フォート・ポイントとハーディ・コブ(Fort Point & Hardy Cove) 
南緯62°34′西経59°34′

グレニッジ島の南端にあって高さ85mもある印象的な火成岩質の黒岩が目印のフォート岬は1935年発見当初のキャッスル岩からフォート岩そして、独立した岩礁ではなく島の一部であることが分かった現在のフォート岬へと名前が変遷しました。

フォート・ポイント

砂利海岸には小規模のゼンツーペンギンとヒゲペンギンの営巣地があり、ときにはマカロニペンギンが紛れ込んでいることもあります。10月に生まれ、離乳したばかりで換毛中の若いゾウアザラシもよく訪れる場所です。

ゼンツーペンギンの営巣地

フォート・ポイントの北、氷河の先端を隔てたハーディ・コブは幅約950mの袋状の入り江で周囲を高い氷河に囲まれています。この入り江は19世紀初めからアザラシ猟師達によく知られており、名前はナポレオン戦争のトラファルガーの戦い当時の英国旗艦ヴィクトリー号船長であったトーマス・ハーディ卿に因んだものです。大きめの砂利が並ぶ海岸の上部では南極に2種しかない顕花植物であるナンキョクミドリナデシコとナンキョクコメススキが驚くほど生い茂っています。

 

◆フォート・ポイントとハーディ・コブで見られる動物達◆

 

©Rlindblad20200123