖期のキングペンギン25,000ペア、ジェンツーペンギン500羽、そして海岸線のビーチには数百頭のゾウアザラシが生息しています。多くの野鳥愛好家がゴールド・ハーバーを訪れるのは、ゴールド・ヘッド近くの崖で見ることができるハイイロアホウドリの求愛ダンスを見るためです。

 

●サウスジョージア島、クーパー島(Cooper Island, South Georgia)

サウスジョージア島の南東端に位置するドリガルスキー・フィヨルドの入り口の北側にクーパー島があります。長さ3.2kmのこの小さな島は、1775年にジェームズ・クック率いるイギリスの探検隊によって発見され、英国軍艦レゾリューション号に乗船していたロバート・パリサー・クーパー中尉にちなんで名付けられました。ユキドリ、ナンキョククジラドリ、12,000ペアのマユグロアホウドリ、ヒゲペンギン、20,000羽のマカロニペンギンなど、大量の海鳥が生息しています。さらにオットセイもたくさんいます。

 

 

いつ行くべきか(When to Go)

推奨シーズン

船の航行が可能な海氷の状態になる11月から3月までがお勧めです。